LION

リリースデータ

福山雅治2ndアルバム。前作から11ヶ月ぶり。前作以降のシングル2作からC/W含めて4曲全て収録。プロデュース・アレンジャーが変更され、中村修司がメインで編曲を担当している。演奏クレジットは一括表記のため、どの曲で誰が演奏しているかは不明だがギターは中村修司と福山本人がクレジットされている。「もっとそばにきて」では単独で編曲も担当しているが、この曲はアコギの弾き語りナンバー。前作に続いてシングルもアルバムも100位圏外となった。

一気に本人作曲が大半となり、アレンジャーも変わり、前作ほどの80'sを引きずった尖ったイキがりまくりのロッカー感は無くなったものの、まだ音の響きや若い歌声、俺はロッカーだぜ的な(?)尖がったノリも目立つ。一方でミディアムやバラード系などでややどっしりした雰囲気が出てきたのもあって前作よりは広がった感じがする。とはいえやはり古さと若さが強く後追いで聞くとどうしても前作に続いて下の方の印象にはなってしまうか。

シングル「アクセス」は1stベスト『M-Collection』に機械的に収録された以外はベスト盤に選曲された事が無く、「風をさがしてる」も1stベストではサブタイトルチューンでもあったのにその後の扱いは悪く、2ndベスト『Dear』では別バージョンで収録され、それより後はやはりスルーされ続けているので、先に『M-Collection』を聞いていない場合はシングル含めて新鮮に聞けるオリジナルアルバムでもある。これらシングル表題2曲よりもロックバラード的な「雨のメインストリート」や弾き語りの「もっとそばにきて」の方が後追いで聞くと福山雅治の初期っぽく聞こえるのも面白いところ。要するにロッカー路線よりもバラードやアコースティック感がある方が後年に通じている感じが強いんだよな…。

印象度★★★☆☆

2021.2.2修正

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