〇(初回生産限定盤)

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 誰か 水野良樹 水野良樹 世武裕子  
2 うれしくて 水野良樹 水野良樹 蔦谷好位置(agehasprings),
長橋健一(agehasprings Party)
34thシングル 最高18位 売上0.8万枚
3 水野良樹 水野良樹 亀田誠治  
4 ときめき 水野良樹 水野良樹 島田昌典 34thシングル両A面曲
5 きっと愛になる 水野良樹 水野良樹 亀田誠治  
6 STAR 水野良樹 水野良樹 本間昭光 9th配信シングル
7 好きをあつめたら 吉岡聖恵 吉岡聖恵 Naoki Itai(MUSIC FOR MUSIC)  
8 HEROINE 水野良樹 水野良樹 鈴木正人  
9 やさしく、さよなら 水野良樹 水野良樹 林正樹  
10 喝采 水野良樹 水野良樹 横山裕章(agehasprings)  
11 YUKIMANIA 水野良樹 水野良樹 松本ジュン  
12 水野良樹 水野良樹 本間昭光  

 

No タイトル 備考
1 ときめき Music Video 34thシングル両A面曲 Music Video
2 ときめき Music Video -Behind The Scenes 34thシングル両A面曲 Music Videoメイキング映像
3 うれしくて Music Video 34thシングル Music Video
4 STAR Music Video 9th配信シングル Music Video
2人体制で“STAR” トしまSHOW!!(from Amazon Music Live: いきものがかり)
1   登場、MC
2 笑顔 26thシングル ボーカル+ピアノ
3   MC
4 STAR 9th配信シングル ボーカル+ピアノ
5   MC
6 気まぐれロマンティック 12thシングル ボーカル+ピアノ
7   MC
8 帰りたくなったよ 9thシングル ボーカル+ピアノ
9   MC
10 SAKURA 1stシングル ボーカル+アコースティックギター
11   MC、退場
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023
1   SE、登場、MC
2 気まぐれロマンティック 12thシングル
3 ありがとう 18thシングル
4   MC
5 コイスルオトメ 3rdシングル
6 YELL 15thシングル
7 ブルーバード 10thシングル
8 じょいふる 15thシングル両A面曲
9   MC
10 帰りたくなったよ 9thシングル

 

リリースデータ

2023年12月13日 初登場5位 売上2.1万枚 Epic Records

メンバー

吉岡聖恵
水野良樹

いきものがかり10thアルバム。前作から2年9ヵ月ぶり。前作リリース後の2021年6月に山下穂尊が脱退を発表。直前の5月30日配信の亀田誠治との共作(作詞作曲が4人連名)となる8th配信シングル「今日から、ここから」が3人体制での最後の楽曲となった。以後2人体制となったが、特に休止宣言も無いまま、水野良樹は清志まれ名義で小説家デビューを果たしてHIROBA名義での音楽活動、吉岡聖恵も放牧中の2018年のカバーアルバム『うたいろ』以来となるソロ名義で初のオリジナルシングルを2作リリースしつつ2022年秋には第1子を出産、2021年後半〜2022年にかけては2人別々でのソロ活動(と吉岡は一時産休)が続いた。2023年になってようやく2人体制での新曲が発表され、本格的に再始動した。2人になって以降の配信1曲、シングルCD2曲を全て収録。3人時代最後の曲となった「今日から、ここから」は未収録、未CD化のままとなる。新曲が発表されたのは2023年になってからだったが、2022年半ば頃には水野がソロ活動のインタビュー内にていきものがかりとして裏で制作は進めている事を明かしており、実際に2023年5月配信の「STAR」は吉岡が出産直前(=2022年10月以前)にレコーディングしていた事も明かされている。

初回盤はシングル3曲のMVと「ときめき」のBehind The Scenes(メイキング)、2023年5月3日に地元の海老名ビナウォークで行われAmazon Music Japan Twitch channelで生配信もされたフリーライブ「2人体制で“STAR” トしまSHOW!! (from Amazon Music Live: いきものがかり)」から全5曲、8月11日に出演した「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」から全7曲のライブ映像を収録したBlu-ray付。シングルに続いてアルバムでも初のBlu-ray付となり、DVD付での併売は無くDVD付はいきなり廃止となった。

