Crispy Park
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ハイファイ メッセージ | 持田香織 | HIKARI | HIKARI&Every Little Thing | 30thシングル 最高9位 売上2.4万枚 |
2 | スイミー | 持田香織 | 早川大地 | 中村"Nam-Nam"康就&Every Little Thing | 31stシングル(カット) 最高16位 売上2.1万枚 |
3 | 風待ち心もよう | 持田香織 | HIKARI | 林"Massy"真史&Every Little Thing | |
4 | 雨の鳴る夜、しずくを君に | 持田香織 | 多胡邦夫 | 十川知司&Every Little Thing | |
5 | 恋文 | 持田香織 | HIKARI | HIKARI&Every Little Thing | 27thシングル 最高1位 売上15.7万枚 |
6 | スカーレット | 持田香織 | 持田香織 | 村田昭&Every Little Thing | |
7 | SWEET EMERGENCY(Instrumental) | 伊藤一朗 | 中村"Nam-Nam"康就&伊藤一朗 | インスト | |
8 | あすの心 | 持田香織 | 中野雄太 | YANAGIMAN&Every Little Thing | |
9 | きみの て | 持田香織 | HIKARI | HIKARI&Every Little Thing | 28thシングル 最高2位 売上7.5万枚 |
10 | いずれもROMANTIC | 持田香織 | 伊藤一朗 | 中村"Nam-Nam"康就&伊藤一朗 | |
11 | azure moon | 持田香織 | HIKARI | HIKARI&Every Little Thing | 29thシングル 最高12位 売上2.6万枚 |
12 | I MET YOU(Instrumental) | 伊藤一朗 | 中村"Nam-Nam"康就&伊藤一朗 | インスト | |
13 | good night | 持田香織 | HIKARI | HIKARI&伊藤一朗 | 27thシングル両A面曲 |
Strings Arrangement:十川知司(5)
リリースデータ
2006年8月9日 | 初登場1位 | 売上20.9万枚 | avex trax |
メンバー
All Vocals&Backing vocals | 持田香織 |
All Electric&Acoustic Guitar | 伊藤一朗 |
Every Little Thing7thアルバム。2年5ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。1996年8月7日からのデビュー10周年に合わせて10周年を迎えた2日後にリリースされた。前作以降のシングル5曲を収録。「スイミー」はドラマ『結婚できない男』主題歌となり、3週間後にシングルカットされた。05年のシングルリリースが「きみの て」1作のみで、06年になってからは精力的なリリースが続いたが「azure moon」がいきなりトップ10落ちして一気に売上を落とし、今作も前作から累計売上を10万程度落としたものの1位は獲得。『ACOUSTIC:LATTE』は大きく上回った。なお1位獲得は今作が最後となった。初回盤は先行シングルだった「ハイファイ メッセージ」と今作の撮影メイキング、05年に行われたクリスマスアコースティックライブから5曲を収録したDVD付。
シングルではバラードナンバーが多く、この時期のELTのイメージは個性的な歌い方によるバラードユニットだったが、先行シングル「ハイファイ メッセージ」が何だか良く分からない明るいナンバーになっていたようにアルバム曲ではジャズっぽかったり、ロックナンバーだったり、打ち込み個性派ポップだったりとかなりの幅を持たせている。バラードシングルを固めずに散らして配置した事でバラエティ豊かな印象のアルバムになった。てっきりバラード中心に落ち着いた作風でまとめるのかと思ったけどそうはならずバランスの取り方はなかなか絶妙。新作をバラードばかりにするとライブにおいては盛り上げどころのアップナンバーを全部過去曲にしなくてはならなくなるので、ライブで盛り上がるようなロック系も適宜入れておかないとというのはあったのかも。
一方で声の激変に合わせたアコースティックなバラードは「恋文/good night」で完成を見た…と思ったらさらに変化が止まらず。ほとんど声を張らなくなり、ファルセットを使用するようになったりもしているが、発音がどんどん丸くなり、「azure moon」が"あじゅれみゅーん ちゅきはちゅよく"に聞こえるなど赤ちゃん言葉みたいな発音にまで変化。喉の状態の最底辺も恐らく今作だと思うんだけど、発音が悪くて歌詞カードを見ないと何を言っているのか分からない箇所が増えてしまった。今作の中では最も古い「恋文」「good night」も別にそんなにハキハキしているわけではないのに他の曲よりも発音がハッキリして聞こえるほどだ。この頃にはTV出演で「Time goes by」「fragile」などの往年のヒット曲を盛大に事故ることが増え、さらに今作のプロモーション曲となった「スイミー」も冒頭歌詞にない発音不明瞭な「トゥォウウゥ〜トゥワットゥットゥットゥー」パートがあったこともあってなんだこの歌い方は…状態でお茶の間を唖然とさせるなどかなり混沌とした状況に。さすがに発音は戻す事にしたのか、多少快方に向かったのか、この丸すぎる発音は今作で一区切りとなった。マニアックな個性派ポップユニットを目指すならこれはこれでありだったとは思うけど、それはちょっと違うしなぁ。
印象度★★★☆☆
2015.9.23執筆