発売20周年記念 『瞳そらさないで』〜Complete Sorasanaide〜

DEENの代表曲というと一般的には「このまま君だけを奪い去りたい」が筆頭に上がる。アルバムBOXでもまさかのプレミアムDISCラストを4連発で飾るなどこの曲は全部で4つのスタジオ音源があり、今でもたまにTVに出ると必ず歌われる。一方で「瞳そらさないで」はDEEN5枚目のシングルとして94年6月22日に発売。ポカリスエットのCMソングとして親しまれ、初のO社1位を獲得。2作目最後のミリオンセラーを達成し、「このまま〜」に続く2番ヒット作として君臨。「このまま〜」のポケベルCMタイアップに比べても一色紗英が出演してヒット曲を多数輩出した黄金タイアップであるポカリCMの鮮烈な印象から本来双璧をなすW代表曲扱いになっていてもおかしくないはずだった。

しかし現在たまにTVに出れば必ず「このまま〜」。さらに稀にもう1曲歌える機会が与えられても何故か「ひとりじゃない」や「翼を広げて」が選曲されてしまい、「瞳そらさないで」が歌われる事は近年全くといっていいほど無い。ファン投票をやっても人気が無いわけではないが、格段に高いわけでも無く、懐古ブームの中においてはあまり触れられる機会の無い楽曲と化していってしまった。しかしそんなテレビでの扱いとは対照的に「瞳そらさないで」は2度3度とリメイクされた曲も珍しくないリメイク大好きなDEENの中でもCD収録のスタジオ音源だけでダントツ最高の7バージョンが存在するバージョン最多曲である。それだけにとどまらずライブでも全楽曲中最多の披露回数(たぶん)を誇る。「このまま〜」でさえBreak6のセットリストからは外されていた。しかし「瞳そらさないで」は現在全てのBreakツアーで披露され続けている楽曲だ。披露されなかったのはカウントダウンライブやビルボードなど一部の公演のみ。

今回発売20周年を記念し、スタジオ音源全バージョンはもちろん、ライブCD、ライブ映像作品に収録された全ての「瞳そらさないで」を完全網羅した史上初のComplete Sorasanaideをお送りする。

何せ最初から最後まで全部同じ曲について話そらさないで延々語っているという、恐らく1つの楽曲の全バージョンをライブ音源まで全て解説するという誰も踏み入れた事が無い究極の企画である。読んでいるとあまりに同じ曲について延々と語り続ける上に、夏に読む場合は連日の猛暑で、冬に読む場合は手がかじかんで、恐らく途中で瞳そらしたくなると思うが、どうか瞳そらさないで最後まで読み進めてくれると信じてる。そんなあつい午後

なお今後もバージョンが増える事が予想される。増える度に追加していく予定。

現在は2018年までの作品を網羅したVer.1.8
27th Live Sorasanaideを時系列に沿って追加、これに伴い最新は32nd。


Studio Recording Sorasanaide

1st Sorasanaide
瞳そらさないで
94年6月22日(8センチシングル)
作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎、編曲:葉山たけし
最も知名度が高い原曲。当時のDEENは池森・山根以外のメンバーが固定せずに入れ替わっている時期でギターの田川伸治は今作から加入したことになっており、ジャケットで初お目見え。田川は後年のインタビューでも「これがデビュー曲」とコメントしている。ドラムは宇津本直紀ではなく、前任者の倉澤圭介がジャケットに写っているが前3作であったヒゲがものの見事に無くなっているので別人のように見える。またこの時期のDEENはほとんどアレンジャーがオケ制作をしていたのではないかと思われ、メンバーが流動的だった状況で実際にメンバーが演奏していたのかはよく分からない。楽曲の方はドラムだけやたらドタドタと目立っているものの、この響きは徐々に時代性を帯び始めている感じ。メインはキーボードだけど全体的にエレキよりアコースティックギターを生かしたさわやかなアレンジになっており、間奏のギターソロもアコースティックギターが奏でている。ライブで原曲アレンジで披露する際はエレキギターを持っているので間奏のソロもエレキギターとなる。よって完全な原曲通りにライブで披露された事が実は無いんじゃないかと思う。イントロの瞬間から徹底的にさわやか、力強く高らかな歌声もひたすらさわやかなのであまりそんな気がしないが、実際には彼女にフラれそうな男性の心境が綴られていて歌詞をよく見るとかなり切ない。主人公は最後まで希望を捨てずに"信じてる"と締めるが、彼女の心情は不明のままであり、果たしてこの主人公の未来はどうなるのか…。
1stアルバム『DEEN
1stベスト『
SINGLES+1
2ndベスト『
PERFECT SINGLES+
3rdベスト『
DEENAGE MEMORY

Promotion Video Sorasanaide
原曲の正式なPVは制作されていない。ただPVのような映像は存在しており、商品化されているのは以下のもの。

THE GREATEST CLIPS 1993-1998
イントロカットで1番ボーカル部分から1コーラスのみ。映像はジャケ写と1stアルバム『DEEN』のジャケ写を揺らしているだけ+海のイメージ映像というもの。かなりやっつけ感満載。

THE GREATEST CLIPS 1993-1998』の1stアルバム『DEEN』ダイジェスト
「ひ〜とみ〜そらさな〜いで〜」の部分のみ。ジャケ写を近づけながら映し出すという超絶やっつけ映像。

THE GREATEST CLIPS 1993-1998』のベスト盤『SINGLES+1』ダイジェスト
同じく「ひ〜とみ〜そらさな〜いで〜」の部分のみ。だが上記2つには入っていなかった一瞬だけ歌っている動画が含まれている。

LEGEND of 90's J-ROCK BEST LIVE&CLIPS
3rdベスト『
DEENAGE MEMORY』初回特典DVDのPVメドレーの一部
やはり1コーラス程度だが、上記の映像とはまた異なっていて、海のイメージ映像のほか動いている池森や演奏しているメンバーの様子も含まれている。あくまで適当に素材を繋いだようなイメージ映像的なものに過ぎないものの、1番PVっぽい映像はこれ。


