“Live of BEAT out! Days”
No | タイトル | 備考 |
BEAT out! '96 TOUR 渋谷公会堂 1996.3.5 | ||
1 | オープニング | |
2 | More than Love | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
3 | Yes,Summerdays | 6thシングル |
4 | MC | |
5 | 生きてく強さ | 7thシングル |
6 | Cynical | 7thシングルC/W |
7 | 原色の空<Cloudy Sky> | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
8 | Trouble On Monday | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
9 | MC | |
10 | INNOCENCE | 3rdシングルC/W |
11 | 週末のBaby talk | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
12 | JIROのソロコーナー(Toshi Nagaiも参加) | |
13 | LOVE SLAVE | 1stアルバム『SPEED POP』収録曲 |
14 | Freeze My Love | 4thシングル |
15 | Together | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
16 | HISASHIのソロコーナー | |
17 | 月に祈る | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
18 | MC | |
19 | グロリアス | 8thシングル |
20 | 彼女の“Modern…” | 3rdシングル |
21 | ACID HEAD | 5thシングル『ずっと2人で…/GONE WITH THE WIND』C/W |
22 | MC | |
23 | 軌跡の果て | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
24 | アンコール中の舞台裏 | |
[ENCORE] | ||
25 | MC | |
26 | HAPPY SWING | 1stアルバム『SPEED POP』収録曲 |
27 | KISSIN'NOISE | インディーズアルバム『灰とダイヤモンド』収録曲 |
28 | メンバー紹介 | |
29 | BURST | インディーズアルバム『灰とダイヤモンド』収録曲 |
30 | MC&終演 | |
BEAT out! reprise TOUR 日本武道館 1996.9.9 | ||
1 | オープニング | |
2 | More than Love | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
3 | MC | |
4 | 生きてく強さ | 7thシングル |
5 | Cynical | 7thシングルC/W |
6 | 月に祈る | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
7 | INNOCENCE | 3rdシングルC/W |
8 | Trouble On Monday | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
9 | Instrumental(「週末のBaby talk」への長い前奏) | |
10 | 週末のBaby talk | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 ラジオ中継が入ったため途中まで |
11 | 山本シュウのFMラジオ番組と生中継 | |
12 | 山本シュウのFMラジオ番組と生中継(TERUと会話) | |
13 | 山本シュウのFMラジオ番組と生中継(HISASHIと会話) | |
14 | 山本シュウのFMラジオ番組と生中継(TAKUROと会話) | |
15 | 山本シュウのFMラジオ番組と生中継(JIROと会話) | |
16 | 山本シュウのFMラジオ番組と生中継(Toshi Nagaiと会話) | |
17 | 山本シュウのFMラジオ番組と生中継(D.I.Eと会話) | |
18 | SHUTTER SPEEDSのテーマ | 3rdアルバム『BELOVED』収録曲(当時発売前) 当日初披露&初OA新曲 |
19 | 山本シュウのFMラジオ番組と生中継 | |
20 | 週末のBaby talk | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 ラジオ中継終了後に残りを演奏 |
21 | LOVE SLAVE | 1stアルバム『SPEED POP』収録曲 |
22 | MC | |
23 | Together | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
24 | D.I.Eのキーボード演奏 | |
25 | Yes,Summerdays | 6thシングル |
26 | MC | |
27 | KISSIN'NOISE | インディーズアルバム『灰とダイヤモンド』収録曲 |
28 | 彼女の“Modern…” | 3rdシングル |
29 | MC&前奏 | |
