SINGLE COLLECTION
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 愛があれば大丈夫 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 鷺巣詩郎 | 1stシングル 最高42位 売上11.2万枚 |
2 | 二人のBirthday | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 鷺巣詩郎 | 2ndシングル 100位圏外 |
3 | ロマンスの神様 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 小西貴雄・広瀬香美 | 3rdシングル 最高1位 売上174.9万枚 |
4 | ドラマティックに恋して | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 4thシングル 最高4位 売上37.3万枚 |
5 | 幸せをつかみたい | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 5thシングル 最高6位 売上45.4万枚 |
6 | 愛はバラード | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 6thシングル 最高41位 売上4.3万枚 |
7 | ゲレンデがとけるほど恋したい | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 7thシングル 最高6位 売上38.5万枚 |
8 | DEAR...again | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 8thシングル(リメイク・カット) 最高7位 売上33.7万枚 3rdアルバム『SUCCESS STORY』収録曲『Dear』のリメイク |
9 | 真冬の帰り道 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 9thシングル 最高10位 売上21.5万枚 |
10 | 夏だモン | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 10thシングル 最高34位 売上2.7万枚 |
11 | promise | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 11thシングル 最高4位 売上54.2万枚 |
12 | ピアニシモ | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 12thシングル(アルバム同発) 最高22位 売上6.6万枚 |
13 | Groovy! | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光・広瀬香美 | 13thシングル 最高67位 売上0.5万枚 |
14 | ストロボ | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光 | 14thシングル 最高5位 売上33.8万枚 |
コーラスアレンジ:広瀬香美(1,2)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | I Wish | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 本間昭光 | 15thシングル 最高15位 売上8.6万枚 |
2 | 恋のベスト10 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 井上ヨシマサ | 16thシングル 最高33位 売上3.3万枚 |
3 | BEGIN〜いくつもの冬を越えて〜 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 井上ヨシマサ | 17thシングル(カット) 最高26位 売上1.8万枚 8thアルバム『Music D.』収録曲「BEGIN〜1999's style〜」別アレンジ |
4 | Only One〜オンリー・ワン〜 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 吉俣良 | 18thシングル 最高78位 売上0.2万枚 |
5 | Search-Light | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 野崎貴潤 | 20thシングル 最高23位 売上3.5万枚 |
6 | 黄昏 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | h-wonder | 21thシングル 最高47位 売上0.7万枚 |
7 | Velvet | 広瀬香美 | 広瀬香美 | h-wonder | 22ndシングル 最高42位 売上1.3万枚 |
8 | 月の下で逢いましょう | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 井上ヨシマサ | 23rdシングル 最高44位 売上0.7万枚 |
9 | 日付変更線 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 村山晋一郎 | 24thシングル 最高90位 売上0.2万枚 |
10 | GIFT | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 井上ヨシマサ | 25thシングル 最高85位 売上0.3万枚 |
