FEEL SO BEST
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | Produced by | 備考 |
1 | INTRO | OHASHI | F.S.B.&KUNI TAKEUCHI | 新曲(Instrumental) | |
2 | VAMPIRE | DARIA | DARIA | F.S.B.&KUNI TAKEUCHI | 新曲(ライブ音源) |
3 | バリバリ最強NO.1 | DARIA/FUYUKI | DARIA/FUYUKI | F.S.B. | 7thシングル 最高35位 売上10.4万枚 |
4 | 有酸素運動 | DARIA | DARIA | F.S.B.&KUNI TAKEUCHI | 18thアルバム『月刊F・S・B第12号〜BE BOP
CAFE〜』収録曲 12thシングル(今作同発、カット) 100位圏外 |
5 | 大好きQUEEN | DARIA/FUYUKI | DARIA/FUYUKI | F.S.B. | 3rdアルバム『ENDORPHINE』収録曲 |
6 | 愛されたい YEAH,YEAH | DARIA | DARIA/FUYUKI | MARCY&F.S.B. | 2ndシングル 最高91位 売上0.3万枚 |
7 | INTO THE AIR | PON | PON | F.S.B.&KUNI TAKEUCHI | 12thアルバム『月刊F・S・B第6号〜SON OF A BITCH 2000〜』収録曲 |
8 | DEAR FRIEND | OHASHI | OHASHI | F.S.B.&KUNI TAKEUCHI | 13thアルバム『月刊F・S・B第7号〜ACROSS THE RAINBOW〜』収録曲 |
9 | 晩夏 | DARIA/OHASHI | DARIA/OHASHI | F.S.B. | 6thアルバム『luv.com』収録曲 |
10 | 今夜はおしゃれをして | DARIA | DARIA | F.S.B.&KUNI TAKEUCHI | 18thアルバム『月刊F・S・B第12号〜BE BOP CAFE〜』収録曲 |
11 | ときめきましょう | DARIA/FUYUKI/OHASHI | DARIA/FUYUKI/OHASHI | F.S.B. | 6thアルバム『luv.com』収録曲、9thシングル(同発) 100位圏外 |
12 | 時計じかけの暴れん坊 | DARIA/OHASHI | DARIA | F.S.B.&KUNI TAKEUCHI | 10thアルバム『月刊F・S・B新年号〜GROOVY MISSILE〜』収録曲 |
13 | F.S.B. | DARIA/FUYUKI | DARIA/FUYUKI | F.S.B. | 4thアルバム『IN TRANCE』収録曲 |
14 | TOP OF THE WORLD | DARIA/FUYUKI | DARIA/FUYUKI | F.S.B. | 2ndアルバム『POWER GROOVE』収録Ver. 3rdシングル 100位圏外 |
15 | したたかになれ | DARIA/FUYUKI | DARIA/FUYUKI | F.S.B. | 4thアルバム『IN TRANCE』収録曲 |
16 | ANIMAL | DARIA/FUYUKI | DARIA/FUYUKI | F.S.B. | 3rdアルバム『ENDORPHINE』収録曲 |
17 | 口唇に銃を押しあてて | DARIA | DARIA/FUYUKI | MARCY&F.S.B. | 1stアルバム『AFFECT in your brain』収録曲 |
18 | HEAVEN | DARIA/FUYUKI | DARIA/FUYUKI | F.S.B. | 3rdアルバム『ENDORPHINE』収録曲 |
19 | LONG WINDING ROAD | FUYUKI | FUYUKI | F.S.B.&KUNI TAKEUCHI | 12thアルバム『月刊F・S・B第6号〜SON OF A BITCH 2000〜』収録曲 |
20 | 誇り高く | OHASHI | OHASHI | F.S.B.&KUNI TAKEUCHI | 18thアルバム『月刊F・S・B第12号〜BE BOP CAFE〜』収録曲 |
リリースデータ
2001年1月1日 | 100位圏外 | Produced by F.S.B.&KUNI TAKEUCHI F.S.B(3,5,9,11,13,14,15,16,18)、MARCY&F.S.B.(6,17) |
ZAIN Records |
メンバー
Vocals&Background Vocals | 川島だりあ |
Electric Guitar,Acoustic Guitar&Background Vocals | 倉田冬樹 |
Drums、Rap Vocal(7)&Background Vocals | 山口'PON'昌人 |
Bass,Vocals(8)&Background Vocals | 大橋雅人 |