2nd Sorasanaide
瞳そらさないで〜Smooth Blue Mix〜(featuring Vocal 7th Beat)
01年6月6日(バラードベスト『Ballads in Blue』収録)
編曲:DEEN
指定された30曲からファン投票で選出されたバラードベストだったが、
投票対象外新録音曲として収録された。元々がバラードじゃないのでゆったりしたアレンジに改変し、なんとなくバラードっぽくはしているが…バラードか?と正面きって問われると何とも回答しがたい。当時流行っていたR&B路線へDEENも一時傾倒しかけていた影響で他の新録曲同様にリズム周りのアレンジがかなり軽く仕上がっている。Vocal 7th Beatというのはコーラス隊でコーラスもフューチャーされている。ブックレットには原曲の歌詞がそのまま載っているが、2番サビをカットしているので話をそらさずに終わるのもこのバージョンの特徴だ。全バージョンの中でも最も大胆に改変された異色のバージョンであり、たまに聞くとリズムなどもクセになり、案外面白い。2度ほどこのバージョンの主にコーラスアレンジを残してアレンジした形での披露はあるものの、リズムが打ち込みだけに生音のライブにおいては完全にこのアレンジのままで披露された事は無く、CD収録も1度きりの貴重なバージョン。


3rd Sorasanaide
瞳そらさないで
05年11月23日(リメイクベスト『The BEST キセキ』)
編曲:長岡成貢
サブタイトルがついていないが、区別のために通称で「キセキ version」とされている。声変わりに対応したキー下げを施した上で、楽曲が持つさわやかさを生かしたようなアレンジになっている。大きくアレンジが変わっているものの、案外楽曲のさわやかイメージ自体はそこまで大きく変わる事は無いというかなり良く出来たリメイク。発売時のインタビューでも田川が前回(Smooth)と違って今回は正常進化版だとコメントしている。全体的に軽やかになったように聞こえるが、たぶんキーボードの音色を優しい音色に変えたからであって、実際にはストリングスやブラスなどがふんだんに盛り込まれている豪華なアレンジ。それでいて色々詰め込んだり無駄に鳴らしているようには聞こえないのはアレンジャーマジックだろう。ただ出来自体は良かったものの、やはり原曲のあのピアノのイントロのインパクトは強く、またブラス&ストリングスを同期で済ませるか、実際にサポートメンバー呼ぶかの問題もあるのか、どうにもこのバージョンはライブではあまり定着しなかった。しかしその後2度初回特典のベスト盤収録は果たしており、20周年前後の時期ではライブでの披露も復活した。『ナツベスト』収録の際はDJによる曲紹介が冒頭に入っている。バラードベスト2への収録は意味不明で、1に入っていたから同じような位置にムリヤリねじ込んだとしか思えず、どう考えてもこれはバラードには聞こえない。
初出以降の収録:
11thアルバム『
クロール』初回特典サマーソングベスト『ナツベスト』(DJ付)
12thアルバム『
Graduation』初回特典2ndバラードベスト『Ballads in BlueU〜The greatest hits of DEEN〜』


着うた限定 Sorasanaide
瞳そらさないで2009
09年7月18日(着うた)
編曲:田川伸治
CD化に先駆けて着うたで先行配信された(リリース当時はCD化のアナウンス無し)。3ヵ所のサビ部分を切り取った「頭サビ〜Summer Breeze ver.」、「1サビ〜瞳そらさないで ver.」、「2サビ〜話そらさないで ver.」の3種が配信されたのみで、フルでの配信は無かったようだ。後述するが元々07年の47都道府県ツアーでこのアレンジの原型を披露、08年のBreak12で既にこのアレンジで披露しているのをライブDVDで確認できる。よほど気に入ったのか以降はこのアレンジを元にした別バージョンが複数発表されることになる。貴重なのは「頭サビ〜Summer Breeze ver.」でイントロが波のSE+スローな"summer breeze"部分から始まるサビ後半の池森ボーカル(+薄くコーラス)となっているのがこの着うたバージョンの最大の特徴。演奏が入ってからは一転して軽快なアコースティックアレンジとなっており、この年から始まったリゾートライブを意識したようなリゾート感たっぷりな雰囲気になっている。全バージョンの中ではもっともさらっと聞ける。DLしたのは「頭サビ〜Summer Breeze ver.」のみで他2つは聞いたことが無い。


4th Sorasanaide
瞳そらさないで2009
09年11月14日(シングル『Ngeai feat.ミズノマリ』C/W)
着うた限定でリリースした上述のバージョンをシングルC/W(ボーナストラック扱い)として初めてCD化したもの。既に冬の足音が聞こえ始める季節というタイミングの悪さだったが、夏にCDリリースが無かったので収録するタイミングが無くて仕方なかったのだろうか。しかし単にそのままCD化しただけではなく、冒頭スローサビ部分のボーカルをアコースティックギターに差し替えるといった変更がされている。それ以外は同じ。


5th Sorasanaide
瞳そらさないで〜'09+Ukulele Style〜
10年7月28日(アルバム『クロール』収録)
「瞳そらさないで2009」を翌年になってさらに少し改変してアルバム初収録したもの。サブタイトル通りウクレレを加えたもので、冒頭スローサビを今度はウクレレに差し替えたという変更がされている。それ以外は同じ。このバージョンはウクレレを同期で流すのも味気ないためか、ウクレレ奏者をゲストに招いたライブでしか披露できない。軽井沢などストリングスがゲストのリゾートライブでは披露できず、現在のところリゾートライブでもウクレレ奏者を招いた逗子の音霊での2010年公演でしかこのバージョンで披露されていないんじゃないだろうか(09年にもウクレレ奏者を招いているがこの曲には不参加)。


