ひなくり2020〜おばけホテルと22人のサンタクロース〜
No | タイトル | 備考 |
1 | Opening VTR | 英語ナレーションによる前年の「ひなくり2019」からの続編ストーリー、ポカ誕生 |
2 | Overture | Instrumental 1stアルバム『ひなたざか』収録曲 |
3 | NO WAR in the future 2020 | 1stアルバム『ひなたざか』Type-Bのみ収録曲 けやき坂46 欅坂46 5thシングル『風に吹かれても』Type-BのみC/W、1stアルバム『走り出す瞬間』収録曲の再録音 |
4 | ストーリー進行 | |
5 | ドレミソラシド | 2ndシングル |
6 | ストーリー進行 | |
7 | ただがむしゃらに | 1stアルバム『ひなたざか』Type-Bのみ収録曲 |
8 | ストーリー進行 松田好花サプライズ復帰 | |
9 | まさか 偶然… | 3rdシングルType-AのみC/W 花ちゃんズ(富田・松田) 2人アコースティックギター演奏+オケ |
10 | ストーリー進行 | |
11 | 川は流れる | 3rdシングル『こんなに好きになっちゃっていいの?』通常盤のみC/W |
12 | ストーリー進行 | |
13 | どうして雨だと言ったんだろう? | 1stアルバム『ひなたざか』Type-Bのみ収録曲 加藤・齊藤・佐々木美 |
14 | ストーリー進行 お化けホテル到着 お化けによるテーマ曲歌唱 | |
15 | ストーリー進行 衣装チェンジでお化けホテル潜入 | |
16 | DANCE TRACK | ダンスコーナー |
17 | ソンナコトナイヨ | 4thシングル |
18 | ストーリー進行 | |
19 | こんな整列を誰がさせるのか? | けやき坂46 単独アルバム『走り出す瞬間』通常盤のみ収録曲 1期生 |
20 | ストーリー進行 | |
21 | Dash&Rush | 2ndシングル通常盤のみC/W 2期生+上村 |
22 | ストーリー進行 | |
23 | この夏をジャムにしよう | 1stアルバム『ひなたざか』Type-Aのみ収録曲 3期生 |
24 | ストーリー進行 3期生によるこのパートのみ生声演技 ひなの捕まり偽ひなの登場 | |
25 | 富田ラップ | |
26 | ストーリー進行 | |
27 | 窓を開けなくても | 4thシングルType-BのみC/W 加藤・齊藤・佐々木久・佐々木美・小坂・富田・渡邉 |
28 | ストーリー進行 | |
29 | See Through | 1stアルバム『ひなたざか』通常盤のみ収録曲 金村・小坂 |
30 | ストーリー進行 偽ひなのバレる(バレた際の台詞のみ生声) | |
31 | キツネ | 2ndシングルC/W |
32 | ストーリー進行 ひなの単独 | |
33 | 一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない | 3rdシングルType-BのみC/W ひなのソロ |
34 | ストーリー進行 猫探偵への加藤の台詞のみ生声 | |
35 | キュン | 1stシングル |
36 | ストーリー進行 | |
37 | My Fans | 1stアルバム『ひなたざか』通常盤のみ収録曲 |
38 | 誰よりも高く跳べ! 2020 | 1stアルバム『ひなたざか』Type-Aのみ収録曲 けやき坂46 欅坂46 3rdシングル『二人セゾン』Type-BのみC/W、1stアルバム『走り出す瞬間』収録曲の再録音 |
39 | ストーリー進行 | |
40 | アザトカワイイ | 1stアルバム『ひなたざか』収録曲 |
41 | ストーリー進行 | |
42 | JOYFUL LOVE | 1stシングルC/W |
43 | 日向坂 | 1stアルバム『ひなたざか』Type-Aのみ収録曲 |
44 | Ending | ストーリー完結 |
45 | 青春の馬 | 4thシングルC/W |
46 | MC | MC 松田復帰挨拶 |
47 | 約束の卵 2020 | 1stアルバム『ひなたざか』通常盤のみ収録曲 けやき坂46 1stアルバム『走り出す瞬間』収録曲の再録音 |
メンバー
1期生 | 潮紗理菜、影山優佳、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、佐々木美玲、高瀬愛奈、高本彩花、東村芽依 |
2期生 | 金村美玖、河田陽菜、小坂菜緒、富田鈴花、丹生明里、濱岸ひより、渡邉美穂 |
3期生 | 上村ひなの |
新3期生 | 橋未来虹、森本茉莉、山口陽世 |
休業復帰 | 松田好花(「まさか 偶然…」でサプライズ復帰+ラストMC+「約束の卵 2020」のみ) |
休業 | 宮田愛萌(開演前の影ナレを担当したが全カット) |
DISC-3は2020年12月24日に行われた無観客配信ライブを全曲収録。前回の『ひなくり2019』では東京ドームでの開催を発表していたが2020年年明けに起こった世界変異の影響でライブが行えなくなり、春に予定していた全国ツアーも秋開催へ延期、7月31日に初の配信ライブを行っていたが結局秋開催も断念してツアーは中止となった。10月24日に東京ドーム公演も断念して2021年に延期すると発表、「ひなくり2020」は無観客配信ライブとして開催されることが発表された。
