んでねBEST
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | キズナ | KIM/SOYA | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP | 1stシングル 最高20位 売上1.4万枚 |
2 | 恋 | KIM/SOYA | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP | 2ndシングル 最高38位 売上0.4万枚 |
3 | トルケスタニカ | SOYA | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP | 3rdシングル 最高100位 売上0.1万枚 |
4 | 一粒大の涙はきっと | SOYA | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP | 4thシングル 最高29位 売上0.9万枚 |
5 | だから一歩前へ踏み出して | SOYA | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP | 5thシングル 最高43位 売上0.4万枚 |
6 | Lost Love Song | SOYA | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP | 6thシングル 最高50位 売上0.3万枚 |
7 | 一握りの空の下 | SOYA | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP | 7thシングル 最高87位 売上0.08万枚 |
8 | 夢の向こうへ | KIM | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP/MACK | 8thシングル 最高60位 売上0.1万枚 |
9 | この手伸ばして | KIM | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP | 9thシングル 最高73位 売上0.1万枚 |
10 | 数え切れないKiss | KIM | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP/MACK | 9thシングル両A面曲 |
11 | Boys be Ambitious!! | SOYA | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP/MACK | 10thシングル 最高84位 売上0.2万枚 |
12 | ヒカリ | KIM | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP | 10thシングル両A面曲 |
13 | ワンダフル・ワールド | SOYA/川村結花 | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP/MACK | ミニアルバム『Love For All』収録曲 |
14 | 1.2.3STEP | SOYA | Hi-Fi CAMP | Hi-Fi CAMP/BIGSHOOTER BOYS | 4thアルバム『LIFE GOES ON』収録曲 |
リリースデータ
2013年7月3日 | 初登場48位 | 売上0.2万枚 | Produced by Hi-Fi CAMP&MACK&BIGSHOOTER BOYS | ポニーキャニオン |
メンバー
Vocal | KIM |
Vocal/MC | SOYA |
Keyboard | AIBA |
DJ | TOSHIRO |
Hi-Fi CAMPベストアルバム。08年デビュー。ここまでの両A面含む10作のシングルA面12曲、シングルリリース停止以降に発売されたミニアルバム、フルアルバムから1曲ずつを全て時系列に収録。13年3月になってSOYAが脱退を表明した事で、解散を決定。先に発表されていた5月の4thアルバム『LIFE GOES ON』がラストアルバム、同時期に開催されたツアーがラストツアーとなった。8月18日に開催が予定されていたライブは中止となり、6月4日のデビュー5周年記念日に地元仙台で「Hi-Fi CAMP FINAL LIVE〜30歳からの就職は困難?どうなん??〜」を行って解散。その1ヵ月後に今作が発売された。CDでは今作が最終作品となり、9月に前述のラストライブがDVD化されたのがHi-Fi CAMPとしての最終作となっている。初回盤は未発表曲3曲を加えたC/Wを網羅したDISC-2、MVを網羅したDVD、スペシャルブックレットが付属する。
ラストライブのサブタイトルは音楽業界を辞めて就職するかのようだったが、14年2月にはKIM、AIBA、TOSHIROが、同じ地元仙台で活動していたONIDAIKOの59とMOZを加えて新グループ"パンダライオン"の結成を発表。インディーズで作品を発表している。現在はTOSHIROが脱退してKIM、AIBA、59、MOZの4人組となっている。
デビュー曲「キズナ」がいきなり綾瀬はるか主演映画『僕の彼女はサイボーグ』挿入歌(主題歌はMISIA)に起用されて1万越えのヒット、直後にはSMAPのシングル「この瞬間、きっと夢じゃない」の作詞作曲を担当した。デビュー曲でトップ20入り1万越えのヒットを記録し、さらにいきなりSMAPのA面曲に採用されるという大チャンスを掴んでおり、かなり期待の大型新人グループだったが、翌年のポカリスエットCMソングとなった「一粒大の涙はきっと」「だから一歩前へ踏み出して」はあまりヒットしなかった。「だから一歩前へ踏み出して」ではサッカー選手の中村俊輔をジャケットに起用するなど有名人起用による話題性も出しており、そもそもポカリタイアップも歴代数々のヒット曲を生んできた期待のタイアップだったが不発となり、これっきり失速してしまった。個人的にはSMAPへの提供とポカリCMソング2曲で一時的に注目していたんだけど、それっきり聞かなくなってしまっていた。いつの間にか解散していてベストアルバムが出ていたので改めてちゃんと聞いてみた。
地元仙台拠点というのはMONKEY MAJIKと全く同じで実は事務所も同じだったりするが、方向性は完全にGReeeeN、ファンモン、ソナポケなど同時期にトレンドになっていたラップを導入したポップグループの流れ。グループの編成が独特でボーカル2人とキーボードとDJとなっているが、基本的にはギター以外打ち込みの歌メロ重視のJ-POP。邪魔にならない打ち込みアレンジに徹底的にさわやかな歌詞とメロディーラインを押し出したスタイルで、基本的にはとにかく"いい曲"がひたすら連発される。高音キンキンのボーカルという点で非常にGReeeeNに近いところがあるが、GReeeeNの1番声高い人のような超高音までは発さずに苦しくならない程度の高音(それでも一般男性には到達不能な高さ)なので、より爽やかさが前面に出ている。そして一応MCというクレジットもあるものの、1曲全編歌メロの曲が多くて、ラップっぽいパートはGReeeeN、ファンモン、ソナポケ辺りと比べてもかなり少なめな印象。この界隈はラップのように言葉を詰め込む平メロ+キャッチーなサビという基本パターンが多かったけど、それよりももっと歌モノ寄りだ。
一貫してさわやかでとてもいい曲なんだけど意外と突き抜けてしまう。とにかく全部同じようなさわやかでいい曲ゆえにほとんど区別がつかず、次も聞きたいなという感じにならなかったのが当時シングル2曲で聞かなくなってしまった理由。あとSMAPでのアレンジはベテランの長岡成貢が担当していたので、同じようないい曲でもアレンジ面でSMAPとHi-Fi CAMPの印象にはかなり差がついてしまい、アレンジが弱いというか普通すぎるという印象にもなってしまった。その印象はベストアルバムだとより加速する感じで、最初から最後までこれといった方向性の変化は無く、ひたすら"いい曲"の14連発。これだけ"いい曲"を連発できるのはけっこうな実力だとも思うんだけど、しかしもっと聞いてみたいという風にはなかなかなってこなくてこれで満足になってしまう。アレンジ外部による曲提供とかもっとあればけっこうアイドル系とかポップス系で重宝される存在になれたんじゃないかとも思う。
印象度★★★☆☆
2018.5.16更新