FIELD OF VIEW 25th Anniversary Special Live 2020.10.15 at Shinjuku ReNY

No タイトル 備考
1 突然 オープニングSE〜2ndシングル
2 青い傘で 12thシングル
3   MC
4 夢見続けて今も 3rdシングルC/W
5 キボウメロディー 6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』収録曲
6 セピア 1stシングルC/W
7 everywhere 3rdアルバム『FIELD OF VIEWV〜NOWHERE NOWHERE〜』収録曲
8 Dreams 6thシングル
9   MC
10 FIELD OF VIEW 6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』収録曲
11 奇跡の花 5thアルバム『CAPSULE MONSTER』収録曲
12 Last Good-bye 3rdシングル
13 We'll be Together 6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』収録曲
14 THINK OF MYSELF 1stアルバム『FIELD OF VIEWT』収録曲
15   MC
16 渇いた叫び 8thシングル
17 DAN DAN 心魅かれてく 4thシングル
18   MC
19 大空へ 1stベスト『SINGLES COLLECTION+4』収録曲
ENCORE
20 Beautiful day アンコール〜15thシングル
21 Last Love Song 6thベスト『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』収録曲
22   MC
23 君がいたから 1stシングル
24   MC

リリースデータ

2021年5月15日 音楽DVDチャート初登場9位(総合18位) 売上0.08万枚 ZAIN RECORDS

メンバー

Vocal 浅岡雄也
Drums 小橋琢人
SUPPORT MEMBER
Guitar 葉山たけし
Bass 徳永暁人
Keyboards 今井隼
Guitar 森本隆寛
Manipulate&Keyboards 大場-hana-映岳

FIELD OF VIEW2ndライブDVD。25周年を記念して行われたFIELD OF VIEW名義での2020年10月15日新宿ReNYでの観客限定&配信Liveの模様を収録。FIELD OF VIEWメンバーは浅岡雄也と小橋琢人のみで残りはサポートメンバーで行われている。小田孝・新津健二はSpecial Thanksに肩書FIELD OF VIEWとしてトップ表記された。ジャケット裏の曲目表記は正しいが、メニュー画面に誤植が多々あり、「キボウメロディー」→「キボウメロディー」、「We'll be Together」→「Will be together」、「THINK OF MYSELF」→「Think of Myself」、「Last Love Song」→「Last love song」にそれぞれ誤植されている。We'llをWillはいくらなんでも酷くねぇか…メニュー作った人テキトーすぎるだろ…。また本編最後に流れるメッセージにも誤字がある。デビュー日に合わせた5月15日発売(土曜発売金曜入荷)だったため、音楽DVDデイリーチャートでは初登場1位を記録し、週間では9位となりトップ10入りは果たしたものの売上は1000枚を下回った。

元々2010年に15周年で浅岡雄也ソロ名義でFOV曲を中心にやるライブを初めて開催(この時は安部潤がバンドメンバー、織田哲郎がゲスト、新津健二がサプライズで花束を持ってアンコール後に挨拶だけで登場)したのをきっかけに毎年5月のデビュー記念日付近にFOV曲中心の周年ライブをやるのが恒例化しており、小橋参加でFOV曲をやるというのは2018,2019年に続いて3年目バンドメンバーも徳永暁人以外は3年連続同一のメンバーとなっているが(葉山・森本らそれより前から毎年参加しているサポートもいる)、25周年を迎えた2020年は浅岡雄也が長戸大幸の元を訪れて25周年で何かやりたいと打診した事がきっかけで新作のベストアルバムとライブをビーイングの主催で開催することが決定。特に2018,2019年との違いはベースが徳永暁人に変わった以外はライブ会場まで全く同じでビーイングが協力しているかいないか程度でしかないが、ビーイングが関与した事でこれまでは使っていなかったライブタイトルや名義にFIELD OF VIEWの名称が使用され、正式にFIELD OF VIEW名義でのライブとなった。

本来は2020年5月15,16日に大阪の江坂MUSE、23,24日に東京の新宿ReNYで開催予定だったが新コロ延期となり、10月9,10日に江坂MUSE、10月15,16日に新宿ReNYとなったがこれも再延期となった。しかし10月15日に観客限定で1本だけライブを開催、この模様を10月22〜29日に配信した。今作はそれをDVD化したものとなる。

