BEST WORKS 1987-2008〜ROUTE86〜

Disc 1
No タイトル 作曲 編曲 備考
1 JAGUAR'08 春畑道哉 春畑道哉 新録音 原曲は98年制作だがCD化されておらず今作が初CD化
2013年には「JAGUAR'13」として更なる新録音でシングルカット(3rdシングル)
2 Wings 春畑道哉 春畑道哉,小野塚晃 5thアルバム『Moon』収録曲
3 Solid Sky 春畑道哉 春畑道哉,小野塚晃 3rdアルバム『GUITAR LAND』収録曲
4 Straight to My Heart 春畑道哉 春畑道哉 7thアルバム『Color of Life』収録曲
5 Sparkling Heaven 春畑道哉 春畑道哉,小野塚晃,寺尾広 6thアルバム『Real Time』収録曲
6 青いコンバーチブル 春畑道哉 春畑道哉 2ndアルバム『Smile On Me』収録曲
7 Silent Breath 春畑道哉 春畑道哉,小野塚晃,寺尾広 6thアルバム『Real Time』収録曲
8 J'S THEME(Jのテーマ) 春畑道哉 春畑道哉 1stシングル 最高36位 売上11.2万枚
9 Sunrise 春畑道哉 春畑道哉,小野塚晃 4thアルバム『Dream Box』収録曲
10 Mother Ship 春畑道哉 春畑道哉,小野塚晃 5thアルバム『Moon』収録曲
11 Silver Unicorn 春畑道哉 春畑道哉 8thアルバム『RED BIRD』収録曲
12 Wave Rush 春畑道哉 春畑道哉,小野塚晃,寺尾広 6thアルバム『Real Time』収録曲
13 SPEED ST☆R 春畑道哉 春畑道哉 7thアルバム『Color of Life』収録曲
14 Dream Box 春畑道哉 春畑道哉,小野塚晃 4thアルバム『Dream Box』収録曲
15 DRIVIN' 春畑道哉 春畑道哉 1stアルバム『Drivin'』収録曲
16 Next Season 春畑道哉 春畑道哉 新録音

 

Disc 2-Bonus Disc-
No タイトル 作曲 編曲 TUBE原曲
1 今日からずっと 春畑道哉 春畑道哉,DJ COOL-K 15thアルバム『ゆずれない夏』収録曲
2 ナデシコ 春畑道哉 春畑道哉,DJ COOL-K 27thアルバム『WINTER LETTER』収録曲
3 AUGUST MOON 春畑道哉 春畑道哉,DJ COOL-K 10thアルバム『N・A・T・S・U』収録曲
4 十年先のラブストーリー 春畑道哉 春畑道哉,DJ COOL-K 11thアルバム『湘南』収録曲
5 春畑道哉 春畑道哉,DJ COOL-K 48thシングル
6 プロポーズ 春畑道哉 春畑道哉,DJ COOL-K 42ndシングル
7 月の雫 春畑道哉 春畑道哉,DJ COOL-K 24thアルバム『夏景色』収録曲
8 a song for love 春畑道哉 春畑道哉,DJ COOL-K 25thアルバム『TUBE』収録曲

リリースデータ

2008年12月24日 初登場42位 売上1.0万枚 Sound Produced by 春畑道哉 Sony Music Associated Records

春畑道哉ベストアルバム。TUBEギタリストのソロ初ベストアルバム。85年にTUBEとしてデビューし、87年にソロデビューし95年までは並行してソロアルバム7作、ミニアルバム1作、シングル1作をリリースしていたが、96年以降は00年に『RED BIRD』をリリースしたのみでソロ作品発売は止まっており、8年2ヵ月ぶりのソロ作品となった。ここまでの8作のアルバム、ミニアルバム、シングル2作から選曲されている。シングル2作のうち「Best Day of Your Life」は選曲されていない。フジテレビの野球中継テーマ曲として98年に制作された「JAGUAR」はCD化されていなかったが今作で「JAGUAR'08」として新録音されて初収録となった。オリジナル音源はCD化されていないが、2013年には3枚目のシングルとしてさらに新録音した「JAGUAR'13」が発売されている。「Next Season」もExcelHumanCMソングとして使用されていたが今作のために新録音されて初CD化となった。DISC-2にはTUBE楽曲をピアノ、アコースティックギターなどのシンプルなアレンジでインストカバーした8曲を収録。今作以降再度ソロ活動は途絶えたが2013年に2作目のミニアルバム『FIND MY PLACE』を発売して本格的にソロ活動も再開され、以降は長期に渡って活動が途絶えることは無く、数年に1作は新作を発表するようになった。

TUBEデビューから間もなくボーカル前田、ギター春畑はソロデビューして並行して活動させるというかなり多忙な日々が続き、TUBEが自作へ移行した90年代前半になっても続いたが、TUBE10周年を頃を機に徐々にソロ活動がフェードアウト気味になっていった。よって今作はソロ20年の集大成とはいえほぼ最初の10年未満に集中していて、新録音を除くと「Silver Unicorn」が00年、それ以外は87〜95年の発売時点でも10年以上昔の作品群となる。

事務所の社長がTUBEが長期的な人気を獲得した一方でギタリストとしての春畑道哉が正当に評価されなかった、うまく売りだしてやれなかった事を悔いていた事があったが、確かに春畑道哉というとJリーグの曲など一部有名な曲はあり(何気にロングヒットして10万越えのヒット)、知っている人は知っているものの、あくまでTUBEの作曲&ギターの人以上の印象はあまり持たれていない感はある(90年代後半以降にソロ活動が途絶えてしまっていたのもある)。若干20歳でソロデビューして20代半ばまでに作品を量産していた事になるが、ギターインスト作品においてもメロディーメイカーっぷりは健在、かつギター以外のアレンジ面でも多彩さを発揮している印象。全部が全部ギュインギュインのロック系ではなく、しっかりメロディーモノとして聞かせる、ギターが歌う、ギター以外のサウンドもオシャレで凝っているみたいなアプローチの曲も多い。スケールの大きな曲も多く、なんとなく真っ青な空が見えるようなそんな印象もある。TUBEにおけるギターソロと通じる部分もあり、ギターに詳しくなくてもこれがギタリスト春畑道哉らしさなのかと改めて感じる部分も多かった。古いオリジナルアルバムはなかなか見つからないし集めるのも手間だが(一応TUBE同様にAICL品番でミニアルバムとシングル以外は一斉再発されている)、ギタリスト春畑道哉を聞いてみようというのにちょうどいいベストアルバムだった。1曲ごとに解説と出典、演奏ミュージシャンもきちんと書かれていたのも新設設計で好印象。

Disc2
エレキギターメインだったDisc1から一転してこちらはピアノやアコースティックギター+α程度のかなりシンプルなアコースティック編成でのインストカバー。メロディーの良さをアコースティックギターの旋律でじっくりとしっとりと聞かせるといった装い。選曲は直近のTUBEオリジナルアルバムまでしっかり聞いていないとそもそも知らない曲ばかりになるようなアルバム曲中心である程度のTUBEファン向け。こういうスタイルもありだなと思いつつもちょっとDisc1との落差が激しすぎて続けて聞くとおとなしくて物足りなく感じてしまうのは仕方ないか。なおこっちは解説カット、TUBEのどのアルバムに入っている曲かも当然書かれておらず、いきなり冷たい仕様であった。

B001J8NQQW 

印象度★★★★☆

2021.7.9更新

戻る