発売前日12日(フラゲ日)に「やさしく、さよなら」 の歌詞の一部が誤表記と発表され、無料で訂正済みブックレットの送付対応(24/1/31まで)となった。フォームに必要事項+表紙の写真画像を添付して送信するというやり方で誤表記ブックレットを送る必要はない(手元には誤表記ブックレットと訂正ブックレットの2冊が揃う事になる)。該当する箇所は「やさしく、さよなら」の右上の"恋の歌も悲しい空"が"恋の歌も冷たい空"に誤植されていたというもの

一部の新曲(「誰か」「HEROINE」「やさしく、さよなら」「喝采」「YUKIMANIA」「〇」)ではVocal Recoding Directed by 水野良樹とクレジットされており、吉岡のボーカルレコーディングのディレクションを水野が行うようになった模様(インタビューにてずっと担当していたディレクターが定年退職したと語られている)。今作ではメンバー表記部分で担当楽器表記が無くなり名前のみとなり、演奏クレジットにはメンバーの演奏は表記していないのでメンバーの担当楽器が記載されていない。水野は近年ピアノ演奏を披露する事が増えていたためか公式サイトでの水野の担当楽器にはGuitarだけではなく新たにPianoも表記されるようになっている。

いきなり雄大・壮大なバラード2連投で始まり、「誰か」はピアノストリングスだけでドラムが後半入る以外はギターもベースも入らず、「うれしくて」もオーケストラと打ち込みのみという始まり方は新しい。3曲目以降はバンドサウンドとなり「声」「ときめき」では爽やかなアップテンポナンバーも聞く事が出来る。相変わらずストリングス多めではあるが、前作には無かった軽やかさがあり全体には聞きやすくなった。2人になって実質2度目の放牧のようなソロ期間を経て吹っ切れた雰囲気は確かに感じられる。アラフォーになってのいい意味での貫禄や開き直り、2人になって改めていきものがかりを続けていこうという事で今まで無かった変化は生まれていて、今作ではデビュー間もなくほぼ固定化していたアレンジャー陣にやや変化が見える大ベテラン(還暦前後)の本・島・亀といったいつもの定番ストリングスアレンジャーをシングルや配信、リード曲で起用しつつ、1曲目に配置した「誰か」では世武裕子、後半の7〜11曲目では全てアレンジャーを変えて新アレンジャーを積極採用。世代交代的な考えとしては本・島・亀よりも下の世代の江口亮や近藤隆史&田中ユウスケを残す方がいいと思うんだけど、大ベテランが残って江口亮や近藤隆史&田中ユウスケらが消えてしまっているのは残念だが、それでもアレンジャー陣にここまで手を入れたのはほとんど初めて。思ったほど変わってはいないものの、今作がこれまでよりもどこか風通しが良くなっているように感じるのはそういう部分にもあるのかなと。新アレンジャーが担当した曲はほとんどA面的ではない抑えた地味目な曲ばかりではあるが、特盛り感が無いのでさらっと聞きやすい。

ただ全体に後半にかけてミディアムばかりになるので後半にももう少しアップテンポがあればな…というのはあるし、水野がソロだけでなくいきものがかりでもピアノパフォーマンスを見せるようになったくらいなので、最初からピアノ伴奏で作ったデモが多かったのか、今回やたらピアノ曲ばかりになったような…。音数の少ない序盤Aメロの部分がピアノ伴奏メインな曲がけっこう連発されるのはちょっと気になった。それでもまあ放牧前の今思えばどん詰まり感、集牧して「WE DO」するも即失速感、前作のバランスの悪さを思えば今作からはまだ今後に期待できる前向きな印象はある。バンドでも電子音打ち込みまみれとなった昨今、生のバンドサウンドのポップスはたぶんもう古き良き昔の王道みたいな感じになってきていると思うんだけど、大ストバラ時代のような競合もいなくなってきたので飽和感も薄れ、だからこその強みも徐々に生まれてくるのではないか。