6th Sorasanaide
瞳そらさないで
12年8月8日(アルバム『マリアージュ』DISC-2『Triangle Cover Album』収録)
編曲:大平勉
通称「Triangle Cover Version」。3人だけの演奏でセルフカバーするという企画作。既にリアレンジもやり尽くした感があったためか、アレンジをメンバーではなくAOR期にお世話になったアレンジャーに委託。ここで初めて本格的なスローバラード調へと改変。元々「2009」の原型自体が3人だけの演奏だった47都道府県ツアーで披露されたものだった。同じような事をやってもしょうがないし、もうバラード調にするくらいしかやれることが無かった…という感じもしなくもない。かなりまったりしており、正直かなり地味。今回聞き返すまで「まったり」という以外に覚えてなかった。Smooth Blue Mixと同様に2番サビで話をそらさずにそのままラストサビになる短縮仕様。2番サビカットバージョンにすることでテンポを落としながらも5分越えになることを回避している。同年の47都道府県ツアーで歌われていたと思われるが残念ながら映像化されておらず現在のところライブ音源が発表されていない。


7th Sorasanaide
Hitomi Sorasanaide-English Version-
14年6月11日(洋楽カバーアルバム『君がいる夏』収録)
発売20周年のタイミングでドロップされた初の英語バージョン。発表と同時に『君がいる夏』なのに「君がいない夏」じゃなくてまたこの曲やるのかよ!というファンからの総ツッコミが入った。ツッコミつつも今度はどんなアレンジなのかというほのかな期待もぶち破るまさかの「2009」アレンジまんま使い回し。毎年のようなリメイク連発にちょっと多すぎない?と思いつつも何とか許容してきた残されたファンでもこれにはさすがにガックリしたんじゃないかと思う。というわけでタイトルがローマ字表記になり、歌詞が英語になっただけで演奏は「2009」と同じ。タイトルはローマ字だが、"瞳そらさないで"のサビは"Look at me,don't turn away from me"になっている。字数の関係もあって瞳をそのまま"eye"にするのではなく"Look at me"にしているので直訳すると、私を見て!私から離れないで!必死に訴えているかのようだ。"ひとり占めしたくて抱き寄せた あつい午後"の部分もフレーズ冒頭に"One afternoon"を持ってきて入れ替わっているなど英訳された歌詞を見るのはそれなりに面白いが、ただいかんせんアレンジがまたこれかって感じなのでそんなに新鮮さは無い。果たして2009アレンジの更なる派生はあるのか、はたまたこれが最後か。20周年を越えていく「瞳そらさないで」の今後が注目される。なお全部英語だとライブでの盛り上がりが薄いのを察知したのか、2014年のリゾートライブにおいては英語と日本語を織り交ぜて歌ったらしい。

Promotion Video Sorasanaide

42ndシングル『君が僕を忘れないように 僕が君をおぼえている』初回盤DVD『THE GREATEST CLIPS 2014』
THE GREATEST CLIPS 2014-2017
この英語バージョンに関してはアルバムのジャケット、他の収録曲PVと全て同じ場所で一括撮影された1コーラスのみのショートPVが制作されyoutubeでアルバム宣伝用に公開された。また4ヵ月ほど経過してからフルバージョンでDVD化もされた。ほとんど池森が海辺で歌っているという通常のPVに比べると簡易な仕上がりだが、一応そこそこのカット数があり、原曲の素材貼り合わせ急造PVに比べれば断然PVっぽい。20周年にして初のフルPVが出来上がったことになり感慨深い。


LIVE CD Sorasanaide

1st Live CD Sorasanaide
ALL TIME LIVE BEST
04年Break8韓国ライブの音源。映像化もされている。
基本的に現在の「瞳そらさないで」は原曲から「-2」のキーに設定していると思われる(ラストサビで1つ上がるので-1だとラストサビが原曲キーと同じになってしまう)。しかしこのバージョンはそれよりさらに低く聞こえるのでたぶん「-3」に設定している。ここまで下げるとさわやかさもだいぶ損なわれ、声にも力強さが無く、逆に歌い難そう。他にもっといい出来のライブ音源がたくさんあったのに何故よりによってこの音源がライブベストという作品に選ばれたのかが謎。

2nd Live CD Sorasanaide
DEEN at 武道館〜15th Anniversary Greatest Singles Live〜
08年武道館ライブの音源。映像化もされている。
イントロが長い原曲キー下げアレンジ。ライブ1曲目を飾った。ライブ1週くらい前に出会ったトレーナーの指導の影響でこれ以降声が出るようになったとコメントしているが、この日の調子も上々。

3rd Live CD Sorasanaide
DEEN at 武道館2011 LIVE JOY SPECIAL』初回特典CD『DEEN Unplugged Summer Resort Live'11』
11年リゾートライブの音源。これは映像にはなっておらずこのCDのみ
リゾートライブなどのアコースティックスタイルでは「2009」という常識をブチ破るまさかのSmooth Blue Mixでの披露(曲目でも明記されている)。和音ツアーでコーラスアレンジだけ流用したバージョンでの披露はあったが、ちゃんとした形では1度もライブで披露されたことが無いSmooth Blue Mixが発表10周年を記念して(?)ついに演奏されたというレア音源。この年は武道館で2009をやったばかりだったし、毎回2009なのもさすがに飽きたのでサプライズ!といったところか。ただここではストリングスが入ったり、そもそも打ち込み臭が強かったのを生演奏でやっているのでわりと印象は変わっている。

4th Live CD Sorasanaide
DEEN at 武道館 2014 LIVE JOY SPECIAL(Blu-ray盤)』のみ付属CD
DEEN Summer Resort Live〜4th wave〜2014/7/31&8/1 大さん橋ホール』
14年リゾートライブの音源。
映像にはなっておらずこのCDのみ
『Hitomi Sorasanaide-English Vesrion-』発表後だったため、楽曲表記もそうなっているが、CD音源とは微妙に異なり、冒頭スローサビはストリングスが奏でているこれまで軽井沢でのリゾートライブで披露されていたバージョン。また何故か2番だけは日本語に戻るという日英チャンポンバージョンになっている。何故英語で通さなかったのかは謎が残る。

