LINDBERG]W
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Mother-780218- | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG | |
2 | Wild Life-690810- | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG | |
3 | you were there-690206- | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG | 33rdシングル(同時発売) 100位圏外 |
4 | 16-840912- | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG | |
5 | our love-690222- | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG | |
6 | Life Time 4pm-600915- | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG | |
7 | loving you-810514- | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG | |
8 | Cap-770103- | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG | |
9 | Miss Understand-660305- | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG | |
10 | Blue Beatle-380520- | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG |
リリースデータ
2002年1月1日 | 100位圏外 | Produced Directed by 木村敏彦 for Integral Music Laboratory | クリエイティブ・フューチャー・コンテンツ |
メンバー
vocal | 渡瀬マキ |
guitar&chorus | 平川達也 |
bass,chorus&manipulating degital treatment | 川添智久 |
drums&chorus | 小柳“cherry”昌法 |
LINDBERG14thアルバム。前作から9ヵ月ぶり。前作とその先行シングルでポリドールに移籍したばかりだったがついにインディーズレーベルへ移動。今回は共同アレンジャーからも離れており、1stアルバム以来のLINDBERG単独編曲となった。シングル「you were there」と同時発売。C/Wはアルバム未収録で「you were there」も今作にアルバムバージョン表記は無いがシングル盤にはSingle Versionという記載があり今作収録の音源とは異なる(ボーカルテイクが違うっぽい)。今作でプロデューサーとなっている木村敏彦は徳間JAPAN時代にディレクターとして関与していた人物で徳間を退社しての再合流となったようでディレクターとしても復帰している。キーボードは主に皆川真人が担当(1,3,5,6,9,10)、ライブサポートの佐藤darling達也は「Miss Understand」にのみ参加している。シングルも今作もついに100位圏外となった。今作を引っ提げてのツアーは名古屋ボトムライン、福岡DRUM LOGOS、、大阪BIG CAT、東京SHIBUYA-AXのわずか4公演のライブハウスとかなり規模が縮小してしまっていた。
LINDBERGの中では最もクールで異色な作品。今作は身近な人など実在する他者それぞれを主人公にした、とされている。サブタイトルに数字が併記されているのは恐らく主人公の生年月日だと思われる。他者の人生や視点を歌詞にするという初めての経験は応援ソングにしてもラブソングにしても失恋で暗い曲はあったとはいえ基本的には前向きだった渡瀬マキの今までの歌詞とは全く質感が異なる新たな詞世界を生み出した。シングルとなった「you were there」はこれLINDBERGなのか?と思うほど無力感や哀しみに溢れ退廃的な空気が漂いつつも、確かに引き込まれるこれまでにない新境地的名曲。これ以外にも前向きやひたむきさ、そして中期以降顕著だったOLの日常的お気楽な恋模様とは真逆な世界観の曲が並ぶ。もちろん全部通して完全にらしさが無くなっているわけではないんだけど、今までになかった人生の深みが出るようになった…というか後期OLの日常的ラブソング主流になってからのLINDBERGで良くも悪くも目立っていたお気楽さが皆無になった事で、LINDBERGも随分遠くまで来たもんだ…と遠い目になる事必至。これまでにない新境地を確立し、「you were there」という末期屈指の名曲も生まれた一方で、しかし全体的には無機質なせいもあり、一定の冷たいトーンで統一されているので印象には残りにくい。
印象度★★★☆☆
2021.1.2修正