3rd ラブ・イズ・Cash

85年4月21日
木暮・小沼が脱退してしまったため、土橋安騎夫をメインライターにしてリーダーとしての再始動作。ギターは古賀森男、ドラムは小田原豊が新たに加入した。ギタリストはこの後も変動があったが、ドラムの小田原豊は最終メンバーとして固定した。

前2作は100位圏外だったため、今作が初チャートインシングル(30位)。木暮・小沼を実質クビにしたのはひとまず売れることを目的としたためだったと思われるが、その目的の第一歩であるチャートへのランクインをいきなり果たせたという事で、結果的にメンバーチェンジ、土橋をリーダー・メインライターとする選択は一気に吉と出た。




ラブ・イズ・Cash

作詞:NOKKO,沢ちひろ、作曲:土橋安騎夫
「ラブ・イズ・Cash」というカタカナと英字が混ざったものが正式表記。80年代は英語タイトルのカタカナ表記がやたら多かったが、何故Cashだけ英語にしたのかは謎。「Love is キャッシュ」よりはマシな気もするが…しかし歌詞はフツーに“Everybody Love is Cash”とカタカナなんて一切使わずに英語は英字でちゃんと表記されている。

前2作と比べると明らかに売れ線狙いでポップオブポップな曲で跳ねたノリの良さもあってとても聞きやすく耳に残る。曲自体はシンプルだが1番2番間奏サビと進行するのでこれで終わりかと思いきや3番が始まり、3番のサビはそのまま繰り返し続けたままフェードアウト…という構成がちょっと珍しい。3番まであるなんててんこもりな気がするが、最後がサビの繰り返しでフェードアウトでも4分半に満たない。

売れ線を狙うのに否定的な見方も確かに存在するし、実際抵抗があると中途半端なものになってしまったりすることもあるが、今作は徹底してポップだし、NOKKOの歌声にも合っていて当時はガールポップなんて言葉はまだ無かったと思うけどまさにこれぞガールポップといった感じ。しかしそれにしてもギターの存在感の消失っぷりがかなり露骨だ。一応新ギタリストが加入していたはずなんだけど全くと言っていいほどギターが目立っていない…。

『WILD & HONEY』のSpecial Remixでは10数秒ほど短くなっていてフェードアウトが早い。普通シングルが短くてアルバムで完全版(フェードアウトしない)という流れだと思うんだけどアルバムの方が短くなるって…。しかもSpecial Remixという何か盛られたかのようなサブタイつけといて尺を削るって…。削っただけでなくミックス変更で全体に力強い音の響きに変わっているのでこの点がSpecial…なのかもしれない。

耳に残りやすい曲なのであまり不遇な印象は無いんだけど(後期のシングルの方が印象薄いのが正直あ)、意外とベスト盤に収録されておらず、remixed editionが施されなかったシングルA面曲は両A面の「ガールズ ブラボー!」を除くとまさかの今作1曲ポッキリ。どうしてこうなった…。まあポップ路線だったら4thアルバムの曲や3rdでも「ラブ パッション」の方が優先されるのも分からなくはないが…。
★★★☆☆
3rdアルバム『WILD & HONEY』(Special Remix)
1stベスト『The Best of Dreams
3rdベスト『REBECCA SINGLES
6thベスト『GOLDEN☆BEST REBECCA
3rdライブアルバム『REBECCA LIVE’85~Maybe Tomorrow Tour~』(1985年11月28日 神奈川県立青少年センター)

C/W 恋するおもちゃ

作詞:松井五郎、作曲:中嶋英也
唯一メンバーが一切作詞も作曲もしていない完全提供曲。メインライターの小暮脱退で既に前作でもA面採用されていたとはいえ土橋単独で行けるか未知数だったので、作家の曲も用意していたとかそういう事だったのだろうか。ここで提供メインになっていたら全く違う歴史になっていたかもしれない。ただ1ヶ月後の『WILD & HONEY』では既に全曲土橋作曲になっていたので杞憂だったと思われる。

「ラブ・イズ・Cash」同様にポップさが強調された楽曲。やはりギターの存在感が無さすぎるのが気になるが…。平メロからけっこうポップなのに肝心のサビが盛り上がり切れずに終わってしまう上に、“おもちゃのCha-Cha-Cha”とどこかで聞いたようなフレーズで締める(メロディーは違う)のがなんだかトホホ感全開。若い女の子が主人公のポップな感じという恐らくレーベルの指示はそんな感じでそれっぽい歌詞に仕上げる松井五郎はさすが職業作詞家だとも思うけど、しかしこれはなかなか主人公の女の子がいかにもパッパラパーな感じで違和感は拭えない。NOKKOの描く女の子はもっと芯がしっかりしているように思うので、これなら歌詞はNOKKOが書いた方がいいし、曲にしても土橋が書いたほうがいい…とは思ってしまう。実際そうなったのでまあ黒歴史なんてのがあるのならこの曲が1番黒歴史なんじゃないかと思ってしまうようなそんな1曲。

これも前2作のC/W同様に『WILD & HONEY』初期CD版とカセット版に追加収録する形で初CD化。解散後に再発された『WILD & HONEY』はオリジナル準拠となったため、『COUPLING SONGS COLLECTION』発売まではアルバム未収録状態となっていた。
★★☆☆☆
3rdアルバム『WILD & HONEY』初期CD版(スリムケース仕様)・カセット版のみ追加収録
4thベスト『COUPLING SONGS COLLECTION
6thベスト『GOLDEN☆BEST REBECCA

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