GLOCAL
No | タイトル | 作詞 | 作曲 |
1 | 会いたい | 新里英之 | 新里英之/仲宗根泉 |
2 | オーレ | 新里英之 | 新里英之 |
3 | 無理な願い | 宮里悠平 | 宮里悠平 |
4 | 言いわけ男と愛して女 | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 |
5 | 恋の花びら | 新里英之 | 新里英之 |
6 | 昔の人よ | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 |
7 | Have a ice day | 名嘉俊 | 名嘉俊/仲宗根泉 |
8 | あなたみたいに | 名嘉俊 | 名嘉俊 |
9 | 帰る場所 | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 |
10 | エール | 新里英之/名嘉俊 | 新里英之 |
リリースデータ
2014年2月26日 2014年5月28日(SPECIAL ASIA EDITION) |
初登場11位 | 売上1.8万枚(300位集計) | Produced by HY Sound Produced by 浅田信一 |
ASSE!! Records(ユニバーサル) |
メンバー
Vocal,Guitar | 新里英之 |
Drums | 名嘉俊 |
Bass | 許田信介 |
Keyboard,Vocal | 仲宗根泉 |
Guitar | 宮里悠平 |
And All Shinker |
HY9thアルバム。事務所・レーベルを移籍した事に伴い、公式サイト/FCも1度解散。新たにASSE!! Recordsを設立し、公式サイト/FCも新規オープンしての再始動となった。ASSE!! Recordsはユニバーサルがバックアップしている…というか実質ユニバーサル内に作った自主レーベルみたいな扱いで品番などもユニバーサルのもの。今作と同時発売で『HY SUPER BEST』が非公認リリースされたが、公式サイトでは一貫して今作の告知と宣伝のみを行っていた(メンバー全員が今作のジャケットを掲げているといったトップ写真でアピールもしていた)。しかし、トップ10入りした『HY SUPER BEST』に対して今作はHY史上初のトップ10落ちとなり、『HY SUPER BEST』の半分程度の売上(前作初動程度の累計)と著しい人気低下が下げ止まらない状況となった。初回盤はライブ&インタビュー映像を収録したDVD付。また5月28日にはアジア進出を記念してライブ音源と「帰る場所」の中国語バージョンを追加収録し、「会いたい」「帰る場所」のショートムービー&メイキングを収録したDVD付のSPECIAL ASIA EDITIONとしてもリリースされた。
極力バラード寄りになるのを避けたかのようにノリのいい曲が続くのでベスト盤と合わせて聞くと随分と風通しが良くて勢いを感じられる。非常にポップで聞きやすく、どの曲もいいんだけど特にこれといった曲が無かったりもするのが難しいところか…。一応前作タイトルが『Route 29』と20代最後の作品である事を強調していて今作が30代突入しての最初のアルバムなんだけどそれにしては今作は好きだ嫌いだの中高生向けのような若々しいラブソングばかり。「オーレ」では唯一"30回目の春を迎える"と三十路を意識したフレーズが出てくるが、普通に夢追い系の前向きな応援歌になっている。30代になってもまだまだ若いぜ!という事であえてこういう作風になったのかもしれないが、それにしても今作は妙にポップすぎるというか無邪気すぎるというか。年齢は関係ないぜ!とあえてまっすぐな事を歌っているんだみたいな要素は全く無くて無邪気に好きだ嫌いだ夢追いだといったキラキラ眩しい歌詞が並ぶので正直深みがほとんど無い。ベスト盤後半に見られるようにバラード連発で落ち着くよりはいいんだけど、結局こういう若々しい作風の中においては昔の恋人への未練の思いを歌い上げる「昔の人よ」、地元沖縄への愛を歌う「帰る場所」といった恒例の泉バラードが他のメンバー作よりも精神的に"大人"っぽく聞こえるという…。今作ではラップ要素はもちろんゼロなんだけど、それにしてもちょっとポップス色が強すぎるんじゃないかと思う。これだけリスナーが離れ続けるというのは、ミクスチャーロックで始まったのにポップ化しすぎたのもあると思うんだけどそれだけではこうはならない。ファンも年齢を重ねているのに作風が10代向けのままなのでついていけなくなり、その10代も新たに取り込めていないという事が大きいのでは…。暖かさが売りのバンドだけにその暖かさはよく出てるし、悪くないポップアルバムなんだけどもう少し歌詞の面での成熟が欲しいかも。
初回盤DVD付 通常盤 SPECIAL ASIA EDITION
印象度★★★☆☆