5th Live CD Sorasanaide
DEEN at 武道館 2015 LIVE JOY SPECIAL(Blu-ray)』のみ付属CD
15年武道館ライブの音源。同作品に映像でも収録。
08年最初の武道館と全く同じイントロが長い原曲キー下げアレンジでのフル披露。ライブCD化されている音源の中では最も声の調子が良く、ベストアクトといえる仕上がり。

6th Live CD Sorasanaide
DEEN at 武道館 2016 LIVE JOY SPECIAL〜Ballad Night〜(Blu-ray)』のみ付属CD
16年武道館ライブの音源。同作品に映像でも収録。
Smooth Blue Mixでの披露。コーラス隊に加えてストリングス隊がいたので、本来のSmooth Blue Mixよりも豪華な仕上がりに。このバージョンでの披露としては最多人数での披露となり、Smooth Blue Mixのライブにおける決定版か。

7th Live CD Sorasanaide
DEEN JAPAN PARADE 47〜絆〜(Blu-ray)』のみ付属CD
17年47都道府県ツアーの音源。同作品に映像でも収録。
Triangle Cover Versionがある曲は概ねそちらで披露されたがこの曲は「瞳そらさないで2009」で披露。ライブCDとしてはこのアレンジは3年ぶりとなったが前回のは日英ちゃんぽんだったので、「瞳そらさないで2009」ライブ音源としては初CD化。3人だけでの演奏だが同期が普通に鳴っているので3人だけで演奏しているようには聞こえない。

8th Live CD Sorasanaide
DEEN at BUDOKAN FOREVER〜25th Anniversary〜』(完全生産限定プレミアム盤)のみ付属CD
18年25周年武道館での音源。同作品に映像でも収録。
3人でのラストステージで本編終盤に披露。ライブCDとしては初の原曲キー、原曲アレンジでフル披露となった。全曲原曲キーで披露したこの奇跡の25周年ライブだが、90年代当時から最後の半音上げは辛そうだったのでさすがに最後のサビ前に次の曲へ移行するかと思いきやそのまま最後まで行った。最低期には3下げまで行っていた事を考えると奇跡である。なおフル披露であるにも関わらず前曲から間髪を入れずに披露したためメドレー扱い(メドレーの最後)されていて、頭出しが出来ず、この音源を聞くには6曲ものメドレーを経てからでないと聞けない。


LIVE DVD Fake Sorasanaide

THE GREATEST CLIPS 1993-1998
96年Break1のダイジェストの1番最初に1コーラス。音声はCD丸被せ
映像だけなら最古の映像だが、音源がCD丸被せという伝説の偽ライブ映像。ダイジェストの最後に歓声を挿入することであれ?これCDと同じじゃ…?と思った視聴者を騙そうとするなど当時のビーイングのやり方は地味に姑息だった。Break1は全面的にキー下げしても声が出しきれない厳しい状況で行われたようなので恐らく他の曲同様にキー下げしていたものと思われる。


LIVE Blu-ray Fake Sorasanaide

DEEN LIVE JOY-COUNTDOWN SPECIAL 〜マニアックナイトW('0')W〜
14年12月31日のカウントダウンライブ単発公演。イントロのみ使用
OPでかかっていたリミックス風の音源の最後にイントロ部分が入り、直後にキーボードは同期、サポートメンバーのHIDEと宮野は実際に登場してイントロを演奏し始めたが、上海ロックスターが横槍を入れて演奏をストップさせ、今日はこういうドメジャーな曲を聞きにきたわけじゃないだろ?と改めてこのライブはマニアックな曲のみを演奏する趣旨である事を説明。ライブ最多披露を誇っている楽曲だったため、マニアックナイトが本当にマニアックナイトであることを示すための演出として使用した形。このご時世だけにかなり慎重になっていたのか、「何も私、瞳そらさないで批判をしているわけじゃないのよ?名曲でござんす」などと最早ロックスターでも山根公路でもないような良く分からない謎の口調でさりげなくも演出意図に対して丁寧な説明を入れてくる辺りはいかにもリーダーらしかった。


LIVE DVD/Blu-ray Sorasanaide

1st Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
Another Side Memories〜Precious Best〜(初回盤)
DEEN LIVE HISTORY-20th ANNIVERSARY-
98年Break2の映像。ベースは宮野和也(これ以降全て)、ドラムは宇津本直紀。
アンコール3曲目(ラスト1曲前)でフル披露。現状存在する最古のライブ映像(本物)。とりあえず原曲通りのキーで聞きたいならこれか次の横浜アリーナの2択。イントロのピアノをやけに頭を振り乱しながら弾く山根リーダー(細い)や帽子を逆さに被っている池森など現在ではまずもって見られないような若いスタイルも見ることができる。また基本的に間奏のアコギによるギターソロはライブではエレキに変わるものの奏でているメロディー自体はほぼ同一なんだけど、ここではCDと明確に異なるソロを弾いている。

2nd Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
LIVE JOY Special YOKOHAMA ARENA
99年横浜アリーナの映像。ドラムは宇津本直紀。
DVDでは5曲目に収録されているが、実際には1曲目に「A day in my life」(映像未収録)をアカペラで歌った後に、この曲で本格的に幕を開けた。映像の冒頭でバーンと幕が外れる様子が映っているのはこのため。原曲キー、原曲アレンジ(アコギなしでギターソロはエレキギターになるなど原曲よりロック色は強い)でフル収録されており、ファン以外でもこの映像を見てガッカリする人はいないと思われるくらいブレも無く完成度は非常に高い。個人的にも最も好きなライブ映像がこれ。99年の映像なので画質はそこまで良くないが、宇津本在籍時のライブ映像作品(本物)は2つしかないので貴重。山根リーダーが驚くほどシャープでイケメンだったりと、アラサー前後だったメンバーの若さも後年になるほど見所となった。

