True
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | Fare Wall | hyde | ken | |
2 | Caress of Venus | hyde | ken | |
3 | Round and Round | hyde | hyde | |
4 | flower | hyde | hyde | 5thシングル 最高5位 売上33.6万枚 |
5 | "good-morning Hide" | sakura | hyde | |
6 | the Fouth Avenue Cafe | hyde | ken | 29thシングル(カット) 最高5位 売上5.0万枚 |
7 | Lies and Truth("True"Mix) | hyde | ken | 6thシングル 最高6位 売上30.0万枚 |
8 | 風にきえないで("True"Mix) | hyde | tetsu | 4thシングル 最高4位 売上21.1万枚 |
9 | I Wish | hyde | tetsu | |
10 | Dearest Love | hyde | tetsu |
Strings Arrangement:富樫春生(1,10)、西平彰(7)
英訳詞:Atsuko Numazaki & Chieko Nakayama(5)
Horn Arrangement:北原雅彦(東京スカパラダイスオーケストラ)(6)、小西貴雄(9)
リリースデータ
1996年12月12日 | 初登場2位、最高1位 | 売上142.8万枚 | Produce:L'Arc〜en〜Ciel&富樫春生(1,10)、L'Arc〜en〜Ciel&岡野ハジメ(2,5) L'Arc〜en〜Ciel&秦野猛行(3,6)、L'Arc〜en〜Ciel&小西貴雄(4,9) L'Arc〜en〜Ciel&西平彰(7)、L'Arc〜en〜Ciel&佐久間正英(8) |
Ki/oon Sony Records |
メンバー
vocal | hyde |
guitars | ken |
bass | tetsu |
drums | sakura |
L'Arc〜en〜Ciel4thアルバム。シングル3作を収録。今作では全曲でプロデューサーを招くようになったが1人には固定せずに様々なプロデューサーを1,2曲ずつ起用、合計6名が参加した。シングルはトップ10常連となり一気にブレイク。今作も初登場2位を記録し、6週目にはついに1位を獲得し、初のミリオンを達成した。「the Fouth Avenue Cafe」にはアニメ『るろうに剣心』EDタイアップがつき、97年3月にシングルカット予定だったが2月にsakuraが覚せい剤で逮捕されたため発売中止となった。アニメでのOAは既に開始されていたが逮捕を受けて4回でタイアップ終了となり、前EDのT.M.Revolutionが再使用される事態となった。シングルカットは中止になったものの、流通していた作品は回収にはならずに逮捕後も3月いっぱいまで普通にトップ10にランクインし続けており、6月頃まではトップ100内にランクインし続けた。その後は断続的に浮上し、97年10月の活動再開以降、更なる大ブレイクを果たした98年には30位前後まで浮上する事もあり、99年9月までトップ100に延々ランクインし、最終的に110週ランクインという記録を残した(当時は100位集計)。結果的にsakuraは97年に正式脱退したため、sakura在籍時最後の作品となる。また発売中止になりC/W曲に関しては完全にお蔵入りしていた『the Fouth Avenue Cafe』のシングル盤は15周年記念の1st〜14thシングルと同時にようやくシングルカットされた(主に8センチシングルのマキシ化という形だったが「侵食」だけは当時からマキシであり15周年の15作に合わせるためか、1作だけ飛ばすのも変なためかラインナップに含まれた)。お蔵入りしていたC/Wが初公開だった事もあり、再発15作の中では唯一のトップ10ヒットを飛ばした。
ラルクは「虹」での復活ヒットで初めて存在を認識したが、「flower」「Lies and Truth」は存在をちゃんと認識していなかったものの既に耳にしたことのある曲だった。97年以降の大ブーム期は手に取ってはいなかったがシングルはすべて耳に残っていたし、友人でファンも多かったのでいくつかのシングルは貸してもらって聞いたことはあった。とはいえラルクはそこまで好きというわけではなく、どちらかといえばGLAY、GLAYよりミスチル、スピッツというのが当時の嗜好だった。ただ今作は初期の名盤と評判が良く、「flower」「Lies and Truth」を聞いておきたかったのと、ブームの反動で一気に中古で投げ売りされるようになっていたので今作は00年代序盤頃には入手し、『Butterfly』まで長らくラルクで唯一ちゃんと聞いたオリジナルアルバムとなっていた。当時から好感触で、むしろ今(97〜00年頃)よりクリアーで聞きやすいアルバムだなぁというのが当時の感想。
改めて1stから順番に聞いてみると今作では一気にポップ色が増し、聞きやすさも抜群に増した。シングル曲の時点でブレイクは当然のような煌めきに溢れているがアルバム全体も適度にマニアックながらクリアな質感のサウンドでとてもスッキリと聞ける。これ以降シングルはともかくマニアックさが強く出たアルバムが多く、なんだかんだ今作が初期の傑作にして1番好きなアルバムでもある。
6人もプロデューサーを招いた割にはとっちらかっていないのは、あくまで力を借りるだけで主導権はメンバーが握っていたとか、売れ線っぽさは増したとはいえ元々の4人の能力が高いのでプロデューサーを入れてもそんなに染まることが無かったという事だろうか。以降は岡野ハジメで固定するので色々試した結果、1番気が合うのは岡野ハジメだったということなのかも。ただ個人的には今作の中では岡野ハジメの担当曲よりも小西孝雄、西平彰、佐久間正英辺りの担当曲の方が好印象だったりもする。
評価★★★★★
2016.9.9更新