青の光景(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 嘘 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | |
2 | デイドリーマー | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | |
3 | ひまわりの約束 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博、皆川真人 | 17thシングル 最高10位 売上6.4万枚 2018年再発盤 最高192位 売上0.01万枚 |
4 | ROUTES | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | |
5 | 美しい戯れ | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | |
6 | Q&A | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 19thシングル 最高17位 売上1.0万枚 |
7 | ディープブルー | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | |
8 | ダイアローグ・モノローグ | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 16thシングル 最高9位 売上1.7万枚 |
9 | あそぶおとな | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | |
10 | Fast Life | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | |
11 | 聖なる夜の贈り物 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博、皆川真人 | |
12 | 水彩の月 | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 | 18thシングル 最高9位 売上1.3万枚 |
13 | Sally | 秦基博 | 秦基博 | 秦基博 |
Strings Arranged by 上田禎(12)、鈴木正人(13)
タイトル | 備考 |
「Behind of "青の光景"〜interview,recording & live〜」 | 単独インタビュー、あらきゆうこ、皆川真人、鈴木正人との対談インタビュー、ライブ映像 |
Q&A 世界遺産劇場-縄文あおもり三内丸山遺跡- | 18thシングル フルライブ映像 |
ひまわりの約束 世界遺産劇場-縄文あおもり三内丸山遺跡- | 17thシングル フルライブ映像 |
言ノ葉-Makoto Shinkai / Director's Cut- | 15thシングル 全編アニメ映画『言の葉の庭』映像のMV |
リリースデータ
2015年12月16日 2018年1月3日 |
初登場2位 | 売上8.1万枚 | Produced by 秦基博 | Ariola Japan Augusta Records(ユニバーサル) |
秦基博5thアルバム。2年11ヶ月ぶりのオリジナルアルバム。前作以降にリリースされたシングルのうち最も古い「言ノ葉」は未収録。以降の4シングルを収録。今作では全面的に編曲まで自身で担当している。「言ノ葉」も自身で編曲を担当していたものの前作を引っ提げてのツアーの間に制作しており、「ダイアローグ・モノローグ」以降が今作に向けての起点となっていることから収録を外されたとされている。初回盤はデジパック+三方背BOX+32Pスペシャルブックレット仕様。またドキュメント&インタビュー&ライブ映像を収録したDVD付属。
2016年末に事務所オフィスオーガスタがユニバーサルとの提携(全株式をユニバーサルに譲る形)を発表。オーガスタは山崎まさよしはユニバーサルに所属していたがそれ以外は基本的にソニーレーベルにオーガスタのプライベートレーベルを作る形でレコード会社に所属していたが、これに伴いソニーでのオーガスタレーベルは閉鎖、2017年から基本的に全員がユニバーサルに新たに作られたAugusta Recordsへ移籍。そして2018年には旧作通常盤が一斉にAugusta Recordsから再発され現行盤へと移行した。
「ひまわりの約束」でのヒットを受けてという気負いは正直全く無い。要請に応えるように弾き語りベストアルバムなんてものは出したものの、シングルベストに走らず、急いで昨年の間にオリジナルアルバムを仕上げる事もしなかった。ペースが崩れていないからたぶん本質もズレていない。前作頃から編曲もちょくちょく自分でやるようになっていたが、より細部まで自身の思い描いたサウンドを実現するためという事もあって今作では全面的に編曲を担当。自身編曲が始まった頃は弾き語りやデモ(ドラムが打ち込み)みたいな曲も多かったが今作はほぼ全面的にバンドアレンジになっていて、作風が激変してしまったとかそういうことも無く、自身の音楽を突き詰めてじっくり制作したような印象。
とはいえ多少はシンプルというか地味になったようにも感じられた。単に派手に盛り上がるような曲が無いというだけかもしれないけど、アレンジで盛り上げなかったという側面も少しあると思うし。全体にはタイトル通り、青いイメージだけど若さとかではなく深みが感じられる傑作だと思う。シングルでの突出した名曲とかタイアップのついたリード曲がこれまでのように物凄くいいとかいうより(これぞという1曲という点では個人的に前作以降の曲の中では最高点が「言ノ葉」だっただけにこれが未収録ということもあり正直これまでより物足りない部分はある)、全編通していらない曲が無く、それぞれがアルバム内でそれぞれの役割を果たしているという意味では1番まとまったアルバムになったかも。また全面編曲はまだ初なので今後さらなる進化も期待できるという点は楽しみ。
初回盤DVD
「Behind of "青の光景"〜interview,recording
& live〜」は本人への単独インタビュー(ただし収録がアルバム完成前)、ライブにおけるバンドメンバーで今作の演奏にも参加(全面ではない)しているドラムのあらきゆうこ、キーボードの皆川真人、ベースの鈴木正人との対談、今作の制作ドキュメントが収録されている。秦基博の今作へのこだわり、編曲を自分でやるようになった経緯とかミュージシャンとしての秦基博についてが対談相手から語られるので、今作を聞く上でも非常に興味深い内容。
対談の合間に対談相手のバンドメンバーが比較的演奏で目立っている楽曲のライブ映像が1コーラス程度収録されているが、このうち「Q&A」と「ひまわりの約束」は別枠でフルでライブ映像が収録されているので一部被ってしまっている。なんでドキュメントの方にまとめてフル収録しなかったのか謎だ。「言ノ葉」は本編未収録のシングル曲だけどタイアップ先(イメージソング)のアニメ映画『言の葉の庭』のダイジェストみたいな映像で全編構成されているので『言の葉の庭』を知らないとさっぱり内容が分からない。
印象度★★★★☆
2015.12.28更新