3rd Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
on&off>tour document of 'need love
00年Break5の映像。ドラムは藤沼啓二(ほぼ映らない)。
メドレーの1曲目として披露。いきなり"look in your eyes"のコーラスと1番サビから入り、1番の平メロを歌った後にそのまま最後の「もう1度」に飛んで半音上げのラストサビという変則構成。メドレーに組み込まれる事はこれ以降もあるけどけっこう変則的な構成だ。これぞ原キーで歌えた最後の「瞳そらさないで」となるが、それを踏まえて聞くとやや声がキンキンになっているかなとは思う。特に最後の高音部分はややひっくり返りそうになっている。映像の方は2公演の映像をチャンポンしている(池森シャツが白い日とオレンジの日なのですぐ分かる)。音声までチャンポンしているのかどっちかだけで統一しているかは不明。このツアーまではサポートミュージシャンの配置が奥まっており、またよほど目立つソロ演奏でも無い限りカメラが向く事も無いのでサポートメンバーの存在感は薄いが、それにしてもドラムの音が他に比べて抑えめというか軽めのような気が。

4th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
on&off 2002 document of unplugged live&recordings
02年の和音ツアーの映像。これ以降ドラムはHIDE。
アンプラグドライブ編成のライブだったので
CD音源には無いボサノヴァ風のアレンジに改変。話をそらさない構成(2番サビを飛ばして半音上げずに最後のサビに飛ぶ)やコーラスアレンジ、アウトロで池森がサマブリィィとフェイクを入れるところなどボーカルアレンジだけSmooth Blue Mixになっている。よってボサノヴァ+Smooth Blue Mixバージョンとでも呼ぶべきか。声変わり過渡期で濁ってない(低音も聞き取りにくくない)優しい歌声にまったりしたアレンジというのは他で聞くことができないなかなか新鮮な「瞳そらさないで」だ。

5th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
LIVE JOY COMPLETE 2002-2004』DISC-1DEEN LIVE JOY-Break6-〜Birthday eve〜2002年12月29日 渋谷公会堂(ツアーFINAL)
02年のBreak6の映像。
通常のイントロ→いきなりサビ→1番→間奏ギターソロ→"もう1度"で次の曲「果てない世界へ」へメドレーするという構成。このため話をそらさない。コーラスの男女2人が入って後ろでステップしているという光景が今となっては珍しいかも。メドレーに組み込まれた場合は半音上がる「もう1度」から次の曲へ行ってしまうというパターンは後に多用される。Break5からわずか2年だがガッツリとキーが下がっており、イントロの瞬間から低ッ!と思う。たぶんこれ今より低いんじゃないか(-3か?)。そこまで声を張り上げずに楽々と歌えているとはいえ、当時いきなり聞いてたらかなり驚いただろうなぁ…。

6th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
上記DISC-2DEEN LIVE JOY-Break8 at Seoul-〜Lookin' for Utopia〜2004年1月18日 韓国延世大学100周年記念館
04年のBreak8の映像。
ライブ1曲目を飾った。ALL TIME LIVE BEST』に収録されているのはこの音源。Break6同様にキーがガッツリ下がっている。コーラスの男女がいるのも含めてほぼ同じような出来。イントロが長い。また全体的に妙にベースがガツガツ言っていて音のバランスも随分低音重視になっている。特に声が出てないとか、歌い方が変だとか、「このまま〜」で見られるような苦しげな様子も無いんだけど、それでも歴代ライブの「瞳そらさないで」の中では下の方なんじゃないかなと思う。

7th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
上記DISC-3DEEN ONE DAY LIVE '04-END of SUMMER-2004年8月28日 よみうりランドオープンシアターEAST
04年の野外ライブの映像。
ライブ2曲目を飾った。Break6,8にいたコーラス隊はいない。台風が迫り雨の中でのライブとなってしまったため真夏の野外ライブらしさは皆無だが、Break6,8に比べると曲のさわやかさが少し戻ったというか、低い事は低いんだけどBreak6,8より低くないような気がする(※音感無いので単なる勘です)。イントロはちょい長めにするなど現在に通じるたぶん「-2」のキーでの基本形がここで完成したのかも。

8th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
BEST of DEEN キセキ LIVE COMPLETE
06年のBreak10の映像。
キセキVersionでの披露。変化してゆく声に合わせたという事で、違和感はほとんどない。やけにドラムがカンカン響いて聞こえるのは当時の音響の劣悪さの影響か(当時HIDEのドラムが大きすぎて他の楽器がかき消されるような劣悪な音響の状態が数年続いていた)。またブラスもストリングスもいないわけで、ふんだんに音を盛り込んだキセキVersionはCDで聞き込む分にはいいけど、ライブではどうも映えない。ライブでの盛り上がりという点では原曲に及んでおらず、だからこそ定着しなかったのかなという気もする。

9th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
LIVE JOY COMPLETE 2006-2007
07年のBreak11の映像。
早速04年野外ライブで確立したイントロがちょっと長い原曲キー下げアレンジに戻している。基本フルでやる場合は最も多く披露されているのがこのパターンで、この曲に関しては声の調子がイマイチな日でも好調な日でもさほど変化が無い事もあり、この音源ならではの特徴はそんなにない。そんな中でスタンドマイクを使用している池森がのけぞり気味になりながら歌唱しているというのが1つの特徴か。また3曲目の披露で、演奏終了と同時に「DEEN LIVE JOY Break-11へようこそ!」と叫んで次の曲が「このまま〜」という流れはキセキVer.か原曲キー下げアレンジかという違い以外はBreak10と全く同じである。

10th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
LIVE JOY 2007-2008 JAPAN ROAD 47+6』DISC-1
07年の47都道府県ツアーの映像。3人のみの演奏。
音源リリースは2年後だが「瞳そらさないで2009」の原型アレンジでの披露。冒頭スローサビは無く、ギターのイントロから入る。3人だけの演奏とはいえ、曲を引っ張るメインとなるアコースティックギターのアレンジは既に「2009」とほとんど同じ。メンバー以外の音としてリズムだけ同期で流しているが、カッカッーカッ、カッカッーカッ、カッカッーカッ…とループしているリズムは正直邪魔。無い方がいいような…。

