GOOD LUCK!

コーラスアレンジ：広瀬香美(1,2,3,6〜10)

リリースデータ

広瀬香美2ndアルバム。前作から8ヵ月でのリリース。前作以降にリリースされた1stシングル「愛があれば大丈夫」を収録。冒頭にコーラスアレンジが加わったアルバムバージョンとなっている。「愛があれば大丈夫」は映画タイアップもあって最高位は42位だったがロングヒットとなりいきなり10万枚を越えるヒットとなった。今作はシングルを大きく下回ったものの、前作の100位圏外から初チャートインとなり、初登場51位から2週目に50位に1ランク上昇、4週100位以内にランクインした。前作同様にジャケットは初期盤とそれ以降で全く異なるものに差し替えられており、当初は赤い背景、赤い衣装で足を抱えているという全面真っ赤なジャケットだったが、後に下記の車中でぬいぐるみを抱えている全面ブルーのデザインに差し替えられている(2012年頃までは公式サイトでも赤い旧ジャケットが掲載されていた)。下記の画像にあるように94年5月にジャケットをリニューアルした模様。ジャケットの差し替えが行われたのは前作と今作のみ。

アレンジャー陣が一掃され、早くも自身がアレンジに深く関わるようになっている。バンドを起用した曲がそこまで増えたわけではないが、ほぼ全面的に自身アレンジによるコーラスを多用したり、サックスやストリングス等の管弦楽器をけっこう導入したこともあってか、打ち込み主体で固さがあった前作よりも音が豪華になった印象がある。序盤ではヒット期のイメージ通りの元気な曲もあって勢いがあるものの、中盤以降は前作のメイン路線と大差ないミディアムやスローも多く、全体的にはあまり元気いっぱいな曲は無い。「Good Luck!」では早くも「スキー」という単語が登場するが、冬という感じはせず、「スキーもディスコも湘南も最近ご無沙汰」とあくまで遊べていない表現の為に出てきただけである。この制作陣のままこの年の冬に発売される「ロマンスの神様」でブレイクを迎えることもあってか、だいぶ全盛期のイメージに近くなったようなアルバムだが、まだブレイク前夜といった感じの1作。

印象度★★★☆☆

戻る