LINDBERGY
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | I LOVE YOU | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG・須貝幸生・神長弘一・井上龍仁 | |
2 | 胸さわぎの After School | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG・井上龍仁 | 13thシングル 最高5位 売上55.0万枚 |
3 | SIDE By SIDE | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG・須貝幸生・神長弘一・井上龍仁 | |
4 | July Blue Rain | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG・須貝幸生・神長弘一 | |
5 | I can't live your life | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG・須貝幸生・神長弘一 | |
6 | TIME | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG・須貝幸生・神長弘一・井上龍仁 | |
7 | 君に吹く風 | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG・須貝幸生・神長弘一 | 15thシングル両A面曲(カット) |
8 | 会いたくて-Lover Soul- | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG・須貝幸生・神長弘一・井上龍仁 | 14thシングル(同時発売) 最高10位 売上28.8万枚 |
9 | 想い出のWater Moon | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG・須貝幸生・神長弘一 | 15thシングル(カット) 最高18位 売上9.0万枚 |
10 | お願い神様Dream Come True | 渡瀬マキ | 川添智久 | LINDBERG・須貝幸生・神長弘一 | |
11 | Be My Valentine | 渡瀬マキ | 小柳昌法 | LINDBERG・井上龍仁 | 13thシングルC/W |
12 | 念ずれば花開く | 渡瀬マキ | 平川達也 | LINDBERG・須貝幸生・神長弘一 |
リリースデータ
1993年6月18日 2020年9月30日(UHQCD) |
初登場2位 | 売上57.7万枚 | Produced by 月光恵亮 Sound Produced by 井上龍仁・須貝幸生・神長弘一 |
PUBLIC IMAGE RECORDS(徳間ジャパン) |
メンバー
Vocal | 渡瀬マキ |
Guitar | 平川達也 |
Bass | 川添智久 |
Drums | 小柳“CHERRY”昌法 |
LINDBERG6thアルバム。ベスト盤から7ヶ月、1年1ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。ベスト盤以降にリリースされた「胸さわぎのAfter School」が先行シングルとなり、シングル「会いたくて-Lover Soul-」と同時発売。シングルでは「胸さわぎのAfter School」が50万枚を突破して「今すぐKiss Me」に続く2番ヒットを記録した。また同時発売の「会いたくて-Lover Soul-」はバージョン違いでもなく、C/Wも無い(カラオケのみ)仕様だったがトップ10入りして30万近いヒットを記録した。今作はTUBE『浪漫の夏』初回盤(1位)と通常盤(3位)に挟まれての初登場2位。3週目にも2位を獲得しているがこの際も引き続きTUBEが1位だった。2ヶ月後に「想い出のWater Moon/君に吹く風」が両A面でシングルカットされた。初回盤はスリーブケース入り。下記画像(左)はスリーブの無い初回盤の中身となっていて、通常盤は初回盤スリーブケースに載っているメンバー4人の顔がブックレット側に表記されているものだったようだ。2020年には1〜8thまでが徳間55周年記念企画の一環としてUHQCD化されて再発された(リマスターはされていない模様)。
疾走感溢れる勢いが感じられたこれまでと比べると『W』『EXTRA FLIGHT』での初期路線の完成、『X』とベスト盤を橋渡しとして大きく作風を変えてきた変化の1作。キーボードサウンドなどバンド外部の音も効果的に取り入れ、ポップさが増した。ギターサウンドがだいぶ後退した事でロックバンドというよりポップなバンドへと一気に変化したような印象。またサウンド面だけでなくひたむきさを前面に出した応援歌的な歌詞が一気に激減し、お気楽なOLの日常や恋愛などポップなラブソング主流となったのがかなり大きな変化だと思う。当時学生だった初期リスナーの多くが、この路線変更で徐々に離れていったんじゃないかと思われる。
ただサウンド自体は新しいLINDBERGサウンドということで一定以上の成功を収めていると思う。「君に吹く風」はその代表格で初期には生まれなかったであろう曲だがポップでメロウな名曲だし、ファルセットにチャレンジした冒頭の「I Love You」も新境地だ。シングルとしては地味ながら「想い出のWater Moon」も伸びやかなメロディーが抜群でポップなLINDBERGもけっこういいのではないかと思えてくる。「念ずれば花開く」ではメンバー名を出してのおふざけも解禁してこういった遊び心も面白い。これまでのロック路線と始まったポップ路線のちょうど中間を攻めたような「会いたくて-Lover Soul-」も名曲だ。今作の中でも割とフツーな印象の「胸さわぎの After School」が突如2番ヒットの50万突破を果たしているのは…ちょっと謎…。
印象度★★★★☆
2020.5.25修正