Thank You For…
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Thank You For Everything | 岩田さゆり | 小林正範 | 鎌田真吾 | 4thシングル 最高16位 売上1.5万枚 |
2 | i・n・g | 凛々 | 冨樫・冷水 | Dr.Terachi&Pierrot Le Fou | |
3 | 世界≒セカイ | 岩田さゆり | 畑真也 | 鎌田真吾 | |
4 | ひとりじゃない | 小松未歩 | 小松未歩 | Dr.Terachi&Pierrot Le Fou | |
5 | ヒトリゴト | 佐々木美和 | 宇津本直紀 | Shuntaro | |
6 | 最後のラブレター | 岩田さゆり | 宇津本直紀 | 鎌田真吾 | |
7 | First love | 上原あずみ | 小澤正澄 | 林良 | |
8 | そう、きっときっとね | 凛々 | 後藤康二 | 鎌田真吾 | |
9 | くもりぞら | 加藤沙香菜 | 後藤康二 | 林良 | |
10 | 不機嫌になる私 | 小松未歩 | 小松未歩 | MissTy | 3rdシングル 最高48位 売上0.4万枚 |
11 | 春風 | 凛々 | 小澤正澄 | 小澤正澄 |
リリースデータ
2005年12月7日 | 初登場49位 | 売上0.7万枚 | Produced by KANONJI | GIZA studio |
岩田さゆり1stフルアルバム。ミニアルバムから半年ぶり。前作以降の2シングルを収録。今回もC/Wは未収録。5月に前ミニアルバムリリース後、7月、11月にシングル、12月に今作と立て続けに連続リリースした。「Thank You For Everything」がアニメ『名探偵コナン』エンディングタイアップとなり最高ヒットを記録したが、今作は前作とほぼ同等の売上となった。結果的に2月のデビューから11月の今作までシングル4枚、ミニアルバム1枚、フルアルバム1枚と一気に積み重ねたものの今作を最後にリリースが停止した。2006年はDVD『First Scene〜岩田さゆり 1st Visual Collection〜』リリースのみとなりDVD内に未発表曲を収録(ベスト盤でCD化)、2007年は何もなく、2008年に唐突にベスト盤をリリースして歌手活動は完全に終了した。シングル『Thank You For Everything』は初のDVD付となっていたが今作はスリーブケース仕様なだけでDVD付属は無く、前作のようなフォトブックも付属しない。
今作では本人も作詞に挑む、久々となる小松未歩の作詞作曲提供が2曲もある(作曲のみの提供は01年と06年に愛内里菜に2曲(今作時点では1曲)、04年に三枝夕夏 IN db、05年に北原愛子に1曲ずつ提供しているが作詞作曲込みでの提供はデビュー初期以来)、1999年末のDEEN脱退以降あまり目立った活動がなかった宇津本直紀が突如の曲提供、自身の活動が停止状態になっていた上原あずみが歌詞提供(当時のGIZAでは1度止まってパン工場ライブのみになったらやがてパン工場にも出なくなってそのままフェードアウト消滅コースが既定だったが、この後12月に奇跡のリリース再開、復活を果たした)、リリース停滞傾向に突入しつつあったorgans cafeメンバー(加藤沙香菜、林良)、元ZYYG(後藤康二)、元PAMELAH(小澤正澄)、元SO-FI(佐々木美和)とかつて活躍していた面々が集結していて珍しい提供が目立つ。なお元DEEN宇津本直紀が作曲した「最後のラブレター」のベースは元FIELD OF VIEW新津健二で、こんなところで元DEENと元FOVの共演が…。
1stの三枝夕夏&大野愛果、2ndのGARNET CROWに続いて3rdは小松未歩を引っ張り出してきていたが、コナンタイアップとなった4thではあまり有名ではない作家陣&自作詞と随分攻めた布陣に。今作は懐かしの面々とあまり有名ではない作家陣が並ぶ事となった。結局主砲作家である大野愛果は1stシングルだけ、徳永暁人も不参加で、力を入れているんだかいないんだか良く分からない制作体制だ。前作に続いて気合の入ったシングル曲は強いもののアルバム曲がどうにも横一線。前作よりは固さが抜けてきたものの、か弱い感じの声質に合わせてかほとんどがミディアム系で似たような曲が並ぶ事となり、もう少し明るい部分含めて違った側面も見せてほしかったところ。前作くらいの曲数ならそれでもまだなんとかなったけど10曲を越えるフルアルバムだと線の細さとそれゆえの幅の狭さが気になってしまった。
ほぼ2005年だけの歌手活動とはなったがこの短い期間でも慣れてきて歌も良くなってきたようには思う。またビジュアル面でも今作では髪を分けたせいばかりでもないと思うけど前作よりも表情が豊かになり、少し成長した感じがする。アイドル的なファンだけでもここからの数年間でさらに掴めそうだったし、歌手としても時間をかけてもう少し成長を見せてほしかったところもある。何故に2005年限定でこんな生き急ぐかのような連続リリースをしたと思ったらピタリ止まってしまうなんて事になったのだろうか。売れなかったって事なんだろうけど、それにしても極端だったな。
印象度★★★☆☆
2022.11.9更新