LINDBERG]X
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Teenage Blue | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG | 34thシングル 100位圏外 |
2 | ドーナツ ラブ | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG | |
3 | It's too late | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG | 35thシングル(カット) 100位圏外 |
4 | 適齢期 | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG | |
5 | Cola | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG | |
6 | Traveling | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG | |
7 | 君がいた夏 | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG | |
8 | ever green | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG | |
9 | 僕らずっと前途有望な若者なんです | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG | |
10 | Bad boys,Good friends | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG |
リリースデータ
2002年7月10日 | 100位圏外 | Produced&Directed by LINDBERG+木村敏彦 | クリエイティブ・フィーチャー・コンテンツ |
メンバー
vocal | 渡瀬マキ |
guitar&chorus | 平川達也 |
bass&chorus | 川添智久 |
drums&chorus | 小柳“cherry”昌法 |
LINDBERG15thアルバム。前作から半年でのリリース。解散を発表しての最後の作品となり、先行シングル「Teenage Blue」を収録。各楽曲は過去の楽曲の続編もあるとされているが、明確に各楽曲がどの過去曲と関連しているかは明かされていない。「It's too late」が8月にシングルカットされ(C/W2曲はアルバム未収録の新曲)、これが解散前の最終シングルとなった。SHIBUYA AXまで落ちていたライブキャパも解散特需でなんとか渋谷公会堂まで会場キャパを引き上げライブ自体は盛況だったものの、前作に続いてシングルアルバム全て100位圏外となった。
今作ではプロデュースとディレクターが木村敏彦単独ではなくバンドとの共同名義になった。またライブのサポートキーボードを長年担当していた佐藤darling達也はレコーディングには参加していない事の方が多かったが、今作では唯一のサポートメンバー(ゲストプレイヤー表記)として全面参加した。
解散を発表してのラストアルバムという事でLINDBERGらしさを意識しつつも、それ以上にラストアルバム、ラストメッセージというのが意識された最終フライト作(ジャケ写でメンバーも空港にいてバンド名の原点に回帰している)。人気絶頂期の4thをリアルタイムで直撃した学生リスナーは02年当時でだいたい20代後半〜30代くらいだったと思うんだけど、そんな年齢を重ねたリスナーへ向けてのメッセージが詰まっている。最も明確に「SUNSET BLUE」の続編である事が分かる「Teenage Blue」に感傷的な気分になったリスナーも多い…かと思ったんだけどそもそもまともに今作聞いてもらえてないんだよな…。解散ライブでも「Bad boys,Good friends」しか歌わなかったって言うし…。
末期の作品はどれもそうなんだけど渡瀬マキが喉を傷めていたのか、ボーカルが元気さに欠けていたり、そもそもメロディー自体にインパクトが無くなってきているので、全体的に枯れてきている感じはあり、特に前作と今作でそれが顕著だ。ただ永遠の少年性、少女性を意識した歌詞が並ぶ今作ではLINDBERGらしさを意識しながらもやれるところまでやりきったLINDBERGらしさの終着点を感じられる。それだけに全盛期を知るリスナーはこの最終到達点に何かしら感じるところはあるはずだ(衰えたな…という率直な感想も多いかもしれないがそれもまた人生の積み重ね)。この時点では限界を越えての解散だったような気もしなくもないが、実にラストらしいラストアルバムで幕を引けたというのは良かったと思う。
評価★★★☆☆
2021.1.6修正