peace

DISC-1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Let's Play Winter hitomi 小室哲哉 小室哲哉&久保こーじ 1stシングル 100位圏外
2 WE ARE "LONELY GIRL" hitomi 小室哲哉 久保こーじ 2ndシングル 最高61位 売上1.9万枚
3 CANDY GIRL hitomi 小室哲哉 小室哲哉&久保こーじ 3rdシングル 最高15位 売上39.2万枚
4 GO TO THE TOP hitomi 小室哲哉 小室哲哉&久保こーじ 4thシングル 最高19位 売上18.1万枚
5 Sexy hitomi 小室哲哉 小室哲哉 5thシングル 最高9位 売上31.4万枚
6 In the future hitomi&小室哲哉 小室哲哉 小室哲哉 6thシングル 最高7位 売上35.7万枚
7 by myself hitomi 小室哲哉 小室哲哉 7thシングル 最高7位 売上29.1万枚
8 BUZY NOW hitomi&前田たかひろ 久保こーじ 久保こーじ 8thシングル 最高4位 売上20.4万枚
9 problem hitomi 小室哲哉 小室哲哉 9thシングル 最高6位 売上17.3万枚
10 PRETTY EYES hitomi 小室哲哉 小室哲哉&久保こーじ 10thシングル 最高5位 売上13.3万枚
11 hitomi hitomi 久保こーじ 11thシングル 最高19位 売上4.2万枚
12 Progress hitomi hitomi&吉俣良 吉俣良 12thシングル 最高20位 売上3.6万枚
13 Someday hitomi 渡辺善太郎 渡辺善太郎 13thシングル 最高25位 売上2.3万枚

 

DISC-2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 君のとなり hitomi hitomi 吉俣良 14thシングル『君のとなり』表題曲 最高13位 売上7.7万枚
2 WISH hitomi 長尾大 渡辺善太郎 14thシングル『君のとなり』2曲目
3 MADE TO BE IN LOVE hitomi hitomi&長尾大 渡辺善太郎 14thシングル『君のとなり』3曲目
4 there is... hitomi 長尾大 渡辺善太郎 15thシングル 最高17位 売上12.9万枚
5 体温 hitomi 渡辺善太郎 渡辺善太郎 16thシングル 最高19位 売上2.1万枚
6 LOVE 2000 hitomi 鎌田雅人 渡辺善太郎 17thシングル 最高5位 売上37.3万枚
7 MARIA hitomi,
多胡邦夫
多胡邦夫 渡辺善太郎 18thシングル 最高12位 売上10.9万枚
8 キミにKISS hitomi 多胡邦夫 渡辺善太郎 19thシングル 最高9位 売上11.0万枚
9 INNNER CHILD hitomi 鈴木秋則 渡辺善太郎 20thシングル 最高16位 売上5.1万枚
10 IS IT YOU? hitomi 森元康介 渡辺善太郎 21stシングル 最高4位 売上19.1万枚

 

DISC-3
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 I am hitomi 北野正人 渡辺善太郎 22ndシングル 最高7位 売上9.6万枚
2 innocence hitomi 北野正人 渡辺善太郎 22ndシングル両A面曲
3 SAMURAI DRIVE 小林亮三 CUNE 渡辺善太郎 23rdシングル 最高3位 売上14.6万枚
CUNEのカバー
4 Understanding hitomi 森元康介 松井継司 24thシングル 最高10位 売上5.4万枚
5 flow hitomi 鈴木秋則 渡辺善太郎 25thシングル 最高9位 売上3.9万枚
6 BLADE RUNNER hitomi 深見真帆 渡辺善太郎 25thシングル両A面曲
7 ヒカリ hitomi 小幡英之 根岸孝旨 26thシングル 最高16位 売上2.1万枚
8 心の旅人 hitomi 北野正人 渡辺善太郎 27thシングル 最高27位 売上1.1万枚
9 SPEED☆STAR hitomi&TRIPLANE hitomi&TRIPLANE 根岸孝旨 27thシングル両A面曲 TRIPLANE「スピードスター」のカバー
10 Japanese girl hitomi AVANT GRADE 渡辺善太郎 28thシングル 最高18位 売上2.5万枚
11 Love Angel hitomi AVANT GRADE 渡辺善太郎 29thシングル 最高34位 売上0.9万枚
12 CRA"G"Y☆MAMA hitomi AVANT GRADE 渡辺善太郎 30thシングル 最高46位 売上0.4万枚
13 GO MY WAY hitomi 本間昭光 渡辺善太郎 31stシングル 最高22位 売上2.1万枚
14 アイ ノ コトバ hitomi mo'doo- 渡辺善太郎 32ndシングル 最高49位 売上0.3万枚