11th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
LIVE JOY 2007-2008 JAPAN ROAD 47+6』DISC-2
08年のBreak12の映像。
47都道府県で披露した新アレンジをバンドで完成させたバージョン。つまり後の「瞳そらさないで2009」着うたリリースの1年半前にもう形は出来上がっていた。着うたバージョンと同様に冒頭はスローサビ歌唱になっているが、着うたでは波音より薄くなってしまっている山根・田川によるコーラスは大きめ。CD化の際にはボーカルそのものを無くしてしまったので、メンバーの間ではせっかくコーラスアレンジまでしてみたもののしっくりこなかったのだろうか。またこのライブパフォーマンスでの最大の特徴は池森がギターを持っているところ。しかしコードチェンジはしているものの、ほとんど親指で5,6弦辺りをチョコチョコいじっているだけでどの音を奏でているのかさっぱり分からない。5,6弦しか弾かないとベースに近いような低くて太い音(ボン、ボン、ボン、ボンって感じ)しか鳴らないと思うんだけど…。結局以降このアレンジで披露される際に池森がギターを持っている事は無い。前の曲「Sunrise Sunset」で持ってたからそのまま持ってただけなんだろうか。

12th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN at 武道館 NO CUT 15TH ANNIVERSARY PERFECT SINGLES LIVE
08年武道館ライブの映像。
ライブCD化もされている。イントロの長い原曲キー下げアレンジはBreak11以来。直前のBreak12やTV出演時の声の調子がそこまで良くなかったものの、1曲目を飾ったこの曲の調子で今日はいいかもしれない!と思った観客も多かったんじゃないだろうか。キー下げ以降ではここまでで
最高の出来

13th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN NEXT STAGE』初回盤DVD
Break13カウントダウンライブの映像。
メドレーの中の1曲として披露。カウントダウンを終えて年明け最初のメドレーの2曲目に登場。前曲の「Burning my soul」終了後にそのままイントロを省略した(メンバーコーラスが入ってイントロが転換する部分から)1コーラスのみ演奏され、そのまま次の「ひとりじゃない」のAメロへ繋がっていく。「Burning my soul」の間奏ではメンバー3人がダンスを披露するなどネタ的な要素がありインパクトを放っているのでその直後に来たこの曲はDVDを視聴していても印象が薄い。おそらく会場で見ていても極めて影が薄かったと思われる。このツアーでの池森は何故か前屈姿勢になって高音を張り上げるといった歌い方をしているのが特徴。

14th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN at 武道館 2009〜LIVE JOY SPECIAL〜
09年武道館ライブの映像。
3曲目の披露。曲終わりに「DEEN LIVE JOY SPECIALへようこそ!」と叫び、次の曲が「このまま〜」というBreak10,11と同じパターン。今回は原曲キー下げアレンジでイントロの長さが原曲通りになっている。というわけで比較的"いつもの"以外に感想が無い。

15th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
シングル『Negai feat.ミズノマリ』初回盤DVD
09年リゾートライブ(逗子)の映像。
リゾートライブのダイジェストの中に収録。「瞳そらさないで2009」での披露を1コーラスだけ収録。この逗子公演のみゲストでウクレレ奏者が参加していたようだがこの曲には参加していない。ただ翌年に'09+Ukulele Styleが発表されている事からこの時の出会いがきっかけになっているとは思われる。

16th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
LOVERS CONCERTO』初回盤DVD
09年リゾートライブ(軽井沢)の映像。
先行シングル初回盤にはダイジェストで収録していたリゾートライブの完全版と称してフル収録されたが、この曲に関しては軽井沢公演に差し替えられている。「瞳そらさないで2009」アレンジだが、軽井沢公演ではストリングス隊が参加しているため、'09+Strings Styleとでもいうべきバージョンになっている。冒頭のスローサビはストリングスのインストになっているのが特徴。2009冒頭サビ部分はどんだけ替えが効くんだ…。座っての歌唱の為か、初日&1曲目のためなのかボーカルにはやや元気が無い。

17th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
ALL TIME LIVE BEST(完全初回限定プレミアム盤) 』DISC-3
09年のBreak14の映像。
メドレーの中の1曲として披露。前曲「夏の翼」を最後まで演奏してからBreak13と同様にイントロ省略で1コーラスだけ。間奏ギターソロに行くと見せかけてギターソロに行く前に次の「Memories」のサビに飛ぶというちょっと短い構成。「もう1度」まで行かないって珍しい。何故か12月のライブなのに「夏の翼」〜「瞳そらさないで」〜「Memories」と夏の歌が3連発だった。

18th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN at 武道館2010 LIVE JOY SPECIAL
10年武道館ライブの映像。
終盤のメドレーの中の1曲として披露。前曲「ダイヤモンド」終了後にイントロからいきなりサビ、1番を歌ってから間奏に入り、「もう1度」で次の「STRONG SOUL」へ切り替わる構成。メドレーに組み込まれると「もう1度」で次というイメージが強いが、実はそれが映像化されるのはかなり久々。またこの映像ではダンサー及びブラス隊が入っていて、山根はショルダーキーボードで田川と共にセンターステージへ移動している(というかダンサーとブラス隊が池森の周辺前列を埋め尽くしている立ち位置なので2人の居場所が無い)というのが最大の特徴。ブラスはスパイス的に入っているだけなのでそこまで大きく変わったわけではない。さすがに毎回披露している曲なのでマンネリ回避もあったんだろうけど、視覚的にはこれまでにない新鮮な光景が味わえる

19th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
Graduation』初回盤DVD
11年Break15の映像。
メドレーの中の1曲として披露。省略イントロに1コーラス+間奏ギターソロといういつものパターンかと思いきや「もう1度」無しで次の曲へ繋がるという"外し"がある。「もう1度」の後の最後のサビが来ないのに慣れているファンでもまさかここまで来て「もう1度」が聞けないとは思いもよらない…というほろ苦い後味を感じられる映像だ。なお特典DVDはメニューなし、メドレーのチャプター分け無しという手抜き仕様になっているのでこの曲だけ見る事は出来ず前2曲を流す必要がある。

