北極星(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 優しい星 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | |
2 | Blue Jet | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | |
3 | Have a nice day | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | |
4 | another story | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 小林武史 | |
5 | マスターキー | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | |
6 | 波音 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | |
7 | go my way | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 2nd配信限定シングル 初CD化 |
8 | 紙飛行機 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | |
9 | 北極星 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 4th配信限定シングル 初CD化 |
10 | 愛を | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | |
11 | Life is Wonderful | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | |
Bonus Track(初回盤のみ) | |||||
12 | LIFE | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | |
13 | 3月9日 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 3rd配信限定シングル 初CD化 レミオロメンのセルフカバー |
Horn Arrangement:タブゾンビ(SOIL&"PIMP"SESSIONS),藤巻亮太(2,3,13)
リリースデータ
2017年9月20日 | 初登場29位 | 売上0.4万枚 | Produced by 藤巻亮太 | ビクター |
藤巻亮太3rdアルバム。前作から1年半ぶり。前作以降シングルCDのリリースは無かったが、2016年5月に「go my way」、2017年3月に「3月9日」、8月に「北極星」と3曲が配信限定でリリースされていた。『ツール・ド・東北』公式テーマソングとなった「LIFE」と、レミオロメンのセルフカバーでカロリーメイトCMソングとなった「3月9日」の2曲は初回盤のみのボーナストラック。初回盤はさらにスリーブケース付属だがDVD等の付属は無い。通常盤は11曲収録。
ソロになってからは最も短い間隔でのフルアルバムリリース。レミオロメンとソロの違いで行き詰っていたところを吹っ切ったのが前作とすると、今作は前作ほどの開放的な勢いはないが、温かく穏やか。ようやく自然体なソロミュージシャン藤巻亮太が始まったように感じられる1作。今までよりも広がりが感じられるのが今作の最大の魅力だ。空ってこんなに広かったんだなと再認識するようなそういった不思議な雄大さが今作にはある。ゆったりした曲が多すぎるところはあるんだけど、今作を聞いていると日々の喧騒を離れた穏やかな時間が流れるような気がする。前作のような勢いは無く、先行配信シングルの段階ではそこまで期待してなかったんだけど、これはいいなぁ…。個人的には今のモードにしっくりハマる1作だった。
今作は基本的に藤巻亮太本人がギター、ベース、キーボードを1人で担当し、ドラムのみサポートを入れるというのが基本のバンド編成で、適宜そこに装飾音を加えるのが基本となっている。そんな中で「another story」は久々に小林武史を起用。レミオロメン時代末期は小林武史から離れており、最後に仕事したのは「Sakura」のオーケストラバージョン、新作としてはアルバム『風のクロマ』だったと思うので8,9年ぶりくらいになる。相変わらずピアノとストリングス(ただしチェロとバイオリンのみの少人数編成)というところは苦笑いだがまあ今作においてはそういうポジションを期待して1曲丸投げしたと思うので期待された仕事を果たしただけなんだろう。実は小林武史が90年代にはストリングスよりも多用していたホーンアレンジが必要なところは今作ではタブゾンビに一任しちゃってるし。
そしてもう1つ最大のトピックがレミオロメンの2人が今作にサポートとして参加した事。ただし3人が揃った曲は無い。神宮司治が「優しい星」「紙飛行機」の2曲でドラム、前田啓介が「Blue Jet」「Have a nice day」「マスターキー」の3曲でベースを担当している。2人がソロのライブを見に来るようになり、その時の会話から今作への参加が決定。神宮司治はドラマーとしての活動を続けているが、前田啓介はレミオロメン後期にストリングスアレンジャー小林武史の弟子みたいなストリングスアレンジを担当するようになり、My Little Loverにも作家として提供したり提供・プロデュース活動を続けるものと思いきやいつの間にか音楽業界を引退。現在は農業をやっているといい、今作が久々の音楽活動だったようだ。レミオロメンの復活は相変わらずいつかやりたいけど約束できないとはしているものの(前田啓介が音楽辞めて農家になってしまったからだとはさすがに明言してないが、主に3人の人間関係含めたその辺りに主要な原因があると思われる)、3人の関係性、特にレミオロメン休止直前の音楽性を巡っては藤巻・前田の両名に溝があるんじゃないかという感じがあったので、ここにきてある程度関係が改善されてきたように見えるところには前進を感じられる(しかも当初2曲ずつのつもりがとてもやる気を出してくれたので前田に「マスターキー」も弾いてもらったとインタビューで語られている)。
印象度★★★★☆
2017.12.28更新