Sunshine(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | この道どんな道 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太,宮田'レフティ'リョウ,片山タカズミ | 10th(22/11/23)配信シングル |
2 | Sunshine | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 1/11先行配信 |
3 | 裸のOh Summer | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太,御供信弘,片山タカズミ | |
4 | 僕らの街 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 6th(19/8/7)配信シングル |
5 | まほろば | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 曽我淳一,藤巻亮太 | 9th(21/9/11)配信シングル |
6 | ゆけ | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太,御供信弘,片山タカズミ | |
7 | オウエン歌 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | |
8 | 千変万化 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | |
9 | Heroes(Album ver.) | 藤巻亮太, 紫藤廉 |
藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 8th(20/1/11)配信シングル |
10 | サヨナラ花束 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太,御供信弘,片山タカズミ | |
11 | 花びらのメロディー | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太,御供信弘,片山タカズミ | |
12 | 大地の歌 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太,御供信弘,片山タカズミ |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | オオカミ青年 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太,皆川真人 | 1stアルバム『オオカミ青年』収録曲 |
2 | ハロー流星群 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太,田中義人 | 1stアルバム『オオカミ青年』収録曲 |
3 | 月食 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 2ndシングル 最高32位 売上0.4万枚 |
4 | 光をあつめて | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太,皆川真人 | 1stシングル 最高19位 売上0.8万枚 |
5 | 名もなき道 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 1stミニアルバム『旅立ちの日』収録曲 |
6 | 指先 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 1stミニアルバム『旅立ちの日』収録曲 |
7 | 花になれたら | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 2ndアルバム『日日是好日』収録曲 |
8 | 8分前の僕ら | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 4thシングル両A面曲 |
9 | 日日是好日 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 2ndアルバム『日日是好日』収録曲 |
10 | Blue Jet | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 3rdアルバム『北極星』収録曲 |
11 | マスターキー | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 3rdアルバム『北極星』収録曲 |
12 | 北極星 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 4th配信シングル、3rdアルバム『北極星』収録曲 |
13 | 3月9日 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 3rd配信シングル、3rdアルバム『北極星』初回盤のみ収録曲 レミオロメンのセルフカバー |
14 | 粉雪 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | セルフカバーアルバム『RYOTA FUJIMAKI
Acoustic Recdings 2000-2010』収録曲 レミオロメンのセルフカバー |
15 | ウイスキーが、お好きでしょ | 田口俊 | 杉真理 | 藤巻亮太 | 5th(19/6/26)配信シングル SAYURI(石川さゆり)のカバー |
16 | Summer Swing | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 藤巻亮太 | 7th(19/9/11)配信シングル |
Horn Arrangement:タブゾンビ(13)
リリースデータ
2023年1月25日(初回盤) 2023年1月25日(通常盤) |
初登場27位 初登場146位 |
売上0.16万枚 売上0.03万枚 |
Produced by 藤巻亮太 | SPEEDSTAR RECORDS(ビクター) |
