Admiral's Good Time

No タイトル 作詞 作曲 編曲 原曲
1 昼戦(opening)   宇佐美宏 飯田高広 1stサントラ盤『KanColle Original Sound Track 暁』収録曲
2 暁の水平線に<cover edition> minatoku 大越香里 篤志 1stボーカル盤『艦娘想歌【壱】 KanColle Vocal Collection vol.1』収録曲
3 瑞雲の空(chorus)   大越香里 MALLIKA 未CD化曲
4 モドレナイノ<cover edition> minatoku 大越香里 Thomas Kirkland 3rdサントラ盤『KanColle Original Sound Track V雲』収録曲
5 華の二水戦<cover edition> minatoku 大越香里 宗本康兵 2ndボーカル盤『艦娘想歌【弐】KanColle Vocal Collection vol.2』収録曲
6 加賀岬<cover edition> minatoku 大越香里 中塚武 3rdボーカル盤『艦娘想歌【参】加賀岬』収録曲
7 艦娘音頭<cover edition> minatoku 大越香里 飯田高広 4thボーカル盤『艦娘想歌【肆】艦娘音頭』収録曲
8 渚を越えて<cover edition> minatoku Ms.Mister Thomas Kirkland 5thサントラ盤『KanColle Original Sound TrackX 【波】』収録曲
9 戦争を忌むもの(chorus)   大越香里 安部潤 6thサントラ盤『KanColle Original Sound TrackY【雨】』修路曲
10 佐世保の時雨 with タニベユミ<cover edition> minatoku 大越香里 中村タイチ 6thボーカル盤『艦娘想歌【陸】佐世保の時雨』収録曲
原曲歌唱者のタニベユミとのデュエット
11 提督との絆<cover edition> minatoku 大越香里 Thomas Kirkland 2ndボーカル盤『艦娘想歌【弐】KanColle Vocal Collection vol.2』収録曲
12 月夜海<cover edition> minatoku 大越香里 Thomas Kirkland 5thボーカル盤『艦娘想歌【伍】月夜海』収録曲

リリースデータ

2020年12月15日 初登場19位 売上0.4万枚 Produced by 広瀬香美
Sound Produced by 田村充義
C2機関/角川アーキテクチャ

広瀬香美4thカバーアルバム。C2プレパラート、角川アーキテクチャによるブラウザゲーム『艦隊これくしょん-艦これ-』のカバーアルバム。広瀬香美からのラブコールを受けて制作会社であるC2機関と広瀬香美とそのプロデューサー田村充義がコラボレーションして制作された。このため音源制作は広瀬香美とデビューから組んでいる田村充義も一緒に担当しているが、デビューから在籍しているビクターではなく艦これサイドのC2機関/角川アーキテクチャからの発売となった。全国流通ではなく、一般CDショップではHMV/Loppi、TSUTAYAに限られ、その他アニメ系の普段艦これ音楽作品の流通を請け負っているショップのみで正規販売された。つまりタワーレコードや新星堂では売っておらず、Amazonでも正式には流通していない(販売者に商品登録されてはいるのでカタログページはある)。この週の水曜日は16日だったが1日早い15日発売となったため、他の新譜がいない14日のデイリーチャートで初登場1位を記録した。しかし2日目には35位まで大暴落した。1位になったのを本人も大々的に取り上げて話題にしたため3日目、4日目は16位、26位を記録するも品切れになったのか以後は50位圏外となり、結局週間チャートでは19位となった。これでも近年の作品を大幅に上回る好調な売上を記録した。トップ50入りは09年の『タイアップコレクション』以来トップ40、30、20入りは最後のトップ10ヒットとなった02年の『THE BEST Love Winters-ballads-』以来となる。

『艦隊これくしょん-艦これ-』を全く知らなかったので何の企画なのかさっぱり分からなかったが、『艦隊これくしょん-艦これ-』というのは軍艦を女性萌えキャラに擬人化したというゲームらしい。この擬人化する手法はゲーム/アニメ界隈では珍しくは無く、昔「今週のチャート」連載時にはよく『ヘタリア』という国を擬人化したキャラクターシングルがよくランクインしてて変わった趣向だなぁ…と思いながら書いていた記憶がある。近年でも紅白まで行った『刀剣乱舞』は刀を擬人化したもので、お茶の間レベルで謎の掛け合い(なんかイケメン仮装した男性キャストが刀になりきってミニドラマを演じている)を見た人も多いと思う。世の中色々な発想と需要があるんだなと思うが、この『艦これ』はアニメ化もされていてアニメ版でもキャラソンが出ているようだが、今作はあくまで原作であるゲーム版とのコラボで、ゲームのサントラ、ボーカル作品として発表されていた曲のみ取り上げているようだ(ざっと調べたところゲーム内で使用はされているが「瑞雲の空」のみCDになっていないようだ)。opening、chorus扱いの3曲は歌詞は無いがボーカルは入っていてインストではない。

作品世界が一体どうなっているのか(艦隊を萌えキャラ化してどうなるか想像すらできない)、原曲も知らなければ、軍艦にも全く興味が無く、1艦も名称すら知らないのでどうしようもないところはあるが、楽曲自体は田村充義のプロデュースになっているのでJ-POP的な方向性で変えてきているものと思われる。広瀬香美としては宗本康兵、安部潤を近年の新曲のアレンジャーとして起用している程度だが、広瀬香美のハイトーンを生かしつつ軍艦モノらしい勇ましい感じを生かした感じ。鋭く突き抜ける感じなので、「ロマンスの神様」のイメージよりもヒット期の後半である「promise」(通称ゲッダン)とか「ストロボ」のイメージの広瀬香美に通じていくような突き抜け方。近年の新曲ともまた少し違うという絶妙なバランスの作品になっているように感じた。ていうか90年代恒例にしていた12月発売というだけで冬の女王感出しているけど、作品自体は海が舞台で冬関係ないんだよな…。軍艦だけに勇ましい感じが出ていたり、歌詞なんかは完全に海とか戦いとかそれっぽい感じの言葉が並んでいて、少なくともキャラ萌えな感じは全く無い。全く知らなくても広瀬香美の突き抜ける高音ボーカルとそれを生かした多彩なアレンジ(基本アレンジャーほぼ1人制作)で十分に楽しめた。

B08QMLL5X6 

印象度★★★☆☆

2020.12.31更新

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