ゴールデン☆ベスト

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ake-kaze 鈴木健二 山移高寛 山移高寛 1stシングル 最高14位 売上10.8万枚
2 グ・スーヨン 山移高寛 山移高寛 2ndシングル 最高32位 売上1.5万枚
3 もう一度あなたに会いたい 林明日香 市川淳 市川淳 4thシングル 最高56位 売上0.8万枚
4 風椿 白井貴子 白井貴子 山移高寛 9thシングルC/W
5 お願い グ・スーヨン 山移高寛 山移高寛 2ndシングルC/W
6 スノウドロップ 林明日香,
渡邊亜希子
林明日香 市川淳 ミニアルバム『つないで』収録曲
7 花結び 渡邊亜希子,
鈴木健士
山移寛 山移寛 2ndアルバム『初戀』収録曲
8 蓮花 海老名香葉子,
谷村新司
谷村新司 奥本亮 8thシングル(インディーズ版) 最高195位 売上0.06万枚
メジャー版 200位圏外
9 三浦徳子 山移高寛 山移高寛 9thシングル 最高177位 売上0.05万枚
10 凜の国 鈴木健士 山移高寛 山移高寛 5thシングル 最高97位 売上0.5万枚
11 つゆくさ 鈴木健二 山移高寛 山移高寛 1stシングルC/W
12 小さきもの 三浦徳子 山移高寛 山移高寛 3rdシングル(カット) 最高36位 売上1.7万枚
13 kuchi-zuke 佐々木訓子 佐々木久美 宮本慎也 5thシングルC/W
14 風の凱歌 鈴木健士 山移高寛 山移高寛 2ndアルバム『初戀』収録曲
15 月見草 鈴木健士 Aliya Miharu,
成川正憲
成川正憲 新曲
16 明け風〜ake-kaze 2013ver.〜 鈴木健士 山移高寛 成川正憲 1stシングル「ake-kaze」新録音セルフカバー

※1stシングルでは鈴木健"二"となっているのは誤植ではなくそういう表記になっていた模様(JASRACでもこの名義で登録しているので登録自体を間違えたか、この時だけ意図的にこうしたようで新録セルフカバーでは"士"に変更)。
「花結び」の作編曲が山移寛になっていて"高"が抜けているのは誤植のような…?

リリースデータ

2013年8月21日 300位圏外 Produced by 林明日香
Co-Produced by 鈴木健士
ユニバーサル(EMI)

林明日香ベストアルバム。レコード会社の企画『ゴールデン☆ベスト』シリーズの1作ながら本人積極関与のセルフプロデュース作。EMI時代の楽曲から14曲を選曲+新曲「月見草」と新録音「明け風〜ake-kaze 2013ver.〜」を収録。6th「SANCTUARY〜夢の島へ〜」、7th「君はマグノリアの花の如く/さよならは夕映えの中で」、EMIとの契約終了でインディーズでリリースした「心のままに」は未収録。

デビュー時13歳での圧倒的なボーカルが話題となりデビュー作からロングヒット(初登場16位から14位に浮上し7週連続で20位前後にランクインし、200位以内19週ランクイン)して10万枚を突破するまずまずのデビューとなったが2作目以降のヒットが続かず(2作目以降はEMIのCCCD採用の波にも巻き込まれた)、それでも2ndアルバムまでは1万枚を越える売上を記録していたが、その後3rdアルバムにかけては一気に低迷してシングルがまず100位以内に入れなくなり、500枚前後まで低迷、3rdアルバム『蝶』も1000枚割れ223位まで低迷してしまい、2005年までの3年間でシングル10枚、アルバム3枚、ミニアルバム1枚を残してEMIとの契約が終了。以後2007年にインディーズでシングル「心のままに」1枚をリリースして以降は新作発売は途絶えていた。「心のままに」は俳優デビュー作となったNHK朝ドラ『芋たこなんきん』の挿入歌でC/Wには劇中で歌唱した「大切なもの」を収録していたが継続しての役柄ではなく第17週のみのほぼ1発出演に過ぎなかったためかEMI時代末期と変わらない売上だった。

2008年には台湾へ留学していたようだが2011年の帰国後2012年以降は舞台出演等はあり、引退したわけではなく芸能活動は継続していた。2013年には2008年北京オリンピック柔道で金メダルを獲得後に総合格闘家へ転向していた石井慧との結婚を発表。デビュー時以来メディアで大々的に名前が踊る事態となったが、デビュー10周年でもありそのタイミングで今作が発売された。このようなタイミングだったためかスペシャルサンクス欄には"慧"という記載がある。今作以降も新作発表は無いまま2015年には出産を発表するも2016年には離婚。2017年には2003年の映画主題歌を「小さきもの」で担当していた縁で『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』エンディング「オラシオンのテーマ〜共に歩こう〜」を突如担当、配信限定ながらEPICでのリリースとなりメジャーレーベル復帰を果たした。…が単発契約だったようで以後は再度無所属状態が続いている。2019年には活動休止を宣言したが1年足らずで復帰を宣言2023年には20th anniversaryライブを開催するなど細々続けている模様。

新たにレコーディングされた2曲は演奏者とエンジニアの名前も併記されている。今作用の新規レコーディングが行われているように『ゴールデン☆ベスト』シリーズながら本人が積極的に関与しており、全体コメントも掲載、プロデュースも本人名義となっているほか当時のプロデューサー鈴木健士も共同名義でクレジットされている(鈴木健士氏は2015年に54歳で急死)。

前年の元ちとせ「ワダツミの木」大ヒットのように特徴的な声の魅力と神秘的な雰囲気でいきなりドカンと売れるという流れはあったけど13歳当時の大人顔負けのパワフルな歌声と古の神秘さをまとまったデビュー曲「ake-kaze」はなかなか衝撃で当時この曲は聞いていた。改めて聞いても素晴らしい奇跡の1曲だったように思うが、「ワダツミの木」がそうだったように奇跡の1曲過ぎた感はある。その後も制作陣や雰囲気を大きく変えることはせずに古(いにしえ)の空気感をまとったような神秘的な楽曲が多い印象ではあるんだけど、パワフルすぎる歌声はあまり幅を広げられず、制作陣も「ake-kaze」以上を作ることが出来ず…という高すぎる壁を越えられなくなった典型的な1発屋っぽい感じでヒットが続かなかったのは分からなくもない。とはいえ「ake-kaze」に沿った曲が並んでいるのでイメージ通りの曲をたくさん聞けるベストアルバムではある。13歳という年齢が凄かったのもあるが最初から完成され過ぎていてあまり進化の余地が無かった感じもある。10年経っての23歳での新録音「明け風〜ake-kaze 2013ver.〜」は普通に当時より落ち着いて普通に歌ウマのお姉さんになってはいるけど当時の凄みはないしな…。

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印象度★★★☆☆

2024.8.6更新

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