 

Blu-ray
「2人体制で“STAR” トしまSHOW!! (from Amazon Music Live: いきものがかり)」2023年5月3日に海老名ビナウォークで行われた2人体制での最初のライブで再始動は地元から始めたいという意向で地元の商業施設内でのフリーライブとなったもので、Amazon Music Liveとして配信された映像となる。このライブは完全に2人編成となっており、水野のピアノと吉岡のボーカルのみとなっているため、全曲ピアノアレンジでCDとは異なるアレンジになっている。水野は普段のライブではギターを演奏しているが、子供の頃から高校頃までピアノを習っており、ソロのHIROBAのライブでもギターではなくピアノを演奏、いきものがかりとしてTHE FIRST TAKEに2曲出た際もピアノ…と近年ピアノを披露する機会が増えていた(「うれしくて」MVでもピアノ(「ときめき」MVではエレキギター)。

ピアノなので「気まぐれロマンティック」以外はバラード続きで曲中はじっくり聞かせる(しかない)ピアノバラード仕様だが、アンコールの「SAKURA」のみアコースティックギターを演奏。どっちみち聞かせるバラードなのでその点ではあまり変わらないが、1曲ごとにノリノリのMCを繰り広げて会場を盛り上げており2人のMCでの掛け合いは3人→2人になった寂しさはほとんど感じさせない。むしろ山下は元々寡黙で3人の中で冷静な立ち位置の人だったため吉岡水野の2人だけの方がポンポン止まらぬトークが展開するような…。

「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」2023年8月11日LOTUS STAGEでの全7曲を収録。こちらはバンド編成となっており、サポートはArrange,Keyboards:本間昭光、Guitar:林部直樹、Bass:安達貴史、Drums:山本まき、Manipulator:足立賢明。長年のライブサポートメンバーでギターベースは本間アレンジでのレコーディングメンバーでもあるが、ドラムだけ今までの玉田豊夢ではなく女性ドラマーとなっているのが珍しい。水野はエレキギターを担当し、サポートと被っているがサポートはバッキングに徹しており、水野がリードギターを堂々担当しており、各楽曲で必ずしっかりとギターソロも演奏。ここまで弾けて何故レコーディングでは終始サポートギターを入れて全部弾かない(もしくは全く弾いてない)のか…。また脱退した山下に代わるアコースティックギターの新サポートは特に入れていない(まあ正直専任でずっとジャカジャカ弾いていても聞こえなかったし、そもそも常にアコースティックギターの音が必要だったかっていうと…ねぇ?)

定番曲ばかりなので選曲的な面白味はあまりないが(酷暑の夏フェスで7曲しかないのに「ありがとう」「YELL」「帰りたくなったよ」と三大バラード揃えなくても…酷暑の中で「帰りたくなったよ」はみんな大揺れしてるけど「YELL」辺りはみんなほとんど手振りもせずに疲れた顔で棒立ちになってるし…)、ピアノとボーカルだけよりやはりバンドの方がいい。またストリングスのサポートは入れていないので(それっぽいシンセの同期は混ざっているとはいえ)CDのようなアレンジの特盛り感(?)が無いのもいい感じ。前後のシングルはベスト盤にも選曲しないほど敬遠しているのに「コイスルオトメ」はずっとお気に入りなのかライブアレンジが最早CDとは別物になっていて聞き応えがある。やはりここでも水野がギュインギュイン弾きまくっていてCDではどこまで弾いているのか分からないギタリスト水野良樹が堪能できる通常ライブ編成はやはり良い。「ブルーバード」も随分とイントロが改変されているし、そのうちリメイクアルバムとかやっても面白いかも。

B0CJRDW49Q初回盤Blu-ray付  B0CJRD1VQG通常盤 

印象度★★★★☆

2024.1.14更新

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