Many Pieces
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | jump(jumping mix) | 持田香織 | 持田香織 | 村田昭 | 19thシングル 最高7位 売上10.4万枚 |
2 | flavor★ | 持田香織 | 多胡邦夫 | 中尾昌文&伊藤一朗 | |
3 | stray cat | 持田香織 | 原一博 | expo | |
4 | AMBIVALENCE | 持田香織 | 多胡邦夫 | 村田昭&Every Little Thing | 21stシングルC/W |
5 | ささやかな祈り | 持田香織 | 多胡邦夫 | expo&Every Little Thing | 21stシングル 最高5位 売上7.7万枚 |
6 | nostalgia | 持田香織 | 菊池一仁 | tasuku&伊藤一朗 | 22ndシングル『UNTITLED 4 ballads』4曲目 |
7 | …。 | D・A・I | 伊藤一朗 | 歌詞なし(ラララ歌唱) | |
8 | キヲク | 持田香織 | 菊池一仁 | 村田昭&Every Little Thing | 20thシングル 最高4位 売上13.7万枚 |
9 | TIE-DYE | 持田香織 | 多胡邦夫 | tasuku&伊藤一朗 | |
10 | Grip! | 持田香織 | 原一博 | HΛL | 23rdシングル 最高7位 売上6.5万枚 |
11 | self reliance | 持田香織 | 多胡邦夫 | tasuku&伊藤一朗 | |
12 | UNSPEAKABLE | 持田香織 | 菊池一仁 | 中尾昌文,大谷靖夫&伊藤一朗 | 22ndシングル『UNTITLED 4 ballads』1曲目 最高1位 売上37.0万枚 |
13 | 愛の謳 | 持田香織 | 多胡邦夫 | 村田昭 | 22ndシングル『UNTITLED 4 ballads』2曲目 |
Free Walkin' | 持田香織 | HIKARI | HIKARI | シークレットトラック |
Strings Arrangement:弦一徹(4)、村山達哉(6)
リリースデータ
2003年3月19日 | 初登場2位、最高1位 | 売上52.7万枚 | Produced by MAX松浦 | avex trax |
メンバー
All Vocals&Backing Vocals | 持田香織 |
All Electric&Acoustic Guitars | 伊藤一朗 |
Every Little Thing5thアルバムCCCD。バラードベストを挟んで2年ぶりのオリジナルアルバム。前作以降の5シングルから8曲が収録された。4曲入りバラードシングル『UNTITLED 4 ballads』からは3曲収録され、「ルーム」のみ未収録となった。またリミックス以外のC/Wでは20thC/W「time trip〜僕が僕であるために〜」、21stC/W「デージー」が未収録。この2曲は後のベスト盤にも選曲されずアルバム未収録のまま。これまでのC/Wの大半はリミックスでオリジナル曲自体がほとんどなかったが、オリジナル曲でアルバム未収録曲が生じたのはこれが初。「キヲク」以降はCCCDでの発売となり、今作もCCCDとなったが、1週前の先行シングル「Grip!」はCD-EXTRAにすることでCCCDを回避している。今作は再発やBOXでのリリース等もされていないため、通常CDでの再発はされていない。「愛の謳」の後にはシークレットトラックが収録されている。今作に歌詞やタイトルは掲載されていないが、ツアーでは間奏でメンバー紹介を行うライブ終盤の定番曲となり、それらを収録した映像作品ではタイトルや歌詞が記載されている。初回盤は特殊パッケージによるスペシャルブックレット仕様。初動23万枚をたたき出すもゆずにわずかに及ばず2位、2週目も10.0万枚を記録したがモーニング娘。に阻まれ2週連続2位となるも、3週目に1位を獲得(5.4万枚で2位と僅差だった)。累計売上ではバラードベストをわずかに上回った。
いきなり作風激変の「jump」で幕を開ける(しかもシングル時よりもロックバンド色が強くなっている)。シングルではバラードが多かったが、バラードでもバンド色の強いアレンジをしていたり、アルバム曲ではアップテンポな曲が並んでいるため、全体通してロック色が強い。この後さらに声が変貌してロック路線が不可能にアコースティック路線に転向するので、結果的にELT史上最もロックなアルバムになった。なお以前のシンセメインの楽曲は「Grip!」などでわずかに聞くことができるがむしろ今作の中では浮いている(一方以前のELTしか受け付けない人はこの曲くらいしか逃げ場がない)。歌い方もかなり変わってしまったのでいきなり誰だか分からない勢いだが、今作ではその歌い方がイマイチ定まっておらず曲によって歌い方が異なる。1番古い「jump」が1番印象が異なる巻き舌張り上げ歌唱になっているが、「キヲク」ではそれ以前の歌い方に戻すも戻しきれず、「ささわやかな祈り」辺りからはサビ以外をしっとり抜いた感じで歌い、サビなど高音部分になるにつれてガッと張り上げるみたいな歌い方になり、今作も基本はこの歌い方が目立つ。正直歌い方がかなり迷走している上に、どんどん喉に負担かけまくっていたように思うんだけど、曲によって歌い方を変える多彩なボーカルスタイルで表現の幅を広げたともいえる。過渡期的な1作になってしまったが、この路線に無理が無ければもう少しこの路線で続けていたかもしれないし、もうちょっとこの路線を聞いてみたかった気もする。
印象度★★★★☆
2015.9.15執筆