REAL
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | get out from the shell-asian version- | hyde | yukihiro | L'Arc〜en〜Ciel | 20thシングルC/Wの全英語詞バージョン |
2 | THE NEPENTHES | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel&岡野ハジメ | |
3 | NEO UNIVERSE | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel&岡野ハジメ | 19thシングル 最高1位 売上110.4万枚 |
4 | bravery | tetsu | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel&亀田誠治 | |
5 | LOVE FLIES | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel&岡野ハジメ | 18thシングル 最高1位 売上51.4万枚 |
6 | finale | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel&岡野ハジメ | 19thシングル両A面曲 |
7 | STAY AWAY | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel&岡野ハジメ | 20thシングル 最高2位 売上73.4万枚 |
8 | ROUTE 666 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel&岡野ハジメ | |
9 | TIME SLIP | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel&Chokkaku | |
10 | a silent letter | hyde | ken | L'Arc〜en〜Ciel&岡野ハジメ | |
11 | ALL YEAR AROUND FALLING IN LOVE | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel&岡野ハジメ |
strings arrangement:ken,tetsu(6)
リリースデータ
2000年8月30日 2001年7月4日(SACD) |
初登場1位 | 売上109.8万枚 | Produced by L'Arc〜en〜Ciel(1)、L'Arc〜en〜Ciel&岡野ハジメ(2,3,5〜8,10,11) L'Arc〜en〜Ciel&亀田誠治(4)、L'Arc〜en〜Ciel&Chokkaku(9) |
Ki/oon Records |
メンバー
Vocal | hyde |
Guitar | ken |
Bass | tetsu |
Drums | yukihiro |
L'Arc〜en〜Ciel8thアルバム。前作以降の3シングルA面4曲を収録。C/Wの「get out from the shell」は全英語詞に変更されたasian versionで収録されている。「LOVE FLIES」でやや売上が下がったが、00年年明けの「NEO UNIVERSE/finale」はミリオン(結果的にシングル最後)、7月の「STAY AWAY」はGLAY、サザンとのチャート対決が話題となり、GLAYに続く2位を記録(2週目以降はサザンが2組を上回り20万枚の初動売上の差をひっくり返し、さらにこの時14位に初登場していた中島みゆきが3組を上回るミリオンを最終的に達成)。前年ほどではないが話題性の高い中でのリリースとなり、2週連続1位とミリオンは達成したものの前作から一気に半減近いダウンとなり、「NEO UNIVERSE/finale」も下回るなどやや見劣りする売上となった。オリジナルアルバムでのミリオンヒットは今作が最後。また01年はベストアルバムとシングル1枚のみでそのまま活動休止となったので長期活動休止前最後のオリジナルアルバムとなった。初回盤は紙ジャケット仕様。初めてLPでも発売されたほか、1年後にはSACDでも発売された。このSACDはハイブリッド盤ではないため、SACD対応プレイヤーでないと再生できない。
結果的に怒涛の連続リリースが今作でピタリ止まる事になったアルバムだが、全体的に重たくヘビーでロック色が強め。hydeの歌い方が低音で濁声交じりになったりしているのもダークに感じる一因かも。ポップな印象を受ける「NEO UNIVERSE」がtetsuではなくken、逆に初期の耽美な雰囲気を今の段階でやってみたような「finale」はkenかと思ったらtetsuだったりとメンバーのソングライティングの幅もさらに広がったようにも感じる。シングルを中心に前半で印象の強い曲が集中しているので、後半4曲がやや地味な印象になってしまうところはあるものの、タイトル通りにここまで駆け抜けてきたいい面も悪い面も出た文字通り『REAL』なバンドの姿が出ているようなアルバム。00年前後まではロックバンドの解散も珍しくなかったし、LUNA SEA同様にラルクがここで解散になっていてもそんなに不思議ではなかったかも。
今作の中でも目を引くのは「bravery」。ストレートに歌われる"昔はよかったなんて言わないで""ずっと壊さないで そっと それがあなたたちの望んだ世界さ"などと熱狂的に応援するあまりに絶対的なイメージが勝手に形成されてやがてダメなところばかり力説する評論家・アンチへ変貌していく一部コアファンへ向けたかのようなメッセージソングになっていてなかなかシビアだ。
印象度★★★★☆
2016.9.27更新