20th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN at 武道館2011 LIVE JOY SPECIAL
11年武道館ライブの映像。
終盤のメドレーの中の1曲として披露。曲目にも正式に「瞳そらさないで2009」と書かれており、武道館では初めての2009アレンジでの披露。しかし前曲からの流れで田川がそのままエレキギターを持っているといった大きな違いがある。冒頭スローサビカットでイントロから入り、1コーラスから間奏ギターソロ、「もう1度」で次の「Memories2007」へ繋がるという構成。曲構成はパターンの1つだがそれを2009アレンジでやる事や、2009アレンジなのにアコギじゃなくてエレキなどというマニア向けのようなバージョン違いが細かい

21st Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
マリアージュ』初回盤DVD
12年のBreak16の映像。
Break10以来のキセキversionでの披露。このツアーでは「このまま〜」もキセキversionになっていた。さすがに毎回披露している曲なので変化をつけようということだったのだろうか。Break10当時と比べると格段に演奏が良くなっているのが分かる。特にカンカンうるさかったドラムは落ち着いた響きになっている。実際のライブ会場でも思うけどHIDEのドラムはかつてはありえないくらいうるさかったので本当に近年は良くなった。

22nd Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
BEING LEGEND LIVE TOUR 2012〜T-BOLAN,B.B.QUEENS,FIELD OF VIEW,Special Guest DEEN〜
12年に行われたBEING LEGENDツアーの映像。ベースドラムはLEGENDメンバー
DEENは3番手での登場。「このまま〜」を歌った後に、90年代のヒットシングルメドレーを披露して、最後に新曲歌って終わりというステージだった。メドレーの1番最初に披露
長めのイントロから普通に2コーラス+間奏ギターソロ+「もう1度」で次の曲というパターン。1コーラスではなく2番まで歌った、つまりラストサビだけカットしたというのは珍しい。DEENファン以外はそこで次行っちゃうのかよ!!と突っ込んだじゃなかろうか。かねてからアウェイの空間、特にTV出演では緊張のあまりまるで声が出なくてお茶の間を唖然とさせる事に定評があったが、このツアーは普段とは違うベースドラムのサポートメンバーだった事によるアウェイ感があったのか、47都道府県ツアー直後にこのツアーが始まった事による疲労の蓄積があったのか、かなり声の調子が悪い。それでも「瞳そらさないで」や「翼を広げて」辺りの曲は「このまま〜」や「未来のために」と比べれば調子の悪さに影響を受けにくい曲であり、このセットリストの中ではマシな方かも。それでも特に平メロでの発音がちょっとしにくそう。

23rd Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN at 武道館〜20th Annivesary〜COMPLETE』DAY ONE
13年の武道館ライブ1日目の映像。
2曲目に披露。映像作品の中では2009年武道館以来原曲アレンジ(キー下げ)のフル尺となっており、この時同様にイントロも原曲通りの長さ。序盤での披露ということで曲終了と同時に「LIVE JOY SPECIALへようこそ!」と叫ぶという定番パターン。「瞳そらさないで」はこれまで比較的安定していて出来不出来の差もほとんど無かったが、この映像は歴代のライブ映像の中で最も声が出ていない「瞳そらさないで」となっているのが最大の特徴。この日のライブ全体の特徴として、高音は出せるのに低音が出せない、喉に引っかかってまともに発声できずにカスカスになるかささやき歌唱になってしまうといった本格的に喉を壊したんじゃないかと今までの中でも最も心配になるような喉の具合だった。その影響がダイレクトに出ており、平メロはカスカス&ささやきボイスで正直なところ壊滅状態といっていいほど、歴代ライブ映像の中でも最も調子が悪い。サビでも高音部分以外はカスカス。「もう1度」で半音上がるとカスカスが少し改善されるといった具合なのでいっそ最初からもう1つキーを上げておいた方が良かったんじゃないかと思う。ただそれをすると最後のサビが原キーになってしまうのか…。

24th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN at 武道館〜20th Annivesary〜COMPLETE』DAY TWO
13年の武道館ライブ2日目の映像。
終盤のメドレーの中の1曲として披露。原曲通りの長さのイントロから1番と2番、間奏ギターソロからの「もう1度」で次の曲へ移行するラストサビだけカットした構成。これはBEING LEGENDツアーと同じパターン。前日の調子の悪さから一転して、この日は低音カスカス&ささやき歌唱が大幅に改善されていて、この曲においてもそれは同様で平メロでも普通に声が出ている。それでもBreak17までに比べるとやや出しにくそうにしている感じもする。池森だけセンターステージ先端で歌唱していて、田川も1番Bメロではサポートベース宮野のポジションで並んで演奏したり、2番Aメロ辺りでキーボード山根の演奏に合わせてノッてみたりと自由に動き回っているのが特徴。ギターソロ部分に入ると田川がセンターステージへ向かい、池森は入れ替わりでメインステージへ戻ってくる。

25th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
君がいる夏』初回盤DVD
13年のBreak18の映像。
Break16以来3度目のキセキversionでの披露。サポートにサックス2名が入っている。日替わりメニューになっていたので自分が見た日のライブでは「Memories」のキセキversionだった。今回はサックスがサポートに入っているのでそれを生かした形だろうか。またDVDでは2曲目だが実際には4曲目という位置で、既に2曲目終わりに最初の挨拶(DEEN Break○○へようこそ!)も済ませているので、定番のそれが無いこと(MCには入るけど)、次が「このまま〜」ではない事(バラードではあるけど)などお決まりを破るのは多少意識しているっぽい。

26th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN at 武道館 2014 LIVE JOY SPECIAL
14年の武道館ライブの映像。
後半ロックメドレーの1曲として披露。省略イントロから1番と2番、間奏ギターソロからの「もう1度」で次の曲へ移行する。前年の武道館とはイントロがあるかないかの違いしか無い。前年よりは声の調子は良いが、逆にこの音源ならではの特色はあまりない。