リリースデータ

2007年12月5日 初登場19位 売上2.4万枚 LOVE LIFE RECORDS(avex)

hitomi4thベストアルバム。06年9月の8thアルバム『LOVE CONCENT』以降リリースが無く、1年2ヵ月ぶりの作品。99年『h』、02年の続編『SELF PORTRAIT』、03年のC/W集『HTM〜TIARTROP FLES〜』に続く4作目のベスト盤で、正規ベストとしては3作目だが『h』『SELF PORTRAIT』の続編ではなく、ここまでの全シングル32作のA面曲をリリース順に全曲収録したコンプリート盤。両A面曲も全て網羅されているほか、14thシングル『君のとなり』は単独A面ではなく収録されていた3曲全てがA面扱いで収録された。シングルではトップ10ヒットから遠ざかって久しかったがアルバムでは02年の『huma-rhythm』、2ndベスト『SELF PORTRAIT』での2作連続1位から『HTM〜TIARTROP FLES〜』で19位と大幅に落とし、04年の7th『TRAVELER』で再度2位に食い込み健在ぶりを示していたが、前作に当たる『LOVE CONCENT』では13位と一気に落ち込み、今作も『LOVE CONCENT』をわずかに下回る売上となり低迷した。

初回受注限定生産盤は収録楽曲の全MVを収録したDVD2枚ライブ映像とメイキングを収録したDVD1枚3CD+3DVDのBOX仕様。
初回受注限定生産盤にはamazon限定盤もあり、収録内容は同一だがジャケット写真や品番が異なる。
CDのみの3CD盤2枚のMV集のみのDVD単独でも発売された。今回聞いたのは3CD盤。

同時期に離婚を発表していたが翌年再婚を発表。産休に伴い08年は配信1曲のみ、CDリリース再開は09年になってからとなったがさらに低迷し、今作以降のシングルCDは2013年までにもう3作リリースされたのみとなっている。オリジナルアルバムも2012年までに3作リリースしているが、CDは2013年のシングルが最後となっている。配信での新作リリースは続いたがこれも親子向けキッズソング中心となり停滞していった。2019年に久々の新作「LOVE 2020」(「LOVE 2000」リメイク)をリリースした際のラジオ出演では、スタッフにもう新曲いらないよねと言われて「LOVE 2000」リメイクの企画になった事や近年はフリーライブ回りという窮状を赤裸々に語っていた

『h』は13thまで網羅されていたが、『SELF PORTRAIT』は「INNNER CHILD」と複数A面曲は全て未収録、一部アルバムバージョンもあったが、今作ではA面が網羅されているので決定版的内容。何故に13、10、14といういびつな収録曲数と収録時間で3枚を割り振ったのかは謎だが…。DISC-1は1stベストの『h』期でまとめているので、DISC-2は『SELF PORTRAIT』期の「Understanding」や「flow」まで収録すればよかったのになぜ10曲でぶったぎってしまったのか。そうするとDISC-3にヒット曲が無くなってしまうのを気にしたのだろうか。

