Thousands of Covers Disc1

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考・原曲
1 シーズン・イン・ザ・サン 亜蘭知子 織田哲郎 中シゲヲ+Sanoponn TUBE(86年)
2 カリフォルニアの青い空
(It Never Rains In Southem California)
Albert Hamonnd・
Mike Hazlewood
Albert Hamonnd・
Mike Hazlewood
白井良明 10thシングル『夏だモン』C/W
アルバート・ハモンド(72年)
3 いとしのエリー 桑田佳祐 桑田佳祐 屋敷豪太 サザンオールスターズ(79年)
4 う・ふ・ふ・ふ EPO EPO 近田春夫 EPO(83年)
5 Cruising for Bruising Basia Trzetrzelewska・
Danny White
Basia Trzetrzelewska・
Danny White
高木完 ベイシア(90年)
6 星影の小径 矢野亮 利根一郎 coba 小畑実(50年)
7 天空 黄桂蘭 楊明煌 斉藤恒芳 フェイ・ウォン(94年)
8 大都会 田中昌之・山下三智夫・
友永ゆかり
山下三智夫 東京スカパラダイス
オーケストラ
クリスタル・キング(79年)
9 ここに幸あり 高橋掬太郎 飯田三郎 ASA-CHANG&
ホーカーズ
大津美子(56年)
10 真夜中のドア〜stay with me(Dub Vox) 三浦徳子 林哲司 ランキンタクシー 松原みき(79年)
11 さよなら夏の日 山下達郎 山下達郎 朝川朋之 山下達郎(91年)

リリースデータ

1997年8月21日
2008年3月26日
初登場28位 売上2.2万枚 Producer:田村充義 ビクター

広瀬香美1stカバーアルバム。冬のイメージが定着した中でこの年はあえて真夏に作品をリリース。シングル「夏だモン」に続き、今作がリリースされたが共にコケている。「カリフォルニアの青い空」のみシングル「夏だモン」C/Wとして先行リリースされていた。7,80年代の邦楽が中心だが、洋楽スタンダードナンバー的な50年代の楽曲、90年代の曲も含まれている。カバー作品な上に本人がアレンジに一切参加せず、全員がこれまで関わった事のないアレンジャーとなっているためか、今回はセルフプロデュースにはなっていない。タイトルはDisc.1となっているがDisc.2は発売されていない。以降のカバー作品は10年以上先となり、2010年に90年代冬ドラ主題歌のみを集めた「DRAMA Songs」、2011年にクリスマスソングを集めた「Love X'mas」がリリースされている。どういうわけかオリジナルアルバムも再発されていないのに今作のみ08年に2100円の廉価版で再発されている。

カバー曲な上に、後にも先にも関わらないアレンジャーたちが1曲ごとに参加しているため作風は普段とはかなり異なっている。夏全開のシングルを出したり、序盤3曲はサマーリゾートミュージック風なアレンジで夏歌をやっているので、あえて夏を押し出したサマーアルバムなのかと思うが、「う・ふ・ふ・ふ」はいきなりハイテンポリミックスみたいなアレンジになっており、その後もキーボードで浮遊感を演出したような曲が来たりと挑戦的なサウンドが展開しまくり、最後はオーケストラ全開の「さよなら夏の日」で締めるも、別にそんなに夏全開ではない。それどころか選曲も方向性もバラバラで全く統一感が無く、一体どういう目的のカバー作品だったのかがよく分からない。年代的には本人が青春時代に聞いていた好きな楽曲を集めた&冬のイメージが強くなったけど夏にもチャレンジしてみたかったということだったんだろうか。原曲を知っている曲に関してもかなり大胆にアレンジを変えているのでそういう意味ではカバー作品としては面白い1作ではあるのかもしれない。ただやはりこの手の普段の本人の方向性とも違うカバーだと原曲に馴染みがあるのが前提でその違いを楽しむところにあると思うので半分以上は知らない曲という時点でイマイチ理解ができなかった。

B00005GXII   B0014466YK08年再発盤 

印象度★★★☆☆

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