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リリースデータ

福山雅治4thアルバム。前作から1年ぶり。前作以降の2シングルとC/W1曲を収録。表記はないが「約束の丘」にはオルガンのイントロが追加され、「ふたつの鼓動」はストリングスのイントロが追加されたアルバムバージョン。俳優として出演した本人にとってドラマ2本目となる「愛はどうだ」に挿入歌として起用された「Good night」が、主題歌の辛島美登里「あなたは知らない」（最高12位19.4万枚)を差し置いて、初登場17位から6週目に9位となり初のトップ10入りを果たすロングヒットとなって一挙30万越えのヒットを記録。俳優としての知名度を大きく上げていった。歌手活動はそれに付随する形で人気を獲得していったようで、次の「約束の丘」も以前よりは大きく躍進はしたもののトップ10入りはならず、今作も惜しくもトップ10入りは逃したが、前作からは大幅に上昇した。今作ではストリングスのみの「恋」、アコースティックギターが無い「Good night」を除くと一切弾いていないのは「ふたつの鼓動」のみでそれ以外は福山本人がアコースティックギターを担当している(「HARD RAIN」「Hold on Me」「みつめていたい」はサポートと共同)。

ブレイクのきっかけになった「Good night」はバラードナンバー。これは現在にも通じる福山バラードの原点のような曲ではあるが、当時はロックにこだわってバラードは敬遠していてこの曲をきっかけにしてバラードを多く作るようになったと後に振り返っている。そんな背景もあって今作ではこれまでほどにはロックにこだわらずに比較的歌重視になってきて幅を広げた。ただバラードよりも大陸的なスケール感のある「約束の丘」の方が一皮むけたような突き抜けたものを感じるが…連続ヒットにはならなかったところは難しいものだ。ようやく現在に通じる福山雅治になってきた感じではあるけど、本格的な躍進は次回作以降といった印象。

あと「HARD RAIN」は前作までの要素を残したロックなナンバーだが『THE BEST BANG!!』でのリミックスを先に聞いていると音がペラペラに聞こえる。

印象度★★★☆☆

2021.2.22修正

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