FEEL SO BAD1stベストアルバム。99年9月から12ヵ月連続アルバムリリースが00年8月に完走を果たして4ヵ月ぶりの作品。シングル「有酸素運動」のシングルカットと同時発売。ここまでのシングル12枚、アルバム18枚、ミニアルバム1枚から選曲された18曲と新曲「INTRO〜VAMPIRE」を9月29日の新宿ロフトでのライブ音源で収録。山口、大橋加入前の「愛されたい YEAH,YEAH」、「口唇に銃を押しあてて」の2曲はゲストミュージシャン扱いで永井敏己(Bass)、菅沼孝三(Drums)がクレジットされている。「TOP OF THE WORLD」もシングル時は山口、大橋加入前で多田厚志(Bass)、菅沼孝三(Drums)が担当していたが、今作に収録されたのはアルバム収録時に現メンバー4人で再録音したアルバムバージョンとライナーで明記されている。録音ミックスのエンジニアも表記されているがマスタリングエンジニアの表記が無く、リマスターの有無は不明。全曲解説とディスコグラフィーが掲載された用紙が封入されている。
今作を引っ提げてのツアーも1月に名古屋・大阪・東京で行われたが、以後は活動休止となり、1年後の02年1月1日にはライブベスト『FEEL SO BEST LIVE!』、03年にはat the BEING studioシリーズで川島だりあのソロとの混合ベスト『complete of 川島だりあ&FEEL SO BAD at the BEING studio』がリリースされた。05年に活動再開を宣言してベスト盤『DARIA BEST』をリリース、06年には6年ぶりの新作オリジナルアルバム『PERFECTNESS』をリリースした。以後は再度活動がしばらくなかったが、2016年に大橋が活動休止(脱退ではなくFEEL SO BADとしての活動を休止するとして離脱)。新たにChris、翔己の2名が加入した5人編成で2017年に9年ぶり新作アルバム『PENTAGON』をリリースした。しかし2018年に倉田が肺腺がんを公表、2019年2月に亡くなった。
シングルは12枚出ていたがほぼ意識されていない選曲。そして94年デビューの割にアルバムが18枚(+ミニ1枚)とやたら多い。97年までに5thアルバムまでリリースされ、98年は丸々リリースが無く一時休止状態だったが、99年5月に6thアルバムをリリース。そして4ヶ月後の9月から翌年8月まで驚異の12ヵ月連続リリースという月刊F・S・Bシリーズを行ったため、アルバム数が膨れ上がった。今作ではシングルにこだわらず代表作を集めたような感じにはなっているようだが、最終作となった『月刊F・S・B第12号〜BE BOP CAFE〜』からは3曲、4th、6th、12th(6号)からも2曲ずつと特定のアルバムにやや偏った選曲が見られ、全く選出されなかったアルバムも多い。やはり12ヵ月も連続でリリースするとムラも出てきて満足度にも差が出ていたのだろうか。
有名なのはアニメ『地獄先生ぬ〜べ〜』OPとして親しまれた「バリバリ最強NO.1」のみで、これも大ヒットしたわけではなく、後は100位圏外がほとんどだった。アルバムが売れるというわけでもなく、特に12ヵ月連続の月刊F・S・Bシリーズは12連続100位圏外と全く記録が残らない状況でよく途中で会社に止められなかったな…とも思うがビーイングでの作家としての川島だりあの貢献度で許容されていたのだろうか。川島だりあは提供曲ではメロディアスな王道なナンバーを書いていた印象だがこのバンドはハードロックどころかメタルの領域に踏み込んだようなすさまじくハードな方向性を主軸としていてビーイングの中でも一線を画しているというかビーイングっぽさは皆無。ただハード一辺倒ではなく、「バリバリ最強NO.1」にしてもベートーヴェンを引用したようなサビがインパクトだったが、「有酸素運動」もハードなサウンドに乗せてエクササイズするという珍作だったり、QUEENオマージュをそのまま歌う「大好きQUEEN」だったりと序盤から遊び心もなかなかすさまじい。ただハードなサウンドとシャウトボーカルで激しいだけではなく、遊び心も満載なのがこのバンドの最大の魅力だと思う。こういった遊び心が随所にあったので、ハードな割にはかなり聞きやすかった。ハードなロックのカッコよさを存分に堪能しながらも楽しさもあるバンドだと思う。
作品数が多いだけにハードやメタル一直線だけではなく、大橋雅人のボーカルナンバー(選曲されなかったが他のメンバーのボーカル曲もあるようだ)があったり、中には提供曲のようなメロディアスな歌モノの楽曲やAOR風のオシャレな楽曲もあったりと意外と音楽性が幅広かったようで全20曲の中ではそういった幅広さも存分に見せてくれる選曲になっている。ほぼフル収録だったが、バンドの実力の高さと破天荒さ、幅広さが詰まった聞きやすいベストアルバムだった。作品数が多すぎる上にほとんど出回っておらずに入手困難なのもあってこういったまとまったベスト盤の存在も有り難い。
また作品数の多さゆえか05年の『DARIA BEST』との被りもあまりないし、『complete of 川島だりあ & FEEL SO BAD at the BEING studio』とも住み分けされているので、他のビーイング勢のようにそこにしかない数曲のためだけに他は被りまくりのベスト盤という事にもなっていないようだ。
印象度★★★★☆
2020.11.25更新