Hey! Say! JUMP 2007-2017 I/O(通常盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Ultra Music Power | MSS | 馬飼野康二 | CHOKKAKU | 1stシングル 最高1位 売上36.0万枚 |
2 | Dreams come true | 久保田洋司 | 馬飼野康二 | CHOKKAKU | 2ndシングル 最高1位 売上25.6万枚 |
3 | Your Seed | ma-saya | h-wonder | ha-j | 3rdシングル 最高1位 売上21.4万枚 |
4 | 冒険ライダー | 中原明彦 | TSUKASA | 船山基紀 | 3rdシングル両A面曲 |
5 | 真夜中のシャドーボーイ | ma-saya | 馬飼野康二 | 馬飼野康二/石塚知生 | 4thシングル 最高1位 売上29.1万枚 |
6 | 瞳のスクリーン | 村野直球 | 馬飼野康二 | 鈴木雅也 | 5thシングル 最高1位 売上25.0万枚 |
7 | 「ありがとう」〜世界のどこにいても〜 | 森若香織/ 村野直球/亜美 |
STEVEN LEE | STEVEN LEE | 6thシングル 最高1位 売上18.9万枚 |
8 | OVER | zopp/村野直球 | Devante/ Tomas Cederholm/ Filip Lindfors |
船山基紀 | 7thシングル 最高1位 売上30.0万枚 |
9 | Magic Power | 岡嶋かな多 | 板垣祐介 | 石塚知生 | 8thシングル 最高1位 売上26.2万枚 |
10 | SUPER DELICATE | 野島伸司 | 加藤裕介 | Niklas Edberger | 9thシングル 最高1位 売上29.0万枚 |
11 | Come On A My House | Komei Kobayashi | 馬飼野康二 | 生田真心 | 10thシングル 最高1位 売上24.4万枚 |
12 | Ride With Me | Staxx T | ☆Taku Takahashi/ Minami |
☆Taku Takahashi | 11thシングル 最高1位 売上19.1万枚 |
Song Co-ordination:JOEY CARBONE(7)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | AinoArika | HIKARI | HIKARI | 高橋哲也 | 12thシングル 最高1位 売上23.7万枚 |
2 | 愛すればもっとハッピーライフ | 川浦正大 | 川浦正大 | CHOKKAKU | 12thシングル両A面曲 |
3 | ウィークエンダー | 三井八雲/Vandrythem | 原一博 | 原一博・KOMU | 13thシングル 最高1位 売上21.8万枚 |
4 | 明日へのYELL | Takuya Harada | Takuya Harada | CHOKKAKU | 13thシングル両A面曲 |
5 | Chau# | 藤林聖子 | 岩崎貴文 | 岩崎貴文 | 14thシングル 最高1位 売上17.2万枚 |
6 | 我 I Need You | 中村瑛彦 | 中村瑛彦 | 中村瑛彦 | 14thシングル両A面曲 |
7 | キミアトラクション | MiNE/川口進 | CHOKKAKU/川口進/ Christofer Erixon/ Joakim Bjornberg |
CHOKKAKU | 15thシングル 最高1位 売上23.3万枚 |
8 | 真剣SUNSHINE | KOMU | 原一博 | 原一博 | 16thシングル 最高1位 売上31.5万枚 |
9 | Fantastic Time | KOUDAI IWATSUBO | Aibi Albertsson/ KOUDAI IWATSUBO |
石塚知生 | 17thシングル 最高1位 売上29.4万枚 |
10 | Give Me Love | Vandrythem | Takuya Harada/川口進/ Christofer Erixon |
高橋哲也 | 18thシングル 最高1位 売上28.3万枚 |
11 | OVER THE TOP | twelvelayers | SSKHz | SSKHz | 19thシングル 最高1位 売上30.0万枚 |
-Bonus Track-(通常盤のみ) | |||||
12 | I/O | 森若香織/m.piece | STEVEN LEE/ Adrian McKinnon/ MiNE/Atsushi Shimada |
Aaltostratus | 新曲 |
13 | H.our Time | Hey! Say! JUMP | 岡本圭人 | ha-j | 新曲 |
RAP詞:八乙女光(1)
Chorus Arrangement:高橋哲也(3,4)
リリースデータ
2017年7月26日 | 初登場1位 | 売上36.8万枚 | Produced by Julie.K | J Storm |
メンバー
(実際のブックレット表記はメンバーの名前がローマ字表記されているのみで順番は7→BESTだが7とBESTの区別なし。脱退した森本の記載もなし。)
Hey! Say! 7 | Hey! Say! BEST |