2018年夏に開催された乃木坂46、欅坂46、けやき坂46の「坂道合同新規メンバーオーディション」では上村ひなの1人が3期生として加入したが、合格しながらも3グループどこにも所属しない未所属者は坂道研修生となり、1年ほどレッスン程度で放置された後、2019年に坂道研修生ツアーを実施、2020年2月になって3グループへ配属される事となったが、オーディション時期は同じだったため、4期ではなく公式に3期扱いでの加入となった。しかし上村ひなのとは加入時期が1年以上も離れていて、当初は参加曲も加入以降の曲に限られていたためしばらくの間は新3期生と区別して呼ばれる事が多かった。また同時期にけやき坂46の単独アルバム『走り出す瞬間』を最後に学業(大学受験)のために長期休業していた影山優佳が復帰。当時は東大受験をしたが失敗したという事にしていたが、実際には極度の体調不良に陥り、受験自体が出来なかった事を後年明かしている。
9月に眼科系の病気として療養に入っていた松田好花は出演を発表していなかったが「まさか
偶然…」でサプライズ復帰を果たした(冒頭「Overture」の時のメンバー紹介映像にも登場していなかった)。これ以外に本編には参加せず、最後のMCで再登場して復帰挨拶を改めて行い、「約束の卵
2020」に参加した。11月に体調不良で休養に入っていた宮田愛萌は開演前の影ナレーションを担当したとされるが、今作では完全カットされてしまっている(影ナレ部分は映像化の際は収録されないのでいつも通りではあるが、MCでが宮田が影ナレで参加して22人を強調しているんだから特別に収録したっていいじゃない…)。
「ひなくり2019」では2020年に話が続いていく終わり方をしていて本来は東京ドーム公演でその続きを描く予定だったと思われるが、そのまま直接の続編として構成。「Opening VTR」では2019年のEndingで丹生明里がプレゼントされた謎の卵から青い鳥が誕生する場面から始まり、前回の1年後、再び天界に異変が起こり、途方に暮れるメンバーの前に青い鳥が現れて全てはおばけホテルの王の仕業だというのでメンバーは「おばけホテル」を目指して旅に出る…という物語が展開する。前回同様の英語ナレーションはこの前年からの引継ぎのVTRのみで今作の基本ストーリー進行はVTRは使わず、事前録音したメンバー及び登場キャラクターによる台詞とナレーションを流してそれに合わせてメンバーがリアクションのみの演技をするという形式。ほぼ1曲ごとにストーリーパートが入って物語を進めていくくらい物語パートが多いのでこれは全部生声でやると完全にミュージカルになってしまう上、とてもじゃないが覚えられないという事での措置と思われるが、一部では生声で演技する箇所もある。青い鳥は「ポカ」と名付けられそのまま日向坂46の公式キャラクターとなった。今作ではどこかで聞いた声の主(オードリー若林正恭)がポカの声を担当しているが、正式なクレジットはない。
無観客を生かして広い会場内を移動しながらなので冒険感が増し、AR演出やキャラクターたちが盛り上げ、前回よりもストーリー性も強まり、結果的には唯一無二の演出で新鮮で面白い仕上がりになったように思う。通常のライブが開催できない状況を最大限逆手に取ったようなこの時にしか出来ない特別なライブだ。
影山は本格復帰後フルのライブ出演は初となるこのライブで既に不参加の過去曲(全員曲・1期曲)にもほぼ全面参加しているが、新3期生は初参加となっていた『ひなたざか』の全員曲+3期生曲にしか出番がない。なのでストーリー進行部分には参加しているのに曲になると新3期生が消えるという状態だったが、選曲は『ひなたざか』収録曲がメインになっているので出番は最大限用意されている。ストーリー全体では特に特定のメンバーが目立つ演出はあまり無いが、何故か上村ひなのだけ偽ひなの(本人が演じる)が登場するメイン展開があり、「キツネ」では偽ひなのがメンバーから逃げ回る特別演出、続くストーリーでは別の場所で迷い込んでいた本物ひなのが1人進行+ソロ曲(さすがにショートサイズ)とかなり目立つ扱いをされており、エンディングでも再度偽ひなのに入れ替わったという遊び演出で締めなのでダントツで目立っている。これ以外では松田復帰というインパクトを除けばストーリー上では猫探偵に加藤が惚れるくらいしか個人が目立つ場面はなく大半のメンバーが集団として扱われているので偽ひなの展開はやたら印象に残る。2020年時点でひなのをここまでピックアップしていたのに、表題曲初センターが2023年まで先延ばしになるなんて随分扱いがもたついたんだなぁ…改めて思った(2021〜2022年前半頃までにセンター抜擢でも良かったような。扱いに反してミーグリ人気が伸び悩んでいたのだろうか)。
一方でボーカル処理は2019に比べると2018に近い感じで生歌っぽさは減退。花ちゃんズとひなのソロこそ明らかに生歌唱っぽいブレがあるが、他はソロパートでも声が重なって聞こえる場面が多かった。あと翌年に休養に入る小坂はこの時点で既にちょっと元気無くなってきている感じもした。
あとCGで表現されているポカの飛んでいる姿が『幽遊白書』の霊界獣プーに見え
印象度★★★★☆
2024.2.10更新