11 | 愛は特効薬 | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 鈴木Daichi秀行 | 25thシングル両A面曲 |
12 | とろけるリズム | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 川嶋可能 | 26thシングル(アルバム同発) 200位圏外 |
-BONUS TRACK- | |||||
13 | LOVE-MEETING | 広瀬香美 | 広瀬香美 | h-wonder | セルフカバーベスト『名曲アルバム』収録曲 |
14 | 笑顔の女神様 (広瀬香美 with Friday Kohmi合唱団) |
広瀬香美 | 広瀬香美 | 安部潤 | 配信限定シングル 初CD化 |
15 | フリーダム | 広瀬香美 | 広瀬香美 | 朝本浩文 | 新曲 |
コーラスアレンジ:広瀬香美(9)
※シングル03年以降200位以内データ
リリースデータ
2011年11月23日 | 初登場56位 | 売上0.3万枚 | Producer:広瀬香美、田村充義 | ビクター |
広瀬香美5thベストアルバム。初のシングルコレクション。92年デビューから20周年を翌年に控えて20周年までの軌跡という形でのリリース。20分近くに及ぶリミックメドレーだった19thシングル「More More Love Winters」以外の全シングルA面をリリース順に収録。「Only One〜オンリー・ワン〜」が完全アルバム初収録となる。「ドラマティックに恋して」「愛は特効薬」はシングルバージョンでアルバム初収録。またこれまでのベスト盤には全て当時のオリジナルアルバムでさらに再録したVer.2.05で収録されていた「Dear...again」のシングルバージョンもアルバム初収録となる。ボーナストラックに前シーズンのアルペンタイアップ曲、レギュラーのUstream番組発の震災チャリティ配信限定曲、今シーズンのアルペンタイアップとなる新曲を収録。ビクター独自の高音質技術であるK2HDマスタリングとHQCDを組み合わせたK2HD MASTERING+HQという高音質技術仕様(通常のプレイヤーで再生可能)になっている。
散々ベストが出たが一方でスルーされっぱなしのシングルもあったのでついに出た決定盤的内容。リマスタリングも毎回されているので今回は高音質技術を駆使しており、さすがに数年前の「Alpen Best」辺りと比べるとそこまで違いが分からないものの、当時のアルバムやシングルと比べるとかなり綺麗な仕上がりになっているように聞こえる。DISC-1がヒットしていた時期、DISC-2は売れなくなってからの時期と綺麗にセパレートしてしまっている(制作的な区切りでは本間昭光が関与した「I Wish」までが前期に属すと思う)。そんなわけでDISC-1は何度もベスト盤に収録された曲が並んでいるとはいえやはり圧巻。デビュー曲から既にパワー全開で「ロマンスの神様」「ゲレンデがとけるほど恋したい」に代表される元気一杯の楽曲が並んでいる。一方でバラードでもしっかり聞かせる曲を書いており、「Dear...again」がその代表格。とはいえシングルバージョンの「Dear...again」はわざと遅らせて歌うなど変に力んでおりかなり微妙である。今まで何故この曲だけがベスト盤にVer.2.05で収録されていたのかは聞き比べればすぐに分かる。今作ならではという意味では今まですべてのベスト盤にスルーされてきた不遇曲「ドラマティックに恋して」や『タイアップコレクション』にかろうじて収録されたものの夏でコケたせいか、当時のアルバムでは冬仕様に書き換えられてしまった「夏だモン」辺りが貴重である。また元気だけではない新たな広瀬香美を見せた「promise」「ストロボ」辺りは、時代を経ても古さを感じない。この路線でもう少し突き進んでも良かったのではないかと思う。
DISC-2になると長期の休業を挟むようになるが、そもそもにシングルヒットを放棄したかのように地味な曲や実験曲の連発となる。最も難解で一気にライトリスナーを突き離した「恋のベスト10」「BEGIN〜いくつもの冬を越えて〜」辺りは今聞くとこれはこれで複雑さに案外ハマって面白かったりもするが、以降は歌い上げるバラードが増えて地味化が加速。アップテンポの曲では何故かスカやサンバのようなノリを導入する等DISC-1のようなストレートな曲は一向に出てこない。特に02-03シーズンの最初の休業以降は04、06、09年に1作ずつしかシングルをリリースしておらずこの時期に入ると完全にシングルヒットは狙っていない。というかもうシングルを全く重要視していない。ここ数年はアルペンタイアップ曲をアルバムやベストのおまけで済ましてしまっていてこの時期のアルバムは充実しているのだが、こうしてシングルだけ並べて聞くとすっかり過去の人になってしまったかのような感じは否めない。
ボーナス3曲は「LOVE-MEETING」は久々に明るく元気な広瀬香美が聞ける。この曲の歌詞にはかつてのヒット曲タイトルが登場しており、意図的に狙って書いたものと思われる。「笑顔の女神様」「フリーダム」はどちらも初CD化なのでこの2曲のみ演奏録音クレジットが記載されているがどちらも打ち込み(「笑顔の女神様」のみギターあり)。「笑顔の女神様」も暖かくていい曲だが、新曲「フリーダム」は元気な広瀬香美とは違うが、「恋のベスト10」頃のような複雑さも匂わせつつも、また新たな挑戦といった感じでDISC-2後半のシングルに比べるとグッと今後に期待できる1曲だ。
というわけで広瀬香美をこれから聞きたい人、久々に聞きたい人にはこの上ない1作。個人的な印象では全盛期はシングルアーティストだったが、DISC-2後半はシングルに何故この曲?という感じで完全にアルバムアーティストになったと思うので後半に関しては今作の印象だけで判断しないほうがいいと思う。
印象度★★★★★