山田涼介 | 有岡大貴 |
知念侑李 | 木雄也 |
中島裕翔 | 伊野尾慧 |
岡本圭人 | 八乙女光 |
薮宏太 | |
脱退 | |
森本龍太郎(〜7th) |
Hey! Say! JUMP初のベストアルバム。2007年のデビューから10周年を記念してここまでの19枚のシングルA面全曲をリリース順に網羅している。オリジナルアルバムに収録されなかった両A面2曲目の「冒険ライダー」「愛すればもっとハッピーライフ」「我 I Need You」はアルバム初収録。また前オリジナルアルバム『DEAR.』以降の「真剣SUNSHINE」「Fantastic Time」「Give Me Love」「OVER THE TOP」もアルバム初収録となった。「OVER」発売直前に過去の喫煙発覚により無期限謹慎処分扱いになり、間もなくメンバープロフィールから削除され、公式なアナウンスが無いままに実質脱退・ジャニーズ退所をしている森本龍太郎は「OVER」までの参加であり、特に声が消されたりはしていない模様。森本が写っている当時のシングルジャケットもそのまま使用されている。ここまでの5枚のオリジナルアルバムは出すたびに売上を伸ばしており、今作ではアルバム初の30万枚突破を果たした。
初回限定盤1はシングル曲で存在するVideo Clip全19曲を収録したDVD付。
初回限定盤2はファン投票により選曲された10曲を収録したDISC-3が付属する。選曲されたのは未CD化でライブで披露され映像作品にのみ収録されていた楽曲の初CD化が4曲、C/Wが4曲、アルバム曲が2曲(うち1曲は2017 Ver.)となる。
通常盤はボーナストラックとして新曲2曲を収録。アルバムタイトル及び新曲タイトルの「I/O」はInput/Outputの略で、読みも「インプットアウトプット」とされている。「H.our Time」はメンバーの岡本圭人が単独で初作曲した曲にメンバーがリレー形式で歌詞を書いていく形でグループ名義での作詞による自作曲となっている。通常盤初回プレスはチェンジングジャケット仕様。
平成生まれだけで結成されたこのグループも気がつけば10年。少年だったメンバーもすっかり20代半ばの青年へと成長した。初期の楽曲では明らかに子供の声が入っていて(最年少の脱退した森本かその次に若い知念と思われる)初々しい。そして80年代からジャニーズ初期御用達作家である馬飼野康二はここでも登場していてそのジャニーズへの提供の歴史の長さと信頼感、安定感が凄い。その他先輩たちにも起用された作家を中心に、AKB48系列でも起用される作家、00年代半ば以降のジャニーズに増えた横文字系作家なども起用。しかし一貫してKAT-TUNやNEWSまでにあった○○提供!で話題になる有名ミュージシャンの起用は行っていない。このカードは切り札としてまだ取っているのか不明だが、楽曲自体はどれも横一線ながらどれもいい。これといった特色は無いけどジャニーズらしい高品質な楽曲が並んでいる印象。初期の頃から割と大人っぽい曲調をやっていたり、若すぎるイメージを払しょくするかのようにちょっとワイルドになってみたりもするが、それもいい幅になっている。
「ウィークエンダー」辺りからは特にここが押し時とばかりにハイテンションな楽曲がズラッと並ぶので、DISC-2になるとより勢いが増していくように感じられる。デビュー付近が1番インパクトがあったというパターンになりがちなジャニーズの中ではこういうのは珍しいかも。終盤は初期にやった時は背伸びだった大人っぽい路線もサマになってきていて、グループとしての勢いは10年経っても衰えていない。というかOVER 30's WORLDまではまだ数年を残していて(2020〜2023年までで全員30代になる)、20代の好青年路線でももう少し脂の乗った状態が続きそうだ。
一方で売上のアベレージが非常に高く、20万割れしようものなら何らかの施策を打っているのか次のシングルでは必ず爆上げ回復させるといった事が3度も起こっており、デビュー曲が最高売上ではあるがダントツではない。しかも直近4作の平均が1番高いという状態にも関わらず、代表曲がイマイチこれだというのが無い。ファン向けなイメージが強いのはそういったところだろうか。時代的な問題とジャニーズの上がつっかえている問題がWで重なっているため一概に先輩たちのようには行かないところではあると思うんだけど、グループの扱いはジャニーズの中でもかなりいい方だと思うし、このまま高品質な楽曲をしっかり絞ったターゲット層に向けて生み出し続けられるならそれでもいいのかもしれない。シングルもアルバムも初期よりも後期の方がリリースペースも順調で、特にアルバムは毎回最高売上を更新し続け、ヘタするとベストで売上を下げかねないところで今作で最大ヒットを記録したので、少なくとも世代である若い女性リスナーの間には十分過ぎるほどに届いてはいるんだと思う。
あとはHey! Say! JUMPの結成発表は9月下旬で、デビューは11月なので秋になって結成でもデビューでも10周年を迎えるタイミングで出した方がアニバーサリーだったのでは…。何で先輩KinKi Kidsが20周年を迎える7月にわざわざ重ねてきたのだろうか。結果的には剛の難聴でKinKi Kidsの露出は大幅に制限されたが、もし順調に行っていたら夏のTV特番等でもKinKi Kids20周年に対してのHey! Say! JUMP10周年はかなり埋もれた扱いになっていたはずで…。
印象度★★★★☆
2017.11.9更新