追憶と指先
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | あしたの向こう | 沖井礼二 | 沖井礼二 | 沖井礼二 | |
2 | It's My Thing | 矢野博康 | 矢野博康 | 矢野博康 | 3/27先行配信 |
3 | 駆け引きはポーカーフェイス | 宮川弾 | KOH | KOH | 15thシングル 最高13位 売上0.2万枚 |
4 | タイムマシーンは突然に | Q.i・Hair Kid | Hair Kid | Hair Kid | |
5 | ドラマチックじゃなくても | 藤村鼓乃美・北川勝利 | 北川勝利 | 北川勝利・Tansa・宮川弾 | 16thシングル 最高14位 売上0.2万枚 |
6 | ないものねだりのGreeDy | 宮川弾 | 宮川弾 | 宮川弾 | |
7 | Circle | 菅原圭 | 菅原圭 | tepe(OTOIRO) | 2023/4/5配信シングル |
8 | VENUS REVOLUTION | 真部脩一 | 真部脩一 | tepe(OTOIRO)・北川勝利 | |
9 | インタリオ | 宮川弾 | 北川勝利 | 北川勝利 | 17thシングル 最高25位 売上0.2万枚 |
10 | Love Me | Guiano | Guiano | Guiano | |
11 | CD限定シークレットトラック 配信版(DL/ST)には未収録 |
Strings Arrangement:Tansa(1,5,9)
Wind Instruments Arrangement:宮川弾(5)
リリースデータ
2024年4月10日 | 初登場19位 | 売上0.28万枚 | Sound Produced by 北川勝利 Producer:大塚涼大 |
ポニーキャニオン |
花澤香菜6thアルバム。前作から2年2ヶ月ぶり。前作以降のCDシングル3作の表題曲と配信シングル「Circle」を収録。C/Wは収録されず、もう1つの配信シングル「灰色」は『インタリオ』C/Wに収録されていて今作には未収録となった。3月27日に「It's My Thing」が先行配信されたが、単曲先行配信ではなく今作の枠で既出の4曲と合わせた全5曲で配信されていた。発売日に全曲開放されたが、Spotifyなど一部配信サイトでは5曲版とフル版が別枠になっているところもある模様。
初回盤は「It's
My Thing」のMV&メイキング、シングル4作のMVを収録したBlu-ray付、フルカラーフォトブック付属、スリーブケース仕様。
きゃにめ限定盤は『HANAZAWA
KANA Billboard Live 2023』ライブ映像を収録したBlu-rayが初回盤の内容に加えて追加で付属する。
通常盤はCDのみ。
きゃにめ限定盤LPはきゃにめ・PCSC
SHOP・マサドラ・ぽにレコ+で数量限定販売で6月上旬頃に発送とされている。
一切の告知、表記が無いがCDには13曲目にシークレットトラックが追加収録されている。配信版(DL/ST)には収録されていない。基本的に前作を踏襲しているが、CDの曲数が2曲減ったほか、MVが3曲→5曲に増えた一方でメイキングは2曲から1曲に減り、アルバムのジャケットメイキング&インタビューがカットされ、きゃにめ限定盤のライブ映像もドキュメント映像がカットされてライブ映像のみになるなど、全体に収録内容が前作より減らされているが、きゃにめ限定盤は550円、初回盤は330円の値上げとなった。通常盤は据え置き、LPは前作は2枚組で今作は1枚となったためかさすがに550円値下げとなった。
安定の北川勝利中心の制作陣で前作に続いて移籍して更なる充実を感じられるような1作。前作は80'sなポンポンサウンドが目立ち打ち込みが多かったが、今作も引き続き打ち込みになると80'sな特有の音の響きも見られるが生のバンドサウンドも増加したので前作ほどのレトロ感はない。それよりも全体に明るくアップテンポの曲が多い。ややゆったりした曲もあるが、バラード系やおとなしい曲が皆無で通常ならかなり明るい曲に感じられる「ドラマチックじゃなくても」も今作だとややゆったりに感じるほど。ダントツで雰囲気が異なるのが「インタリオ」だが、この曲の方向性を伸ばしてこなかったのは意外性があった。
意図して明るいアルバムを作ろうとしたというよりは声優20周年(子役時代の2003年に声優に初挑戦しこの時は単発の仕事だったが3年後の2006年から本格的に声優業へシフト)を記念しつつ、「次へ向かうための何かをつかみたい」というキーワードはあったが、具体的な方向性は無かったようだ。新顔もありつつも馴染みの作家陣や北川勝利がしっかりまとめているのもあるし、2020年以降からの反動で明るい曲が増えたのもやはりあるのかなとは思った。実際ポニーキャニオンに移籍してから活動の充実に反してライブは単発公演かせいぜい2公演、ツアーとは銘打てないものしか行われていなかったのが、今作を引っ提げてのライブは「HANAZAWA KANA Zepp Tour 2024 "Memoirs and Fingertips"」と2019年以来の全国ツアーで国内6公演は過去最多(2015年の朗読+アコースティックの「かなめぐり」が9公演でダントツ最多だが、音楽のみのライブで国内6会場はたぶん最多)となるようだし、ライブを意識したところはあったのかも。
印象度★★★★☆
2024.6.1更新