藤巻亮太4thアルバム。セルフカバーアルバム『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recdings 2000-2010』から3年9ヶ月ぶり、オリジナルアルバムとしては2017年9月の『北極星』以来5年4ヶ月ぶり。前作以降新曲発表が無かったのは2018年のみで2019年以降は配信で1,2曲ずつ発表されていた。前作以降の配信6曲のうち4曲を収録。「ウイスキーが、お好きでしょ」「Summer Swing」は本編未収録となった。1月11日に「Sunshine」を先行配信。O社では何故か初回盤・通常盤が別集計され売上が分断される事態となった。ただいずれにせよ売上は伸びず、合算されていた場合でも初登場24位相当でさほど変わらなかった。
初回盤はベスト盤『ソロ10周年記念ベスト』付属。ここまでのシングルCD4作、配信4作、アルバム3作、ミニアルバム1作、セルフカバー1作から14曲と本編未収録となった「ウイスキーが、お好きでしょ」「Summer Swing」を加えた全16曲をリリース順に収録。シングルCDになっていた曲では2nd両A面「Beautiful day」、3rd「ing」、4th「大切な人」が未収録、配信シングルからは「アメンボ」「go my way」が未収録。「3月9日」は配信&『北極星』初回盤のみ収録Ver.と『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010』収録Ver.の2種あるが今回は配信&『北極星』初回盤のみ収録Ver.が選曲されている。DL/STではベスト盤は未配信でアルバム本編12曲のみの配信。ただし自力で既出配信音源からプレイリストを組めばベスト盤を再現する事は可能。
アルバム本編は1曲ごとの演奏クレジットが記載されているが、初回盤DISC-2のベスト盤は作詞作曲編曲のみで演奏クレジットは割愛されている。このため今作で初CD化となる「ウイスキーが、お好きでしょ」「Summer Swing」は正式な演奏クレジットがされないままとなった。また1〜4のOORONG RECORDS時代の楽曲は権利表記がOORONG-SHAとなっている。
ギター演奏はサポート無しで全て藤巻亮太が担当、ドラムは片山カタズミ(「まほろば」のみ石若駿)、ベースは御供信弘を中心に宮田'レフティ'リョウ、なかむらしょーこ、藤巻亮太が担当しており、全曲でギター、ベース、ドラムは入っている。加えて藤巻亮太本人やサポートメンバーによるプログラミング、ストリングス(○○ストリングスではなくヴァイオリンやヴィオラなど1〜3人程度で個人表記)、ピアノなどが曲によって入っており、全曲が生バンド編成となっている。
レミオロメン時代から迷って重たくなっては迷いを抜けて開放的になるというのを繰り返してきて、ソロ活動も迷いの真っ只中で始まり、『日日是好日』で迷いを抜け、『北極星』でレミオロメンへの思いに1つの区切りをつけた感じはあったので、次のアルバムというのは本当の意味でのソロの始まりに近い開放的なアルバムになりそうだという予感はあった…のだがまさか5年以上かかるとは…。ただ配信で少しずつ出ていた新曲群はどれも明るめのものばかりで、この期間は迷っていたというより、音楽以外の趣味の登山やら地元山梨でのフェス主催など新曲制作以外のところで充実した日々を過ごしながら40代を迎えていったような感じ。
そんなわけでもう若い頃のような迷いに入る事はなくなったのかなと思うようなとことん明るく前向きで開放的なアルバム。本人がバンドサウンドが好きだと公言しているようにシンプルにオーソドックスなバンド編成で制作されていてイマドキ電子音に走る気配も無し。刺激は少ないが安定した良曲が並んでいて、終始前向きなので元気がもらえる内容だ。良くも悪くも迷いと吹っ切れの繰り返しをしてきて迷いから吹っ切れる時に特に強い名曲を生み出してきた印象もあるので、終始前向きなままの今作には今までを越えるような強い引っ掛かりのある曲が無い…というのはある。今作は今作でいい感じにまとまったものの、このままの状態が続くとなると停滞は早くなりそうでもある。ここまで来るとさすがにもう以前のような重たい感じに落ちる事も無さそうなくらいに安住の地に至った感じもあるしなぁ…。
ソロ10周年記念ベスト
数少ないシングル曲を意識せずに各アルバムから代表的な曲を抜き出したソロデビュー以降の歴史を辿るような選曲。とはいえ今作は5年ぶりのアルバムであり、前作『北極星』までだと前半5年で終わってしまうため、レミオロメンの代表曲2曲をソロでセルフカバーした時の音源を加え、さらにアルバム本編未収録になってしまった2曲も追加した事で10年に近いところまで寄せている。いずれにしてもソロデビューの経緯がレミオロメンで吐き出せなくなった思いを吐き出したいというものだったので、序盤は鬱屈とした感情が渦巻く重たい作風が続く。ヒットが出せるとすればこの時期だったが、レミオロメンより内省的なソロというイメージだったのでヒット曲が出せなかったのは仕方なかったか。『旅立ちの日』『日日是好日』で迷いを抜けてソロとしてやっていく決意を新たにして開放的になっていったがこの頃にはもうシングルを出さなくなっていて配信からのヒットも難しくすっかりヒットチャートからは遠ざかった。迷いを抜けた象徴的な1曲として「日日是好日」は一際輝く。『北極星』にはレミオロメンの2人が別々にサポート参加しており、オリーブ農家になって音楽活動から引退した前田啓介も久々にベースを持って3曲に参加していた。今作ではその前田啓介が参加した3曲のうち2曲を収録(「Blue
Jet」「マスターキー」)、そして「北極星」は歌詞の内容がそのままレミオロメンへの思いに1つの区切りをつけているかのような内容になっているため、ベスト盤においてもこういう選曲をした事には少し意味があるのかもしれない。ドラムの神宮司治が参加した2曲はスルーされてしまったが、その後にレミオロメンの代表曲2曲のセルフカバーが続くというのも、1つ区切りをつけての流れであり、そこから本編へ繋げて聞いていくと本編の迷いのなさがまた鮮明になってくるように思う。
個人的に「ing」未収録だけ残念なんだけど、ソロ10年の歩みを改めてダイジェスト的に総括していていいんじゃないかなと。逆にこのベスト盤単独で発売してもパッとしないというか、単純にヒット曲がソロになってから皆無でレミオロメン代表曲2曲でなんとか引っ張ろうとしている感じになってしまうし、前述のようにほぼ前半5年になってしまっていて10周年という感じもあまりないので単独発売しても厳しかったと思う。ベスト盤はDL/ST配信さえも無いので当初疑問だったが、『Sunshine』というアルバム本編を改めて楽しむためのこれまでの歩みのまとめであるため、CD購入する意欲があるくらいの熱量のリスナーに向けてのこの形態が最良だったのかもしれない。
印象度★★★★☆
2023.3.5更新