DISC-1
1stベスト『h』とほぼ重複(C/Wの「Flowers for Life」が無いだけ)。小室プロデュース期から離れるまでとなっているが最も変化が大きくなかなか面白い。当時の小室プロデュースの中でhitomiは自ら小室ファミリーの落ちこぼれというくらい、ミリオンヒット連発の中ではシングル最大ヒットで40万以下とパッとしない売上だった。ただ全く意識して聞きに行っていなかった割にはさすがに90年代の小室プロデュースの威力なのか、「CANDY GIRL」〜「PRETTY EYES」辺りまではどこかで耳にしていて聞き馴染みのある曲が多かった。この時代、特に最初期は完全にギャルがCDデビューしたといった素人感全開で、1曲目の歌声のヘロヘロっぷりや、最初の数曲のギャルギャルしい歌詞はなかなかとんでもない。作詞を最初から一貫してやっているだけあって小室的にも本人が歌詞を書いて同世代のギャルに絞って共感を呼べればいいと考えたものと思われるが…。良くも悪くもこのギャルギャルしい圧の強さがある程度画一的だった小室プロデュースの中では異端すぎてミリオンヒットになるほど幅広く受け入れられなかったのも分からなくもない。ただギャルギャルしすぎる路線は最初期のみで、後半にかけては自立した女性として成長していく感じ。しかも小室を離れるタイミングでなんと作曲まで開始。そこで一気に売上が落ちてしまっていてそこまで自作が悪かったわけではないが、シンガーソングライター路線に強く踏み出す事は無く、新たなる全盛期を迎えるにあたってメインアレンジャーとして活躍した渡辺善太郎との出会いで小室時代末期からやや傾倒しつつあったロックな方向性を伸ばしていく予感を感じさせてDISC-1は終了。

DISC-2
渡辺善太郎をメインアレンジャーに起用。けっこうガツンとしたやや暴力的ともいえるロックサウンドを主体としつつ、自作ではなくエイベックス主力作家を中心とした起用が続く。hitomiここにありというか個人的にイメージするhitomiのヒットはほぼこのディスク。小室を離れて低迷しかけていたところ奇跡のV字回復で新たなる全盛期を迎えた充実期。発売時はそこそこだった「LOVE 2000」をシドニーオリンピック女子マラソンで優勝した高橋尚子が本番前に聞いていたと発言したことで再浮上して自身最大のロングヒットを記録するなど運にも恵まれたが、「IS IT YOU?」で月9ドラマ主題歌が回ってくるなどタイアップも強いものが多くて個人的には小室時代よりもあちこちでhitomiの曲がかかっていた印象が強い。

DISC-3
「LOVE 2000」での人気が引き続き続いていた序盤だが、勢いが続いたのは02年までだった。02年は年明け早々の「SAMURAI DRIVE」が3位に入るヒットを記録してアルバム『huma-rhythm』も1位を獲得、立て続けに「Understanding」はフジテレビのソルトレークシティオリンピックタイアップとなっていたのでここまでは新曲のたびに耳に入っていたのだがこれを最後にパタッと印象が消え去る。そのまま「flow」が最後のトップ10ヒットになり、2ndベスト『SELF PORTRAIT』の大ヒットが完全に区切りになってしまったように思う。この一気に売れなくなった段階では大きく何か変わったわけではないが、やはりどこか行き詰まりはあったのか、時流っぽいデジタルなサウンドを導入したり、洋楽風なカッコよさを打ち出してみたり、ジャジーなテイストを入れたりと新たなヒットを生み出そうと色々こねくり回すようになってしまい、ますます売れなくなってますますこねくり回すというやや迷走していってしまったような印象。ドラマ『弁護士のくず』を見ていたので「GO MY WAY」だけは聞き覚えがあったが当時もいつの間にか随分違う感じの曲やってんだなと思ったのを記憶している。渡辺善太郎により新たなる全盛期を迎えたはいいけど、上がりを迎えた後に何か変えるならいつまでも渡辺善太郎ではなく、ガラッと違う人と組むくらいの大胆な事をした方が案外良かったようにも思う。ただ最後の「アイ ノ コトバ」は散々迷走してきた後に久々にこれぞhitomiな感じがあって締めは良かった。

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印象度★★★★☆

2020.6.21更新

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