CHANCE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 |
1 | HAPPY | 名嘉俊 | 名嘉俊 |
2 | BLUE | 名嘉俊 | 名嘉俊 |
3 | バタフライ | 名嘉俊 | 名嘉俊 |
4 | ロックスター | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 |
5 | あの日のまま | 新里英之 | 新里英之 |
6 | 光 | 名嘉俊 | 名嘉俊 |
7 | ありがとう | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 |
8 | 君の声 | 宮里悠平 | 宮里悠平 |
9 | 三月の陽炎 | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 |
10 | CHANCE | 新里英之 | 新里英之 |
リリースデータ
2017年3月1日 | 初登場19位 | 売上0.6万枚 | Produced by HY Sound Produced by 川口大輔(1〜4,6〜10)、浅田信一(5) |
ASSE!! Records(ユニバーサル) |
メンバー
Vocal and Guitar | 新里英之 |
Drums and Vocal | 名嘉俊 |
Bass | 許田信介 |
Keyboards and Vocal | 仲宗根泉 |
Guitar and Chorus | 宮里悠平 |
And All Shinker |
HY12thアルバム。単独作品としては1年8ヵ月ぶり、HY+BIGMAMAからは8ヵ月ぶりのアルバム。2016年に配信限定でリリースされ、ライブ映像作品『LOVE & SMILE 〜Let's walk with you〜』初回付属特典としてのみCD化されていた「極愛」は未収録。全曲新曲で構成されている。リード曲として「HAPPY」はMVが制作された。初回盤には「HAPPY」MVとメイキング、前作リード曲「my friend」、アルバム未収録の「極愛」のMVを収録したDVDと直前に仲宗根泉が個人的にライザップに挑んで曲を作ったところそのままライザップのタイアップとなり配信限定でリリースされていた「DEBUと言われて」を収録した1曲入りCDが付属。FC限定盤はさらにグッズ置時計が付属する。FC限定盤、初回盤、通常盤共通の特典(通常盤は初回プレス)としてHYオリジナル紅型模様折紙とツアー選考応募券が封入される。ジャケットデザインは3種とも同じだが色が異なっており、FC限定盤はレッド、初回盤はオレンジ、通常盤はブルーとなっている。HY+BIGMAMAとほぼ同じ売上となり順位は上昇(24位だった)しているが、HY単独作としては『LIFE』より大幅ダウンとなり、最低順位(9th、10thに続く3度目のトップ10落ち)、初の1万割れとなった。
ここ最近はなるべく明るい方向に向かっており、一時期のようなバラード連発のイメージを脱却しているが今作も要所要所をバラードでしっかり聞かせる以外は明るくノリのいい曲を並べていて、風通しの良さを感じられる。CHANCEを掴み見つけていく事、そこに人との繋がりを見出し、"「出会い」「運命」「転機」という意味合いを込めて、「HYとみんなとの繋がり」"を込めたとされており、元々温かみが近年の彼らの最大の武器となっているところはあったけどこれまで以上にHYが持つ温かみを前面に出したハッピーなアルバムになったと思う。適宜流行りの電子音を導入するなど、マンネリにならないような工夫も随所で見られつつ、ひたすら勢いで攻めた前作ほどハメを外さないさじ加減は絶妙。表題曲「CHANCE」は広義になりすぎた昨今流行りのシティポップ風味に接近したようなオシャレ感と今作唯一のラップ登場もあって今作の中では最も面白い仕上がり。総じて近年のHYが好きなら安定以上の1作。
一方でいいにはいいんだけど…というのも近年つきまとう印象でもあり、みんなの歌を狙いすぎていてもう少しロック系というかカッコいいところを出してもいいんじゃないかとも思う。ただ「光」みたいなロック調の曲もあるんだけどなんかぎこちなくなっちゃってて、尖りまくりなミクスチャーロックをやっていた最初期は今や完全な若気の至りと化し、長年かけて変化していったいい人イメージ、優等生イメージはもう覆せないかも。正直前作は突き抜けた1作だったが完全な行き止まり承知の上で捨て身で挑んだようなはじけっぷりだったので、反動で落ち着いたミディアム〜バラードばかりという地味化もありえると思っていたので思っていたよりはずっと好感触だった。
印象度★★★☆☆
2017.6.5更新