LINDBERG]T
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 夕焼け | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG/月光恵亮 | |
2 | バイバイね | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG/月光恵亮 | |
3 | 風 | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG/月光恵亮 | 30thシングル 最高27位 売上2.1万枚 |
4 | あなたの元へ帰ろう | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG/月光恵亮 | |
5 | ブギウギ Sunshine'98 | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG/月光恵亮 | |
6 | 太陽のかけら | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG/月光恵亮 | |
7 | Are you my friend? | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG/月光恵亮 | |
8 | moonlight | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG/月光恵亮 | |
9 | Let me go Let me love | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG/月光恵亮 | |
10 | 星に願いを | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG/月光恵亮 | |
11 | シャンプー | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG/月光恵亮 |
Strings Arraneged by DAVID CAMPBELL(1)、SUZIE KATAYAMA/月光恵亮(8)
リリースデータ
1998年3月25日 | 初登場20位 | 売上3.7万枚 | Produced by 月光恵亮 | テイチク |
メンバー
Vocal | 渡瀬マキ |
Guitar | 平川達也 |
Bass | 川添智久 |
Drums | 小柳"cherry"昌法 |
LINDBERG11thアルバム。前作から9ヵ月ぶり。3月4日に先行シングル「風」をリリースし、既発曲は1曲のみでのアルバム発売となった。「太陽のかけら」はPVが制作されてリード曲となった。「風」がトップ20にも入れない失速となり、アルバムでもついにトップ10入りを逃し本格的に低迷した。またデビュー以来のプロデューサーだった月光恵亮が参加したのは今作が最後となった。
今作のエンジニア、ストリングスアレンジ、弦楽器やキーボードのサポートメンバーは全て外人になっていて、L.A.Coodinatorのクレジットもある事からどうも今作はLAレコーディングで制作されていたっぽい(録音はA&M RECORDING STUDIOSと記載されていてLAに確かにあった模様)。そういえば「風」のMVも海外っぽい場所だったな…。
おふざけが悪目立ちしていた迷走暴走の時期を経て今作ではストレートなロック路線へと回帰。歌詞の面ではお気楽さが抜けきらないところもあるものの、「風」や「太陽のかけら」などリード曲的な立ち位置で前向きな応援歌が本当に久々に戻ってきており、過度な遊び心は押さえられた。ただこのような迷走の果てに慌てて原点回帰というのは常々その原点を越えられないものであり、さすがに初期を凌駕するような勢いやそれに代わる魅力が芽生えたわけではない。おふざけ路線を止めて多くのファンが望んていたであろうストレートなロック路線に回帰してもファン離れが止まらなかったのは、そういった印象に残りにくくなってきたという部分もあったと思うけど何よりも正直もう遅かった(もう97年で見切られて聞かれなくなっていた)というのが1番大きかったと思う。『\』や『]』がこの路線メインで行っていればここまでの急失速は回避できたのではないか…。
初期を越える傑作ではないけど円熟味は感じられるし、「風」や「太陽のかけら」のサウンド面では原点回帰を果たしながらもキャリアを重ねたゆえの貫禄もちゃんとあると思う。前作の3シングルが遊びすぎだったので今またこういったストレートに聞き手を励ましてくる曲が聞けるだけで嬉しいし、ストリングスとバンドが融合した「夕焼け」のような新しさもちゃんとあるにはある。
月光恵亮の最終参加作品でもあるけど、98年は結成10周年、99年はデビュー10周年ということもあり、今作と次回作はLINDBERGの集大成のようなイメージもある。
印象度★★★★☆
2020.8.12修正