風味堂(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | もどかしさが奏でるブルース | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂 | 5thシングル『ママのピアノ -Strings Version-』(Brazilian Mix)(リメイク、カット) |
2 | ナキムシのうた | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂&森俊之 | 2ndシングル 最高28位 売上2.9万枚 |
3 | 楽園をめざして | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂&森俊之 | 3rdシングル 最高71位 売上0.6万枚 |
4 | イイ女 | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂 | |
5 | 眠れぬ夜のひとりごと | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂 | 1stシングル 最高105位 売上0.2万枚 |
6 | ねぇ 愛しい女よ | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂 | |
7 | FUNNY JOURNEY〜渚の吐息〜 | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂&森俊之 | |
8 | 真夏のエクスタシー | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂 | インディーズシングル 200位圏外 インディーズ2ndアルバム『sketchbook』収録曲「エクスタシー」リメイク |
9 | 笑ってサヨナラ | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂 | |
10 | 散歩道(Walkin' Horns) | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂 | 1stシングルC/W(「散歩道」) ホーンアレンジを施したリアレンジ |
11 | ゆらゆら | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂 | |
BONUS TRACK(初回盤のみ) | |||||
12 | Swinging Road(Live at B.Y.G) | 渡和久 | 渡和久 | 風味堂 | インディーズ1stミニアルバム『花とりどり』収録曲 ライブ音源 |
初回盤のみCD-EXTRA「風味堂が語る!ビデオクリップ・ダイジェスト」 |
Horn Arrangement:森俊之(3)、武嶋聡(4,5,8,10)
リリースデータ
2005年6月22日 | 初登場19位 | 売上3.2万枚 | Produced by 風味堂 Except Track 2,3,7 Produced by 森俊之 |
SPEEDSTAR RECORDS(ビクター) |
メンバー
Vocal,Acoustic Piano | 渡和久 |
Drums,Chorus | 中富雄也 |
Electric Bass,Chorus | トリグチマサヤ |
風味堂1stアルバム。インディーズでミニアルバム2作と「真夏のエクスタシー」をリリース後にメジャーデビュー。「真夏のエクスタシー」はそのまま今作にも収録された。「ナキムシのうた」で一気に知名度を広げ、今作もトップ20に食い込むヒットを記録した。初回盤はロック喫茶B.Y.Gでのライブ音源「Swinging Road(Live at B.Y.G)」をボーナストラックとして追加収録し、さらにCD-EXTRA仕様で「風味堂が語る!ビデオクリップ・ダイジェスト」を収録している。これはPVがショートサイズで収録されており、それを見てからトリグチ氏を中心にしてメンバーが撮影裏話をするという内容。通常盤は11曲入りでCD-EXTRAではない。見た目は同じだが、品番が異なる、ジャケ裏の曲目に「Swinging Road(Live at B.Y.G)」があるかないか、帯に初回特典が記載されているか否か、という違いがある。
インディーズ2作品から続けて聞くと驚くほど派手に進化しており、1曲目から最後まで濃厚。ギターレスの編成ゆえ、同じような楽曲ばかりになりそうなところ、適度にホーンアレンジを導入したことで1曲1曲が個性豊かなバランスのいいアルバムになった。ただこの頃はメロウな「ナキムシのうた」や比較的ストレートな「楽園をめざして」のような路線よりはもっとジャジーだったり、ブルージーだったりする部分が強めに出ており、けっこうクセが強い。ピアノを生かしたストレートなJ-POPを期待して聞くとちょっとクセが強すぎて苦手…ということにもなりかねない。各楽曲の熱量は相当なものだし、とてもピアノ、ベース、ドラム時々ホーンアレンジという編成とは思えないくらい激しくて濃厚だが、前述のようにストレートなポップスよりジャズやブルースのテイストも濃いのでそこの部分が魅力になるか苦手になるかは聞く者次第であり、好みはかなり分かれる1作だと思う。
その好みに関してだけど、風味堂は09年の『風味堂4』から本格的に聞き始めたが、03〜06年の大学時代の友人が風味堂を好きだと言っていたので名前は知っており、08年頃に今作は聞いていた(聞き始めるのに数年以上のブランクがあるのは俺の定番パターン)。その時は「ナキムシのうた」とか「楽園をめざして」はいいんだけど、どうも全体的にはクセが強すぎて苦手…という印象で終わってしまっていた。当時はホーンが入った夜っぽい感じのアレンジがあまり好きではなかったし、もっとストレートなものを期待していたというのもあるんだけど、7年ほど経過して今回改めて聞いてみたらこれがなかなかの名盤に感じられたから好みというのも変わっていくものだとつくづく思う。
印象度★★★★☆