Why Me? Why Not.
No | タイトル | Written by | 備考 |
1 | Shockwave | Liam Gallagher,Greg Kurstin,Andrew Wyatt | 1st先行配信 |
2 | One Of Us | Liam Gallagher,Andrew Wyatt,Damon Duell McMahon | 4th先行配信 |
3 | Once | Liam Gallagher,Andrew Wyatt | 3rd先行配信 |
4 | Now That I've Found You | Liam Gallagher,Simon Aldred | |
5 | Halo | Liam Gallagher,Greg Kurstin,Andrew Wyatt | |
6 | Why Me? Why Not | Liam Gallagher,Simon Aldred | |
7 | Be Still | Liam Gallagher,Greg Kurstin,Andrew Wyatt | |
8 | Alright Now | Liam GallagherAndrew Wyatt,Damon Duell McMahon | |
9 | Meadow | Liam Gallagher,Greg Kurstin,Andrew Wyatt | |
10 | The River | Liam Gallagher,Andrew Wyatt | 2nd先行配信 |
11 | Gone | Liam GallagherAndrew Wyatt,Michael Oliver Tighe | |
12 | Invisible Sun | Liam Gallagher,Andrew Wyatt | |
13 | Misunderstood | Liam Gallagher,Simon Aldred | |
14 | Glimmer | Liam Gallagher,Constantin Veis,Alex Veis, Andrew Wyatt,Michael Oliver Tighe |
リリースデータ
2019年9月20日 | 初登場10位 | 売上0.97万枚 | Produced by Greg Kurstin(1,5,7,9)、Andrew Wyatt(2,3,8,10,11,12,14)、 Simon Aldred(4)、Simon Aldred&Adam Noble(6)、Adam Noble(13)、 |
ワーナー |
Liam Gallagher2ndアルバム。前作から2年ぶり。6月に「Shockwave」を先行配信。国内ワーナーがアナウンスした先行配信は「Shockwave」のみだが、公式では続けて「The River」のオフィシャルビデオが公開され、7月に「Once」のリリックビデオ、8月に「One Of Us」のオフィシャルビデオも公開され、アルバム発売までに合計4曲が各配信サイトで先行配信されていた。オフィシャルでは「Gone」までの11曲仕様がStandard(通常盤)で、3曲追加した14曲仕様がDeluxe Editionとなっていてジャケットの色で区別されている。日本では1種発売のみでDeluxe Edition仕様の14曲入りでしか発売されておらず、通常盤の発売は無し。このため国内盤CDにはDeluxe Editionという表記自体無く、追加の3曲もボーナス扱いされていない。英語ブックレット最終ページのクレジットは海外仕様のままなのでよく見ると12曲目以降は11曲目までとは離れた箇所にDeluxue tracksとして記載されている。配信では日本でも区別されていて、11曲入りは無表記、14曲入りはDeluxe Editionと記載されている。
今作のライナーでは前作が全英初登場1位を記録して年間トップ10に入るほどの大ヒットを記録して大成功、取り戻したとか復活したとかやたらとカムバックっぷりが強調されている。日本での売上はBeady Eyeでの2作とソロ1stである前作はそんなに大差のあるものではなかったが、どうやら本国イギリスを始めとして一般的な論調ではBeady Eyeは売れなかった(といってもイギリスチャートではBeady Eyeの2枚のアルバムは1位は無くとも3位2位には入っていて全く売れなかったわけではなかったはずだが…)、ソロ1stである前作がぶっちぎりのNo.1ヒットになった事でリアムが復活した、という見方になっているらしい。また作品の評価自体もBeady Eyeとソロ1stである前作では天と地ほどの差があるようだ。今作の日本盤解説が基本的にそのような前提で書かれているので、初めてそのような状況を把握した。
日本盤帯に書かれている説明文には"前作からの過激な進化や飛躍はないものの"などと若干商品の表に掲載する宣伝文としては禁句気味な書き方がされているほどで、一応その後に"絶妙にリアムらしさを残しつつも確実にアップグレードしており"などと言い方変えただけで結局派手に飛躍してないが少しは飛躍しているって事?と思うような文章が続いている。開ける前から帯裏でこんなビミョーな書き方されてるCDなんてのも珍しいし、結局前作の焼き直しみたいな内容なのか…?と期待が下がってしまったが、実際開けてみたら中の日本語解説は絶賛一色。そして実際に聞いた今作は確かに前作でのシンプルなロックンロール路線から今作はそんなに何か大きく変わったわけではないと思う。ただ全体にメロディアスで、最初から最後までこれぞリアムといったらしい楽曲が並んでいて好感触が続く。前作は序盤の好印象の割に後半は少し飽きてくるところもあって、今作も似たようなところはあるんだけどシンプルに短くまとめて聞きやすくなっているのでダレてくることが無かった。Beady Eye含めてOASIS解散以降では最高傑作だと思うし、OASISの1st2nd3rdは無理にしても4th以降のアルバムよりも1発これという曲は無くともトータルでは初期3作に続く好感触かもしれない。帯裏の微妙な言い回しは何だったんだという勢い。
またOASIS解散後に健康的な生活を送るようになったとBeady Eye時代から語っていたが、今も変わっていないようで、これに伴ってかOASIS時代末期にかけて声の調子が悪くなっていたのが、右肩上がりになってきて今作は特にリアムの声も改めていいなと感じられた。
そして別に示し合わせているわけではないだろうし、兄弟仲は悪化したままでOASIS解散後10年間1度も会っていないとも言われているが、前作(2017年)に続いて今作もまた兄のノエルとほぼ同じタイミングでの新作発売となった。ノエルの方はCDを出さずに配信&アナログ限定でEPの形で3作出すと言っていて(今作の1週間後に2作目が出た)、フルアルバム1枚をちゃんとCDでも出したリアムとは発売形式に違いは出たが、前作の時点でOASIS時代から変わらぬロックをやるリアム、そこから離れて新たな方向性を目指したノエルで道が別れつつあったが、今回はそれがさらに鮮明になったように思う。これに伴い当初(Beady EyeとNoel Gallagher's High Flying Birds)はどっちもまあまあいいと感じていたんだけど、ここに来てリアムのやっている方向性の方が明確に好きだなという印象になってきた。
なお前作に増して、今作のブックレットのクレジット表記はまともに読ませる気のない代物で(下記参照)、ビッシリ小さい文字で作詞作曲演奏者が特に改行も無く延々と書かれていて判読が大変だった。OASIS時代から数えれば25年を越えたキャリアを考えてもそろそろ老眼を意識し始めるような年代に差し掛かってきた昔からのリスナーには非常に酷な仕様だ。"Written by"の表記を何とか書き起こしたつもりだが、上記の記載が正確かどうかは一応確認しながら記録はしたが自信が無いし、もう1度確認する気力も無い。日本語解説では11曲が共同作曲と書いてあるので3曲単独作曲があるはずが、14曲全ての"Written by"にリアムと誰かが併記されてい(るように見え)たが…11曲とは通常盤の事で要するに全曲って事なのか…?
びっしり
日本盤 輸入盤Deluxe Edition 輸入盤 アナログ盤
印象度★★★★☆
2019.11.10更新