30 | ACID HEAD | 5thシングル『ずっと2人で…/GONE WITH THE WIND』C/W |
31 | 本編終了 | |
[ENCORE] | ||
32 | MC | |
33 | BELOVED | 9thシングル |
34 | MC | |
35 | グロリアス | 8thシングル |
36 | 前奏(「BURST」への煽り) | |
37 | BURST | インディーズアルバム『灰とダイヤモンド』収録曲 |
38 | MC | |
39 | 軌跡の果て | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
40 | MC&終演 |
メンバー
Guitar | TAKURO |
Guitar | HISASHI |
Bass | JIRO |
Vocal | TERU |
Piano | D.I.E |
Drums | Toshi Nagai |
DISC-3はライブBlu-ray。96年2〜3月に行われたツアー『BEAT out! '96』よりツアー4本目(2daysの2日目)となる96年3月5日の渋谷公会堂公演、及び8〜9月に行われたツアー『BEAT out! reprise』から最終日となる96年9月9日の初の日本武道館公演、2本のライブをフル収録。この2本のツアーの模様は97年に映像作品『無限のdeja vu DOCUMENT of "BEAT out!" TOURS』、限定盤としてリリースした『無限のdeja vu DOCUMENT of “BEAT out!” TOURS 海賊版』、03年のDVD化の際には2作をセットにした『無限のdeja vu DOCUMENT of “BEAT out!” TOURS complete』として発売されていたがドキュメントとライブを織り交ぜ、ライブに関しては抜粋収録だった。日本武道館公演は配信限定のライブ音源として全曲がMP3で公式サイト限定で販売もされているが、映像作品としては今作がライブの完全版として初商品化となる。96年9月9日の初の日本武道館公演からピタリ20周年である2016年9月9日に発売された。曲の開始時点のタイトル表記、及び歌詞表示のON/OFF機能が搭載されている。渋谷公会堂公演は録音担当者の記載は無くミックスを競紀行、日本武道館公演はMichael Zimmerlingによる録音&ミックス、マスタリングは前田康二が担当。
『Beat out!』のツアーは人気の拡大に合わせてか、5ヵ月開けてからRepriseとしてもう1回行われており、Repriseツアーが始まる直前にシングル「BELOVED」が発売されていた。同じ『BEAT out!』のアルバムツアーなので基本的にセットリストは曲順が変わっただけでほとんど同じで、過去曲のチョイスも同じ。Repriseに新たに「BELOVED」と発売2ヵ月前のアルバム『BELOVED』収録となった「SHUTTER SPEEDSのテーマ」を初披露しているくらい。このためほぼ同じ曲を2回聞くことになるんだけど、ライブ全体の勢いはやはり日本武道館の方が圧倒的。渋谷公会堂も十分に人気拡大期のノリにノッている勢いがあるんだけど、それでも止まらないどこまでも飛躍していくようなこの時期特有の勢いがパッケージングされていて、今作は前2作のようなドキュメント形式であれこれ振り返るよりこれを見ればこの時期の事は伝わる、ということでもあるのかも。
渋谷公会堂でのポイントは「軌跡の果て」で感極まったTERUが途中で歌詞が飛び、そのまま立て直しきれずに間もなく完全に歌詞が飛んでしまう場面。このためもう終盤のサビを全部あきらめて曲終盤のウォーオーをひたすら繰り返し続ける事になったが(歌詞表示もここで消える)、本人ショックだったようでウォーオー歌い続けながらも涙を抑えきれずうつむき加減になり、演奏終了後もTAKUROに支えられながら退場。元々当時これはドキュメント作品として制作していたので楽屋に帰った後の映像が今作でも使用されており、楽屋でもタオルを押し当てたままのTERU。これアンコール大丈夫なのかと思ったらアンコールでは笑顔で登場し、最後はビシッと決めるところはさすが。
日本武道館公演ではただでさえ長いソロ演奏の後に始まった「週末のBaby talk」の途中でラジオの生放送中継が入り、DJの山本シュウがひたすら軽快なトークを喋り通すんだけど、やはり会場のここまで出来上った盛り上がりの空気に対して、一方的に喋り続ける山本シュウのテンションがかみ合ってなくて、イジり気味に冗談を言っているのに会場がイマイチ沸ききれず、滑り倒しているようにも見えてしまいライブの流れも完全に止まってしまっているという…。中継の最後にはJIROが序盤を歌う「SHUTTER SPEEDSのテーマ」を新曲として初披露するのはなかなか面白かったけど、会場はともかくラジオの生中継でこの曲ってのも地味に凄い。熱心なリスナー以外はGLAYの新曲ナンジャコリャ…になるじゃないか。そして何でここだけ妙に細かくチャプター分けしているのか。
なお今作はBlu-rayになったが、これは高画質を目的としたものではなく、明らかに2時間超のライブ2本を丸々1枚に収録するという容量目当てのものであり、画質は手の込んだリマスターなどは施されず、元々の当時のクオリティのままなのでいかにもVHS時代のような90年代っぽい映像になっている。一応4:3よりは左右の黒縁が短くなっているので狭くは感じないのは良かった。また音源に関しては新規にミックス&マスタリングを行っているようで音は迫力があり熱い盛り上がりを体感できる。ちょっとフルボリュームは長すぎるところはあったけど、満腹すぎる1枚。
★★★★☆