ハルカカナタヘ
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Introduction | APAZZi (THE SIGNALIGHTS) |
APAZZi (THE SIGNALIGHTS) |
Instrumental | |
2 | 透明クリア | いしわたり淳治 | Snail's House | Snail's House | 2ndシングル 最高36位 売上0.1万枚 |
3 | 道標 feat. Hiplin & Rin音(Prod. GeG) | Hiplin,Rin音,福原遥 | GeG,Hiplin | GeG | 4/13先行配信 |
4 | シャボンのひと | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | Naoki Itai (MUSIC FOR MUSIC) |
5/25先行配信 |
5 | Lucky Days feat. OKAMOTO'S | オカモトショウ | オカモトショウ, オカモトコウキ |
OKAMOTO'S | 1st配信シングル、4thシングル 最高21位 売上0.2万枚 |
6 | In The Park | 細井涼介 | 細井涼介 | 野口大志 | |
7 | スキップサイダー | みゆはん | みゆはん | 江口亮 | 6/1先行配信 |
8 | 100万回の「I love you」 | Rake | Rake | APAZZi (THE SIGNALIGHTS) |
Rakeのカバー |
9 | 未完成な光たち | H.Aoba | H.Aoba,N.Sasaki | 佐々木望 | 1stシングル 最高26位 売上0.4万枚 |
10 | 風に吹かれて | 小倉しんこう | 小倉しんこう | 梅原新 | 3rdシングル 最高15位 売上0.4万枚 |
11 | 君が好きだって言えたら | 田中隼人 | 田中隼人 | 田中隼人 | |
12 | モノクローム | 丸谷マナブ | 丸谷マナブ | 丸谷マナブ | 2ndシングルC/W |
13 | ハンドメイドセカイ | YUC'e | Nor | Nor | 3rdシングルC/W |
14 | 箱庭のサマー | yunomi | yunomi | yunomi | 1stシングルC/W |
※特設サイトでは「Introduction」の作詞作曲編曲が「透明クリア」と同じになっているが歌詞が無いインストなので当然公式サイトが誤植でブックレットが正式と思われる。
リリースデータ
2022年6月8日 | 初登場23位 | 売上0.2万枚 | Sony Music Associated Records |
福原遥1stアルバム。2019年8月の本格ソロデビュー(※)以降の4シングル、C/W3曲、先行配信3曲を収録。4thC/W「粉雪」(レミオロメンのカバー)のみ未収録。アルバム発売告知後に先行配信として最初に配信された「道標 feat. Hiplin & Rin音(Prod. GeG)」のみ専用ジャケ写も作られていたが、「シャボンのひと」「スキップサイダー」の2曲はアルバムジャケットの流用となっていた。初回盤はB5変形版全64Pビジュアルブック付属。シングルでやっていた映像付は無い。
※歌手活動はNHK教育『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』にクッキングアイドル柊まいん(通称「まいんちゃん」、福原遥という名前に全く関係ない「まいんちゃん」呼びされる事があるのはこのため)として出演していた2009〜2012年度(2013年3月末まで)に番組テーマ曲として1年ごとに4作のシングルを発売。柊まいんとしてではあったが名義は一応福原遥名義であった。さらに2013年には企画シングル「なめこのうた」も発売しており、単独名義でのシングルはデビュー前に5作発売されていた。この後も『美少女戦士セーラームーン THE 20TH ANNIVERSARY MEMORIAL TRIBUTE』に1曲参加したり、2017〜2018年にはアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』のプリキュア声優の1人として出演したためキャラソングも発表するなど歌手活動自体は続いていた。2018年にドラマ『声ガール!』に主演した際に出演していた戸松遥と福原遥×戸松遥の名義で主題歌を担当、シングル「It's Show Time!!」をリリースしたのがSony Music Associated Recordsでその1年後にSony Music Associated Recordsからの単独本格デビューとなった。権利的には「It's Show Time!!」はレコード会社が同じなので収録されても不思議ではなかったが未収録となっている。
クールで独特な電子音を駆使し、Future Bassを軸にした感覚のエレクトロ・ミュージックと称された「透明クリア」を実質1曲目に置いているようにポップス系というよりも個性派アーティスト系統の楽曲が目立つアルバム。「透明クリア」「道標 feat. Hiplin & Rin音(Prod. GeG)」を序盤に、ラスト3曲がC/W3連発でエレクトロ系で締めるのもアーティスト路線のイメージを高める。変態紳士クラブのGeGをプロデューサーに迎えて最先端のラップミュージックに挑んだり、元ねごとの蒼山幸子、みゆはんの女性シンガーソングライター系、OKAMOTO'Sとそのままコラボしたり(オカモトショウが完全に低音地声歌唱なので正直合っているようには思えないが…)、「100万回の「I love you」」のカバーなど外からの取っ掛かりになる要素も多くて、それなりに方向性は多彩で楽しめる。
デビュー作の「未完成な光たち」だけ今作の中では浮いているストレートなバンド系のポップスだが、改めて聞くと歌い方までこの曲だけ別人のようだ。この曲がむしろストレートに発声していて普段の話し声にも近い歌い方をしているんだけど、それ以外はあまり声を張らずにほわっと歌い上げる花澤香菜に近い雰囲気の歌唱スタイルになっていて、新曲ほどそのクセが強いので進んでいくうちに歌い方がこの方向に定まっていったのかもしれない。正直もう少しデビュー曲のようにハッキリした歌い方もしてほしかったところではある。デビューの頃に言っていた同世代を励ますような曲を歌っていきたいみたいな目標にしても結局「未完成な光たち」止まりになってしまった感があり、やはり全体にアーティスティックさがやや強いので、福原遥本人の明るさがあまり前に出てきていない。かといって明るいアイドル路線というのもちょっともう遅い気がするが、それでももう少し明るい曲があってもなぁ…。アニメタイアップで比較的知名度が高い「未完成な光たち」「風に吹かれて」よりもアーティスティックな「透明クリア」「道標
feat. Hiplin & Rin音(Prod. GeG)」をリード的に配置して「道標
feat. Hiplin & Rin音(Prod. GeG)」と蒼山幸子とみゆはんといった○○提供!系を直前まで先行配信しまくった辺りからして(みゆはんの「スキップサイダー」は割とポップ系)アーティスト路線で売ろうとしていたのだろうけど、なんか売上的には箸にも棒にも掛からぬ感じになってしまっているような…。
とりあえず2022年後期のNHK朝ドラ『舞いあがれ!』主演が決まり、この間の歌手活動は不可能と思われるので当面音楽活動は無さそうだし、最悪このままフェードアウト(ソニー契約更新なし)もあり得ない話ではない。アルバムも出せずにフェードアウトコースもあり得たので撮影開始直前に1作まとめられただけでも良かった(『舞いあがれ!』は大阪制作のため、今作発売と前後して大阪に移住して撮影を行う旨を自身のYouTubeチャンネルで報告して旅立っていった)。
初回盤のビジュアルブックは写真集というには薄いが特典フォトブックとしてはデカくて(B5変形版)豪華というそのまま中間くらいな写真集。やはりあんまり明るい笑顔全開というよりもアーティストモードでキメている感じの写真が多めで綺麗なお姉さん系。改めて年齢相応に大人っぽくなってきているので『ゆるキャン△』第3弾はもう無理そうだな…(他のキャスト勢も同様)。MVやメイキング収録とかYouTubeで出していたカバー動画とか新規に制作しなくても素材はあったであろうBlu-ray付をやらなかったのは謎。
印象度★★★☆☆
2022.7.16更新