ON AND ON
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ON AND ON | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | 25thシングル『はつ恋』C/Wで「ON AND ON 09」としてリメイク |
2 | IT'S ONLY LOVE(ALBUM MIX) | 福山雅治 | 福山雅治 | 斎藤誠 | 9thシングル 最高1位 売上117.5万枚 |
3 | BLOOD | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | |
4 | 1985年 Factory Street 夏 | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | |
5 | 熱いくちづけ | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | |
6 | 雨を聴きながら | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | |
7 | Dear | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | |
8 | ダンスしないか | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | |
9 | 明日へのマーチ | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | |
10 | GLOAMING WAY | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | |
11 | ぼくの朝 | 福山雅治 | 福山雅治 | 斎藤誠 |
horn arranged by GREG ADAMS(4,10)
リリースデータ
1994年6月9日 | 初登場1位 | 売上71.2万枚 | Producer:GOOFY MORI Sound Producer:小原礼 |
BMGビクター |
福山雅治6thアルバム。前作から8ヶ月ぶり。シングル「IT'S ONLY LOVE」を収録。「IT'S ONLY LOVE」のみ日本で制作されているが、アルバムレコーディングはLAで行われた。「IT'S ONLY LOVE」がシングル初の1位とミリオンセラーを記録。今作も初動は前作より15万近く上がるも2週目以降は伸び悩み、累計売上と登場週数は前作を下回った。また毎年オリジナルアルバムを制作していたのは今作が最後となり、翌95年はベストアルバム、96〜97年は完全に音楽活動を休止したため、最初の休止前最後のオリジナルアルバムとなった。
「IT'S ONLY LOVE」以外はドラム:山木秀夫、ベース:小原礼とリズム隊は国内ミュージシャン、ギター、キーボード、シンセ、ホーンセクション等は全て現地のミュージシャンで固められている。このため福山雅治の演奏参加はない。
やや浮足立った売れ線に突き抜けた前作から一転して今作ではアイドル俳優的なイメージを覆すようなアーティスト志向を高めてサウンドは大陸的な雄大さを感じるアメリカンな雰囲気がある。アメリカンロックとでもいうのか実際LAで制作している効果が存分に出ているようで、「約束の丘」のような大陸的な雰囲気の曲は過去にもいくつかあったが、今作の雰囲気は明らかにそれらよりも格段にスケールが大きい。そういったLA録音に加えてStephen Marcussenがマスタリングを担当するなどせっかくのLAレコーディングを存分に生かしているのでとにかく今までよりも音の抜けが非常にいい。硬派なロックや爽やかポップなのよりはどっしりした佇まいで聞かせる曲が多いが、後の『Dear』や『SLOW』に選曲された曲も多く、シングル1曲のみながらも光る曲が並んでいる印象。
続く大ヒットシングル「HELLO」「Message」を収録した今作と地続きのオリジナルアルバムも聞きたかった。今作の手ごたえが良すぎたのか俳優との兼業でのハイペースでの活動が限界に達していたのか音楽活動はここで一旦一区切りということもあって、初期福山雅治の集大成にして到達点のような1作。この時期のシングルなら次の『M-Collection』でおさらいできるが、毎年リリースしていた唯一の時期である初期6作のオリジナルアルバムは1作ごとの変化と成長が著しく、どんどん良くなっていくので聞いていてもこれより後にはない味わいはあると思う。
印象度★★★★☆
2021.3.8修正