1992 JUDY AND MARY-BE AMBITIOUS + It's A Gaudy It's A Gross-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | GLAMOUR PUNKS | TWIDDELDUM | TWIDDELDUM | JUDY AND MARY | 1stアルバム『J・A・M』収録曲の原曲 |
2 | JUDY IS A PUNK ROCKER | SARAH and DELDUM | DELDUM | JUDY AND MARY | 1stアルバム『J・A・M』収録曲の原曲 「JUDY IS A TANK GIRL」へ改題 |
3 | POWER OF LOVE | SARAH | DELDUM | JUDY AND MARY | 1stシングルの原曲 |
4 | MAKE UP ONE'S MIND | SARAH,RALPH and DELDUM | DELDUM | JUDY AND MARY | 1stアルバム『J・A・M』収録曲の原曲 |
5 | GET PISSED DESTROY | DELDUM | DELDUM | JUDY AND MARY | インスト |
6 | BLUE TEARS | SARAH | DELDUM | JUDY AND MARY | 3rdシングルの原曲 |
No | タイトル | 備考 |
1 | GLAMOUR PUNKS | 途中でレポーター2人が楽屋へ突撃する映像に変わる |
2 | JUDY IS A PUNK ROCKER | |
3 | POWER OF LOVE | |
4 | MAKE UP ONE'S MIND | |
5 | GET PISSED DESTROY | |
6 | BLUE TEARS | |
7 | 「GLAMOUR PUNKS」を再度収録 | |
bonus tracks | ||
JUDY IS A PUNK ROCKER | ライブ映像 | |
BLUE TEARS | ライブ映像 |
リリースデータ
2001年9月19日 | 初登場19位 | 売上1.0万枚 | Produced by 恩田快人(TWIDDELDUM) | Epic Records |
メンバー
Vocal,Chorus | SARAH |
All Guitars,Chorus | ALPH |
Drums,Chorus | RALPH |
Bass,Vocal,Chorus,Chain Saw | TWIDDELDUM |
JUDY AND MARYインディーズアルバム&ビデオの復刻作品。92年春頃(正確な発売日は2作とも不明)に発売されたインディーズでの唯一のCD『BE AMBITIOUS』のリマスター盤CDとVHS『It's A Gaudy It's A Gross』のボーナストラック追加でのDVD化による2枚組仕様。01年3月の解散以降もベスト盤や解散ライブVHS/DVDの発売が5月まで続いていたが、そこから4ヵ月でリリースされた。前田康二によるリマスタリングが施されている。『BE AMBITIOUS』は00年に1度単独で再発(リマスターなし)で別の会社から発売されていたが、今作はメジャーデビューから解散まで在籍したエピックからのリリースとなっている。
今作においてはメンバー全員がデビュー後とは別名となっている。
SARAH=YUKI
ALPH=藤本泰司
RALPH=五十嵐公太
TWIDDELDUM=DELDUM=恩田快人
となり、この時点でTAKUYAは加入前。結成当時、恩田快人はJACKS'N'JOKERのメンバーとしてメジャーデビューしていたため、JUDY AND MARYはサイドプロジェクトであり、『BE AMBITIOUS』リリース後にはライブも行ったがそのまま解散となった。しかし解散後に改めてJUDY AND MARYへの熱意が沸いた恩田はJACKS'N'JOKERを脱退してJUDY AND MARY再始動とメジャーデビューの準備を開始。この段階でソロアルバムの準備を進めていて再度参加することが出来なかった藤本泰司は辞退(脱退)、代わってTAKUYAが加入している。
BE AMBITIOUS
いきなりヘビーなサウンド+お経のような何を言っているのか分からない男性のデスボイスというハードな楽曲からスタートするのでかなり面食らう(1stアルバム『J・A・M』では普通にYUKIが歌っているが今作ではYUKIが歌っていない)。2曲目からはメジャー以降よりも若くてガムシャラなYUKIのボーカルになり、パンク寄りでハードなロックサウンドが炸裂。1stアルバム『J・A・M』で全曲リメイクされており、今作ほどの荒々しさは無くなっているが、1stアルバムにだけパンクな要素が漂うのはこの頃の名残だったことが分かる。ただ後にメジャーでシングル化している2曲に限ってはポップ色が強く、メジャーへの片鱗もちゃんと見える。2曲とも大きくアレンジを変えてはいないが、「POWER
OF LOVE」の音のスカスカっぷりはインディーズっぽい。「BLUE
TEARS」は逆にメジャー盤はボーカルをかなり前に出した上でリバーブがかったような仕上がりだが、ここではバンドとボーカルのバランスがちょうどよく、加工もされていない生々しいバンドサウンドを堪能できる。「BLUE
TEARS」に関してはこれもありだなと思う。
It's A Gaudy It's A Gross
同じ曲目でのライブハウスでのライブ映像という全曲同じような映像が続くが音源はライブ音源ではなくCD音源のようだ。若き日のメンバーはかなりロックかつ激しいスタイルでメジャー以降も恩田快人なんかはけっこう派手な格好をしていたけどこの頃に比べると随分抑えていたんだなと思った。なおこの映像のEDで表示されるメンバー表記ではSARAHではなくYUKIになっているので、CDリリース後にライブを行っている段階でYUKI名義に切り替えていたのだろうか…。ボーナス映像2曲も同じようなライブ映像だがTV番組出演用に撮影されたもののようで、こちらはライブ音源になっている模様。パンクに跳ね回る「JUDY
IS A PUNK ROCKER」とスタンドマイクでシリアスに歌う「BLUE
TEARS」とのコントラストはかなりハッキリしていて当時はこの二面性が1つの魅力だったのかも。
というわけでJUDY AND MARYの始まりの姿を音源と映像で楽しめる1作。恩田快人も藤本泰司も当時はへヴィーメタルバンドをやっていただけにその影響がかなり色濃く出ているけど、ポップな一面も既に見せているというのは面白かった。
印象度★★★☆☆
2017.3.14更新