27th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
THE GREATEST CLIPS 2014-2017』特典映像
15年5月30日のDEEN OKINAWA SEASIDE LIVEの映像。
BSフジの番組収録を兼ねた沖縄での野外アコースティックライブで当時6〜7月に2回に分けてBSフジで放送され、18年にMV集の特典映像として商品化された。2009アレンジでの披露。ステージは3人+隅っこにパソコン前に鎮座するマニピュレーターの人がいて、なるべくアコースティックアレンジでは披露していたものの、足りないベース・ドラム・その他装飾音は全部同期で流すという同期まみれのライブであった。この2009アレンジもその原型アレンジで披露していた07年の47都道府県ツアー時に比べると明らかに3人だけでは出せない音が鳴りまくっているという…。

28th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
『バタフライ』初回盤Blu-ray
15年のBreak19の映像
後半メドレーの1曲として披露。「ひとりじゃない」のEDであるBe Alright!から間髪を入れずに省略イントロで演奏スタート。1番と2番、間奏ギターソロからの「もう1度」で次の曲へ移行する。2番のAメロではやたらリーダーのコーラスの音量が上がるというエンジニアのミス(?)があるが、それ以外はいつも通り。

29th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN at 武道館 2015 LIVE JOY SPECIAL
15年武道館ライブの映像。Blu-ray特典でライブCDとしても収録。
2曲目に披露。原曲アレンジフル尺自体は13年以来だが、今回は08年最初の武道館以来となるイントロの長い原曲キー下げアレンジで披露。ここ数年間の声のカスカスが改善され、キー下げ以降では過去最高の声の調子の良さを聞かせてくれる完成度の高いパフォーマンスだ。

30th Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN at 武道館 2016 LIVE JOY SPECIAL〜Ballad Night〜
16年武道館ライブの映像。同作品にライブCDとしても収録。
Smooth Blue Mixでの披露。日本工学院のボーカル科によるコーラス隊と8人のストリングス隊が参加しただけにこれまでの数少ないこのバージョンの披露よりも装飾音に厚みが感じられる。このバージョンでの決定版といえる内容。

31st Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN JAPAN PARADE 47〜絆〜
17年47都道府県ツアーの音源。同作品にライブCDでも収録。
「瞳そらさないで2009」での披露。映像では11年武道館以来となる。音源として発表される前の07年の47都道府県ツアーでこのアレンジの雛形で披露されていたので、何気に10周年でもあった。そう考えるとこのアレンジはメンバーも相当お気に入りなのかも、07年当時と違って同期まみれなので今回演奏は3人だが聞いた感じはCDとほぼ同じ演奏になっている。

32nd Live DVD/Blu-ray Sorasanaide
DEEN at BUDOKAN FOREVER〜25th Anniversary〜』(完全生産限定プレミアム盤)のみ付属CD
18年25周年武道館での音源。同作品にライブCDでも収録。
3人での最終披露。CDではメドレーの最後扱いだが、映像ではそもそもメドレー区切り自体がされていない。1st〜3rd(98〜00年)以来となる原曲キーでの披露で原曲アレンジフルサイズ。1st〜3rdでも最後の高音は辛そうだが、なんと当時とそんな変わらない勢いで出せているというこの18年間を思うと驚愕奇跡の映像。終盤の盛り上げどころだったため、山根はショルキーのままこの曲を演奏しているのが珍しいか。


というわけで以上がDEENが歌唱し、音源、映像としてリリースされている「瞳そらさないで」の全てである。多すぎる。運が悪いと日替わりメニューになってその日は聞けないなんてこともあるが、基本的には序盤でフルコーラス、もしくは後半のメドレーで必ずといっていいほど出てくるため、映像化されればカットされない限りは必ず収録されるといった寸法。Complete Sorasanaideへの道は後追いになるほど険しくなるが、この圧倒的なバージョン数にマニア心をくすぐられるならば目指してみるのも悪くはない。いつか第2第3のComplete Sorasanaide Review Siteが登場する日を信じてる。

いつか第2第3のComplete Sorasanaide Review Siteが登場する日を信じてる(ラストサビ風にリフレイン)。


Extra Sorasanaide

瞳そらさないで/ZARD
95年3月10日 アルバム『forever you』収録
編曲は明石昌夫。作詞をした坂井泉水=ZARDが翌年にセルフカバーしたバージョン。原曲とは全く異なるボサノヴァ調のまったりカバーとなっているが、DEENがTrinagle Cover Versionで行ったアレンジよりは聞きやすいかも。2番のサビの前に「もう1度」が入って半音上がり、2番サビを歌った後に2番サビラストを繰り返して終了するといったDEENとは異なる構成になっている。DEENがバラード調アレンジをする場合は2番サビが完全に削除されるが、作詞をした坂井泉水としては2番サビの歌詞も取り入れたかったということだろうか。最後のサビになるとSAXが入ってくるなど地味ながらそれなりに盛り上がるので聞き込むほどに味がある。ただZARDが歌う王道さわやかアレンジも聞いてみたかった。仮歌テイクとかでも残ってないんだろうか。なお94年当時J-POPすら聞いていなかった俺は何故か「瞳そらさないで」を"女声のバージョンのほかに男声のバージョンがある"、と何故かZARDがメイン、DEENがカバーしたみたいな認識をおぼろげに抱いていた記憶がある。何故なのだろうか…。なお作曲した織田哲郎はセルフカバーしておらず、それ以外に誰かがカバーアルバムで取り上げたという話も聞かないので、別の人が歌っているのってたぶんこれだけなんじゃないかと思う。

瞳そらさないで(ポカリCM初期バージョン)
94年CM使用期間初期
CMの初期に使用されていたとされるバージョン。全体の演奏や、サビ終わりの「だぁーきよせたー」が「だきよせたぁぁー」と語尾だけ伸ばして歌っているなど明確な違いがある。というかたぶん先にCMサイズだけレコーディングして後からCD版を作ったんだと思う。これ以外にCMではストーリーに合わせてピアノインストバージョンなども使用されていたようだ。これらはyoutubeなどで歴代ポカリCM集などの動画内で視聴することが可能。正直BOXのプレミアディスクは奪い去りまくるよりもsorasanaide別音源集を入れて欲しかったぜ…。

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