バラー丼

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
風が吹いている-UK recorded version- 水野良樹 水野良樹 井上鑑 24thシングル 新録音
ありがとう 水野良樹 水野良樹 本間昭光 18thシングル 最高2位 売上20.3万枚
プラネタリウム 水野良樹 水野良樹 田中ユウスケ、湯浅篤 11thシングル 最高5位 売上3.3万枚
帰りたくなったよ 水野良樹 水野良樹 島田昌典 9thシングル 最高7位 売上5.5万枚
SAKURA 水野良樹 水野良樹 島田昌典 1stシングル 最高17位 売上5.9万枚
YELL 水野良樹 水野良樹 松任谷正隆 15thシングル 最高2位 売上13.7万枚
歩いていこう-piano intro version- 水野良樹 水野良樹 本間昭光 21stシングル 最高9位 売上6.6万枚 イントロピアノ追加
心の花を咲かせよう 山下穂尊 山下穂尊 島田昌典 3rdアルバム『My song Your song』収録曲
茜色の約束 水野良樹 水野良樹 島田昌典 7thシングル 最高7位 売上4.1万枚
10 ふたり 水野良樹 水野良樹 島田昌典 13thシングル 最高7位 売上5.7万枚
11 明日へ向かう帰り道 山下穂尊 山下穂尊 住友紀人 4thアルバム『ハジマリノウタ』収録曲
12 コイスルオトメ 水野良樹 水野良樹 田中ユウスケ 3rdシングル 最高15位 売上1.5万枚
13 風が吹いている 水野良樹 水野良樹 亀田誠治 24thシングル 最高3位 売上7.7万枚

弦編曲:岡村美央(3)、弦一徹(12)

※1st、3rdのみ200位以内データ、後は全て100位以内データ

リリースデータ

2012年12月19日 初登場1位 初動10.8万枚、売上28.3万枚 Epic Records

メンバー

Vocal&Background Vocal 吉岡聖恵
Electric Guitar,Acoustic Guitarl&Background Vocal 水野良樹
Acoustic Guitar,Harmonica&Background Vocal 山下穂尊

いきものがかり初のバラードベスト。2010年の『いきものばかり』に続く通算2作目のベスト盤。ここまでの全楽曲からシングル中心にバラード楽曲を選曲しているが、『いきものばかり』とは13曲中7曲が重複している。「風が吹いている」のみアルバム初収録。バージョン違いでは1曲目のUK recorded versionは唯一の完全新録音源。「歩いていこう」は冒頭にピアノが追加されている。これはライブでは既に披露していたアレンジで『NEWTRAL』の初回盤ライブCDにてライブ音源としては収録されていた。また「ふたり」はシングルバージョンではアルバム初収録(4thアルバムにはアルバムバージョンで収録)。過去作品との重複、この時点で2年前のベスト盤が何かあればトップ100浮上してくるような状況だったため、前オリジナルアルバムを大幅に下回る不振となった。それでも100位以内に20週以上ランクインするロングヒットを記録し、また次のオリジナルはさらに今作を大きく下回った。初回盤はマフラータオル付。またローソンでは期間限定で「豚バラー丼」というメンバー監修の弁当が発売された。

基本的にはロンドンオリンピックのNHKテーマ曲として使われた「風が吹いている」でいきものがかりを聞いてみようと思った人向けの内容。『いきものばかり』が何かあればチャートのトップ100にまだ帰ってくるような段階で出すようなものではないが、メンバーの水野良樹が常に大衆ウケを狙いたいといった発言を繰り返しているので、ずっと聞いていたリスナーどころか『いきものばかり』を聞いたリスナーにすらあまり向いていない作品だ。ただ新規リスナー向けに13曲という曲数は適度ながら、CDの収録時間ギリギリでもう1曲も入らないくらいキツキツというくらいに長い。もちろん吉岡のボーカルと水野・山下(少ない上にハーモニカ表記が完全に意味無くなってるけど)のメロディーは全曲素晴らしく、どの曲も確かに耳に残る名曲ぞろい全曲ストリングスとはいえ、アレンジ面での盛り上がらせ方には一応多少の差はあって全部が全部「風が吹いている」「ありがとう」「YELL」のように壮大に盛り上がるわけでもないので、お腹いっぱいではあるがそこそこの幅はあると思う。それでも、もうちょっと違うアプローチのバラードというのも聞いてみたい気はする。ややテンポのある「プラネタリウム」や、割とロックバラード的アプローチを見せる「コイスルオトメ」、シングルよりはさっぱりしていてそんなに長くも無い「心の花を咲かせよう」辺りなんかはいいアクセントになっていて個人的には好きだ。

バージョン違いではやはり「風が吹いている-UK recorded version-」に関しては今作最大の目玉。ピアノをアレンジャー井上鑑が弾いている以外のバンド演奏、ストリングは全て現地のミュージシャンによるもの。テンポがゆったりになり、ただでさえ壮大だった原曲をさらに超壮大にしたため楽曲は9分を越えてしまう。どうせならUKロック調にするとか、ビートルズ的な装飾を施してみるとかそういったアプローチの方が面白かったのに…。とはいえ他の曲とは音の空気感はだいぶ異なる。現地のミュージシャンによる演奏だけでなく現地のエンジニアによる録音やミックスの賜物だと思う。

あと個人的に「コイスルオトメ」ってもっと音に迫力無かったっけ?妙に小奇麗にまとまってね?とどうしても気になってしまい、波形ソフトを使って過去の音源と比較してみた。1stと今作はWAVで吸い出してCD-Rに焼いていたものを再度吸い出した音源。『いきものばかり』は原盤から吸い出したもの。そして1番終了後の「ジャ〜ンジャ〜ンジャラッジャ〜ン…」とギターが鳴る部分の「ジャ〜ンジャ〜ン」の部分を抜き出して、比較してみた。切り取った位置が地味にズレているものの、波形が1st>ベスト>今作、と段々小さくなっていた事が分かる。1stが07年。CDの音圧競争はそれ以降になってさすがにピークを越えて落ち着いていったように感じていたが、その影響なのか、今作のリマスターで全体のバランスを考えて少し抑えたのか。1stの音源はかなりピークを越えている箇所も多かったので、正直あまりいい音とは言えないと思うし、普通に今作の音源の方が音が綺麗なんだけど、少々雑ながらも迫力のある1st音源の方が少なくともこの曲へのアプローチとしては好きだったので違和感があったんだと思う。

B009GN7A3W初回盤 B009GN7AYQ通常盤 

印象度★★★☆☆

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