JUDY AND MARY 15th Anniversary Tribute Album
No | タイトル/歌手 | 作詞 | 作曲 | 編曲、プロデュース | 原曲 |
1 | クラシック/いきものがかり | Tack and Yukky | TAKUYA | 江口亮 | 10thシングル |
2 | motto/PUFFY | Tack and Yukky | TAKUYA | 上田ケンジ | 20thシングル |
3 | Over Drive/mihimaru GT | YUKI | TAKUYA | mitsuyuki miyake& Takashi Morio |
7thシングル |
4 | 散歩道/奥田民生 | YUKI | 五十嵐公太 | 奥田民生 | 14thシングル |
5 | RADIO/半沢武志(FreeTEMPO) | Tack and Yukky | TAKUYA | 半沢武志(FreeTEMPO) | 4thシングル |
6 | Brand New Wave Upper Ground/ school food punishment |
YUKI | TAKUYA | school food punishment &江口亮 |
18thシングル |
7 | ラッキープール/HALCALI | Tack and Yukky | TAKUYA | KOHEI JAPAN | 21stシングル |
8 | DAYDREAM/SCANDAL | YUKI | 恩田快人 | Ken Iijima | 3rdシングル |
9 | Happy?/木村カエラ | YUKI | TAKUYA | A×S×E | 4thアルバム『THE POWER SOURCE』収録曲 |
10 | そばかす/中川翔子 | YUKI | 恩田快人 | SiZK from★STAR GUiTAR | 9thシングル |
11 | ミュージック ファイター/ミドリ | Tack and Yukky | TAKUYA | 15thシングル | |
12 | LOVER SOUL/大塚愛 | YUKI | TAKUYA | 大塚愛 | 13thシングル |
13 | KYOTO/シギ | TAKUYA | TAKUYA | 上田建司 | 3rdアルバム『MIRACLE DIVING』収録曲 |
14 | 小さな頃から/スネオヘアー | YUKI | 恩田快人 | スネオヘアー | 6thシングル |
15 | ドキドキ/真心ブラザーズ | YUKI | 恩田快人 | 桜井秀俊 | 8thシングル |
リリースデータ
2009年3月18日 | 初登場9位 | 売上5.6万枚 | EPIC RECORDS |
JUDY AND MARYデビュー15周年記念トリビュートアルバム。ソニー系列のミュージシャンがほとんどでソニー系列ではないのはmihimaru GT、木村カエラ、大塚愛の3組のみである。JUDY AND MARYのメンバーはTAKUYAがサイトにコメントを寄せたのみで関与していないが、真心ブラザーズのボーカルであるYO-KINGはYUKIの夫であるため、妻のかつてのヒット曲を夫が歌うという状況になっている。SCANDALやシギなどデビュー間もない新人の起用も見られるが、school food punishmentに至ってはエピックからのメジャーデビューは今作より後の5月であった。
選曲はベスト的なのでベスト盤程度しか持っていない人でも聞いた事のある曲連発になっている。基本的に各アーティストのカラーを生かしているものが多い。良くも悪くもライトリスナーでも楽しめる作りになっているため、もっとメロディー以外全部新しく作り直すほどの大胆な解釈を期待する音楽ファンやそもそもYUKIの声でTAKUYAのギターで恩ちゃんのベースで五十嵐のドラムじゃないとダメだというJAMファンは物足りないかもしれないが、まあこのくらいがバランスいいんじゃないだろうか。個性は出ているし。どの曲も印象的だったが、特に印象的なのはあくまで直球でカバーするいきものがかり、相変わらずロックバンド色を強く打ち出しているSCANDAL(これを聞くのが最大の目的)、元からぶっ壊れた曲をさらに怖いくらいに破壊的に表現したミドリ、そして男性が歌うだけで空気が変わる男性ボーカル陣といったところか。ミドリの場合はむしろこの壊れ具合があまりに怖すぎてちょっと嫌いなんだけど、それでも強烈に残るものがある。あと、かつて自分のカバー作品でアニメ「るろうに剣心」主題歌の『1/2』をカバーした中川翔子が今回も同じ主題歌だった『そばかす』(最大ヒット曲)をしっかり選んでいるところにるろ剣の曲への熱意を感じた。参加アーティストのファン、JAMのファン、いずれもコアである必要は無く、ライトリスナー程度から楽しめるトリビュート盤である。むしろこの手のカバーモノの場合、カバーされる側のファンに関してはライトくらいがちょうどいい。最終的にはやっぱり曲がいいなぁと改めて思った。
印象度★★★★☆