4 FORCE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Graceful World | 持田香織 | 大谷靖夫 | 伊藤一朗、桑島幻矢、大谷靖夫 | 18thシングル 最高5位 売上19.4万枚 |
2 | JIRENMA(Album Mix) | 持田香織 | 伊藤一朗 | 伊藤一朗、桑島幻矢 | 17thシングル両A面曲 |
3 | 愛のカケラ | 持田香織 | 多胡邦夫 | 伊藤一朗、桑島幻矢 | 16thシングル 最高2位 売上20.6万枚 |
4 | Good for nothing | 持田香織 | 持田香織 | 桑島幻矢 | |
5 | 鮮やかなもの | 持田香織 | 多胡邦夫 | 桑島幻矢、伊藤一朗 | |
6 | sweetaholic girl | 持田香織 | 持田香織 | 桑島幻矢 | |
7 | Home Sweet Home | 持田香織 | 原一博 | 星野靖彦、桑島幻矢 | |
8 | fragile | 持田香織 | 菊池一仁 | 伊藤一朗、桑島幻矢、菊池一仁 | 17thシングル 最高1位 売上83.4万枚 |
9 | No limit | 持田香織 | D・A・I | 村田昭 | |
10 | force of heart | 持田香織 | 伊藤一朗 | 伊藤一朗、桑島幻矢 | |
11 | One | 持田香織 | D・A・I | 桑島幻矢、伊藤一朗 |
リリースデータ
2001年3月22日 | 初登場2位 | 売上84.7万枚 | Produced by Every Little Thing | avex trax |
メンバー
Vocal | 持田香織 |
Guitar | 伊藤一朗 |
Every Little Thing4thアルバム。五十嵐充脱退後2人体制になって最初のアルバム。間にリリースされた3シングル4曲を収録(C/Wは3作とも全てリミックス)。「JIRENMA」のみAlbum Mixとなっている。3人時代後半からセールス面でのピークは越えていたが、2人になってから20万程度で落ち着いていたところ、フジテレビ系「あいのり」主題歌に起用された「fragile」が「Time goes by」に続く2番ヒットを記録し新たな代表曲となった。今作はSMAPのベスト盤に阻まれ初めて1位を逃し、売上も前作より下がったものの、「fragile/JIRENMA」と同程度の売上を記録し、2人になってからは最大ヒット作となった。初回盤はスリーブケース入り。2012年にはエイベックス25周年を記念した過去のヒットアルバムを一斉廉価再発する「マスターピース」シリーズの1作としてリリースされた。ELTの場合は1st〜今作までの4枚が選ばれている。
今作では自ら志願したことで作詞は全て持田香織に、メンバーも2曲ずつ作曲しているものの作編曲は基本的にはエイベックス作家の提供となった。持田にとってはいきなり全曲の作詞を担当することになった上に、初作曲まですることになり相当過酷だったと後に語っている。また編曲には伊藤が参加。サウンドディレクターとしてもクレジットされている桑島幻矢は3人時代から音源への参加やライブのサポートキーボードとして関与していた人物で、今作では全てをこなしていた五十嵐充の完全な代役とまでは行かないものの五十嵐の役割を引き継ぐ形でキーボードやプログラミング、アレンジを手掛けていてサウンド面に大きく貢献している…が今作後のツアーを持って離れてしまったのでこれが最終参加作品となった。その後、他アーティストでも名前を見かけることが無くなってしまった。
不慣れかつどうしていいか分からない状況の中でもリリースやツアーなどの活動スケジュールが変わらないままという実にエイベクシー過酷な状況の中で制作された今作。やはりストレスも相当あったようで、後に持田はこの頃の写真はどれも自身の目つきがキツいと語っている。個人的には目つきというよりかは声の方にかなり影響が出てきている印象で、今作ではかなり声が太くなってきている。高音部分を以前はもう少しスーッと出していたのに明らかに負担増えそうなブワーッと張り上げるような歌い方になっている。五十嵐充は前提として常に持田の声にあった曲作りをしていたのに今作からは作っている方もELTへの提供前提で作ってないのもあるだろうし、喉の事を考慮せずに負担のかかる歌い方と高めのキー設定ばかりしていたから一気に喉が悪化したのでは…。
アルバム全体の雰囲気はいきなりイメージを変えるわけにもいかないので、基本的には3人時代を踏襲して"っぽい"イメージになっているものの、作風はかなりとっちらかり、本人達も迷っていたんだろうし、どうにもまとまりがない(五十嵐充が完璧主義すぎたのもあるかも)。そしてELTっぽいというかエイベックスっぽい。まあ五十嵐充が構築していたELTっぽさとエイベックスっぽさってほぼイコールなんだけど、なんだかんだELTはELTで独立しているような雰囲気はあった。今作に参加した作家はエイベックス内であちこちで曲を提供していたのでELTの独立感はかなり薄れたというか。以降は変化を求め、変化せざるを得ない状況(主に声質の変化)になっていき路線が大きく変わっていくけど、今作のままだったら確実に売上以上にジリ貧だったと思う。
※エイベクシー=主に本人の疲弊関係なしでのハイペースでの連続リリース、本人嫌がってるのに早い段階でベスト盤をサクサクリリースする、特に年度末になると決算期なのでベスト盤や企画盤を乱発する、といった実にエイベックスらしい様子のこと。
印象度★★★☆☆