風と空と
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 空飛ぶあの白い雲のように | 三枝夕夏 | 大野愛果 | 徳永暁人 | 1stシングル 最高40位 売上1.3万枚 |
2 | 碧 | 凛々 | 當眞健司 | Dr.Terachi&Pierrot Le Fou | |
3 | 空色の猫 | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人、GARNET CROW | 2ndシングル 最高31位 売上0.8万枚 |
4 | あなたはあなた。 | 凛々 | 後藤康二 | DAY TRACK | |
5 | たんぽぽ | 凛々 | 木村奈央 | 林良 | |
6 | 深海の光 | 凛々 | 藤末樹 | DAY TRACK | |
7 | 明日は今日より笑っていられますように | 凛々 | Bonn | 小澤正澄 | |
8 | 未来へと | 凛々 | 藤末樹 | DAY TRACK |
リリースデータ
2005年5月25日 | 初登場45位 | 売上0.7万枚 | Produced by KANONJI | GIZA studio |
岩田さゆり1stミニアルバム。ファッション誌『ラブベリー』の第3回ラブベリー読者オーディションで準グランプリを受賞したのをきっかけに芸能界デビュー、04年10月にはドラマ『3年B組金八先生』(第7シリーズ)で発達障害を持つ生徒ヤヨ役で俳優デビューして注目を集めていたタイミングで05年2月に三枝夕夏の歌詞提供で歌手デビューし、3月にGARNET CROW提供による2ndシングル、5月に今作と立て続けにリリースした。C/Wは未収録でシングル2曲を収録。スリーブケース付、フォト&ポエトリーブック「碧空」付属。ポエトリー部分は本人直筆文字で各楽曲のフレーズが書かれているもので本人の詞ではない。
事務所はスペースクラフトで音楽活動はビーイングGIZAというパターンはこの時期BON-BON BLANCO(レコード会社は外部の日本コロムビアだったが制作はビーイング)が先行しており、翌06年には宇浦冴香が続いた(この3組のみで以後スペースクラフトとビーイングの関係は切特に見られない)。
当時14歳、前年に『金八先生』に出演していた新人俳優を何故か歌手デビューさせたGIZA。あまりアイドルらしい売り方はしておらず、フォトブックまでついているが真顔ばかりで笑顔は少ない。当時猛プッシュされていた三枝夕夏による歌詞提供によるデビュー作「空飛ぶあの白い雲のように」はそのまま三枝夕夏 IN dbっぽい楽曲だし、続く「空色の猫」はギターは岡本仁志が弾いていてコーラスには中村由利が参加するなどGARNET CROW提供でメンバー4人全員勢揃いでの文字通りにGARNET CROWによる完パケ提供となっているなど、GIZAトップ級待遇によるThis is GIZAな作風。三枝夕夏はこの時期作詞提供も行っていたが、「空色の猫」は自分たちで歌う用よりももう少し10代の少女っぽい感じに寄せた感はあり、ストックから引っ張り出してきたのではなく、プロデューサー特命による制作・提供だったようにも感じられる。
シングル2曲以外は制作陣が異なるものの同じような感じの曲が並び全体の作風はThis is GIZAといった感じで、いつもの軽めのGIZAサウンド。シングル2曲が強すぎてどうにもシングル2曲とその他という印象にはなってしまう。歌手志望というよりかは、好条件の歌の話も来ているけど歌もやってみる?と言われて必死に挑んでいるようであり、か細く素人少女らしい歌声だが儚げな少女というイメージは一点特化で前面に押しだされている。歌唱力云々よりもこの瞬間だけの儚さ、それが最大の魅力でもあったのかもしれない。
印象度★★★☆☆
2022.10.27修正