しかしこのライブはあくまで延期に伴う緊急開催であって代わりではなく『25th Anniversary Special Live』4本はなお中止ではなく延期扱いのままであり、1年後の2021年5月8,9日に江坂MUSE、14,15日に新宿ReNYで改めて開催予定だった。しかしこれも再々延期となり、2021年10月9,10日に江坂MUSE、15,16日に新宿ReNYと発表されている。よって『25th Anniversary Special Live』が全4本延期されたままなのに『25th Anniversary Special Live』と題されたDVDが発売されるという例を見ない奇妙な事態となった。2021年10月の4本のライブは無事に開催されようやく『25th Anniversary Special Live』は終了。とはいえ不完全燃焼感はあったのか、この形態でのFIELD OF VIEW名義でのライブ活動はその後も継続し、12月には『FIELD OF VIEW -Christmas Night 2021-』を開催。2022年の5月14,15日もソロ名義ではなくFIELD OF VIEW名義で『FIELD OF VIEW 27th Anniversary Live 2022』を開催している。

曲目は「THINK OF MYSELF」以外は『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』に選曲された楽曲となっていて、制限もあってか100分程度とやや短めだが途中の換気タイムをサポート含めた全員とのMCに充てたりもしているのでそれなりに充実した内容。今回はビーイング公認なので堂々FIELD OF VIEWを名乗れる+徳永暁人が参加している以外は実は前2年と同じではあるんだけど、こうして映像にもなったわけだからやはり特別感がある。正規メンバーが2人しかいない状態ではあるものの、まさかの当時のアレンジャー2名(葉山たけし、徳永暁人)がギターとベース、さらにギターとキーボード2名体制(1人はマニピュレーター兼任)なので、演奏にも厚みがある。もっとハッキリ言ってしまえばギターとベースは正規メンバーより演奏力も格上っぽいので、演奏面では残されている現役当時のライブよりも演奏のクオリティが高いのは素人でも感じられるほど。1人では足りないギターとキーボードシンセが2人いるので、明らかに演奏している人がいないのにどこからともなく聞こえる音(同期)で目立つのもせいぜいコーラスくらい。メンバーが揃わないのは残念ではあるし、演奏力に限らない4人揃った感動はまた別にあるとは思うんだけど、ひとまずは大満足なバンド編成だ。

ボーカル面でもほぼ変わらぬ歌声を聞かせてくれる。序盤「青い傘で」でややがなり気味に掠れ、「夢見続けて今も」では張り切って元の音程で1番を乗り切るも2番以降サビの高音が出せずに音程を低い方に変える(解散ライブでも歌っていた音程)もそれでもますます出せなくなってついには最後のサビの最高音では完全にひっくり返ってしまうなどいきなりギリギリの状態に陥ったのでちょっと心配になったが以降は持ち直したので安心した。さすがに本人も10数年前の強気な姿勢から最近は高音が少し出なくなってきたと加齢による衰えを自覚する発言もするようにはなっているが、歌い方を変えたくないという信念に基づいて歌いまわしを変えたり溜めたりはしないのは徹底。以前のように自信満々で特に何もせずに余裕で声を維持できていると言えるような状態は年齢的にも越えてきているのかなとは思うが、FIELD OF VIEWボーカルとして歌い続ける意地はまだまだ感じられる。あと夏のTV特番に出てきた時はけっこう太った太った言われまくっていて実際に知っている浅岡さんとは人相が変わりかけるくらいになっていたが(タケカワユキヒデ氏に近づいていた…)、このライブまでにしっかり戻してきたのはさすが。

初披露となる未発表新曲の生演奏も聞けるし、何よりこれっきりではない。このライブはあくまで中止になった25周年ライブ延期に伴う特別ライブであり、25周年ライブ本番はこれから。ライブにおける新コロ制限の問題から不完全燃焼は避けられず(FOVの場合はこういう状況に合わせてゆったりじっくり聞かせるミディアム〜バラード中心とかやりにくいし)、全てを取り戻した後に改めてきちんとファンとFIELD OF VIEWをやりたいという思いはあるはずだからまだこの先もあると思われ、その点においては希望と期待が持てる25周年だった。

ただメニュー画面の誤植が4ヵ所にも及び本編最後のメッセージにも誤字があるという文字入力担当スタッフのあまりの愛の無さブックレットの類一切なしの簡易なパッケージ、GIZAから出したSARD UNDERGROUND、WANDSはBlu-rayでしか出さなかったのに古巣ZAINは体制まで古いままでDVDでしか出さない…といった点はもう少しリスナーの声と需要を見てほしい…。ていうかZAINの現役っていうとBREAKERZ(DAIGO)が筆頭だと思うんだけどBREAKERZ(DAIGO)もまだDVDしか出してないっぽいし、Blu-rayやってないレコード会社なのか…?

B091F1BGFX 

印象度★★★★☆

2021.5.30更新

戻る