LIFE(通常盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 |
1 | my friend | 名嘉俊、仲宗根泉 | 名嘉俊、仲宗根泉 |
2 | 夏だ!!!パーティー | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 |
3 | Be Happy!! | 宮里悠平 | 宮里悠平 |
4 | キヅイタ | 名嘉俊 | 名嘉俊 |
5 | 風になって花になって | 新里英之、仲宗根泉 | 新里英之 |
6 | 愛しあって許しあって | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 |
7 | HOLD | 新里英之 | 新里英之 |
8 | いつまでたっても女の子 | 仲宗根泉 | 仲宗根泉 |
9 | さよならまたね | 名嘉俊 | 名嘉俊 |
10 | スマイル | 新里英之 | 新里英之 |
Horn & Percussion Arrangement:川口大輔(1,2)
Strings Arrangement:川口大輔(5,7,10)、後藤勇一郎(6)
リリースデータ
2015年7月15日 | 初登場9位 | 売上1.1万枚 | Produced by HY Sound Produced & Extra Instruments by 川口大輔 |
ASSE!! Records(ユニバーサル) |
メンバー
Vocal,Guitar | 新里英之 |
Drums,Rap | 名嘉俊 |
Bass | 許田信介 |
Keyboard,Vocal | 仲宗根泉 |
Guitar | 宮里悠平 |
And All Shinker |
HY11thアルバム。前作から7ヶ月ぶり。フルアルバムは前々作以来。今作ではサウンドプロデューサーに川口大輔を起用している。今作は夏、海、沖縄をテーマにしており、夏のアルバム発売は04年の3rdアルバム『TRUNK』以来2度目となる(それ以外は全て春か冬にアルバムを出していた)。前作で逃したトップ10への復帰は果たしたものの、累計売上は前作をさらに下回った。初回盤は「キヅイタ」と「風になって花になって」の間にボーナストラックとして「ハレル」が収録された11曲入り仕様となっており、さらにマフラータオル付仕様。
夏、海、沖縄をテーマに掲げ、とことんまで開き直って若々しくはじけまくった勢い溢れる快作。いつまでも学生ノリのような歌詞やポップ化が進行しすぎて最早角が無いくらい丸くなってしまった曲調、完全にマンネリ化した泉バラード…とここのところマンネリを打破しようとしてもどうにも越えきれなかった一線をついに飛び越えて今作は凄い突き抜けっぷりと勢い。1曲目「my friend」からラップ&パーティーノリのハイテンポな楽曲が登場し、2曲目「夏だ!!!パーティー」も「HYSUMMER」頃の楽しさを思い出すようなパーティー路線。これをバラード担当の仲宗根泉が書いているというのが驚き。「Be Happy!!」「キヅイタ」も近年珍しいロックチューンとなっており、前半4曲の覚悟を決めたようなアッパー押しの流れは圧巻。以降は『GLOCAL』辺りでは聞くことのできた軽快なポップロックナンバーやミディアムバラードも登場するが、仲宗根泉は定番のバラード「愛しあって許しあって」でしっかりと王道も聞かせながら、「いつまでたっても女の子」では全面打ち込みのEDM風&最早誰だか分からないほどの完全加工エレクトロボイスでぶりっ子な歌詞を歌うというぶっ飛びっぷりも披露。HY史上最高にトンでる曲がここに来て誕生した。
31,2歳になったHYの作品としてはあまりに若々しすぎるし、深みもあまりないんだけど、彼らの良さはいつまでも若々しい希望やストレートな愛情を歌うエバーグリーンなところにあるんだと思う。かといって曲調はどんどん丸くなってしまい最早なんでもないポップ&バラード路線続きだったのでいかんともしがたい…というのがここ数年抱えていたマンネリとファン離れの主要因だと思っていたけど、ここまで開き直ってくるとは思わなかったので今作の勢いには圧倒された。新境地に立ったとかそういうアルバムではないし、今後どうするんだという気もしなくもないけどこれだけ本気出してはじけてくるなら問答無用にこれはこれで楽しい。起死回生の1作。
印象度★★★★☆