Doubt
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | STRANDED | 木下裕晴 | 木下裕晴 | L⇔R&遠山裕 | 13thシングルC/W |
2 | NICE TO MEET YOU | 黒澤健一 | 黒澤健一 | L⇔R&遠山裕 | 11thシングル 最高14位 売上10.4万枚 |
3 | アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック | 黒澤健一 | 黒澤健一 | L⇔R&遠山裕 | 12thシングル 最高27位 売上3.9万枚 |
4 | First step | 黒沢秀樹 | 黒澤健一 | L⇔R&遠山裕 | |
5 | COUCH | 黒澤健一 | 黒澤健一 | L⇔R&遠山裕 | |
6 | 雲 | 木下裕晴 | 木下裕晴 | L⇔R&遠山裕 | |
7 | FLYING | 黒沢秀樹 | 黒沢秀樹 | L⇔R&遠山裕 | 黒沢秀樹メインボーカル曲 |
8 | 僕は君から離れてくだけ | 木下裕晴 | 木下裕晴 | L⇔R&遠山裕 | |
9 | ブルーを撃ち抜いて | 黒澤健一 | 黒澤健一 | L⇔R&遠山裕 | |
10 | 直線サイクリング | 黒澤健一、 黒沢秀樹 |
黒澤健一 | L⇔R&遠山裕 | |
11 | そんな気分じゃない | 黒沢秀樹 | 黒沢秀樹 | L⇔R&遠山裕 | 12thシングルC/W("JAM TASTE"Version) 別アレンジ 黒沢秀樹メインボーカル曲 |
12 | STAND | 黒澤健一、 黒沢秀樹 |
黒澤健一 | L⇔R&遠山裕 | 13thシングル 最恋26位 売上3.1万枚 |
リリースデータ
1997年4月16日 2017年2月8日(リマスター/UHQCD) |
初登場9位 初登場129位 |
売上6.4万枚 売上0.04万枚 |
Produced by L⇔R&岡井大二 | ポニーキャニオン |
メンバー
lead vocals&guitars | 黒澤健一 |
guitars&vocals,lead vocals on Track-7,11 | 黒沢秀樹 |
basses&vocals | 木下裕晴 |
L⇔R7thアルバム。96年には日本武道館公演を行い、6月には唯一のマキシ仕様でシングル「NICE TO MEET YOU」を発売したが96年はこの1作のみで、97年になって立て続けにシングル、今作発売、ツアーを行い、その後に活動休止を宣言した。このため結果的にラストアルバムとなったが、ベスト盤やライブ盤、初期作品復刻などのリリースが97年末まで続いた。以降正式な解散発表はされていない。また今作及び先行シングルの「STAND」では作詞作曲表記において黒沢健一の「沢」が「澤」に変更されている(いずれも他の作品収録時は「沢」に戻っている)。売上は一気に下降してしまい、シングルはトップ20にも入れなくなってしまったが、今作ではかろうじてトップ10入りは果たした。初回盤は紙ジャケ仕様。
1ヶ月後にアナログ盤としても発売。2016年10月に黒沢健一が脳腫瘍を公表、2016年11月25日のデビュー25周年記念日に25周年プロジェクトとして2017年2月にオリジナルアルバム8作が初のリマスター&UHQCD仕様で一斉再発されることが発表された。その直後の12月になって黒沢健一が脳腫瘍により死去した。今作に関しては何故か追加収録が行われていない。
決まりごとになっていたLから始まってRに繋ぐタイトルの方式を初めて崩したり、ブックレット写真もメンバー3人が出てきたと思ったらその後はマッスル外人や外人子供、犬、料理などが出てくるという意味不明なシュールさが漂っているし、黒沢健一が行き詰ってレコーディング中に一時逃亡したとも伝えられているが、実験的な楽曲が多く少し重さを感じるアルバム。凝ってはいるんだけどこれまでと違ってこねくり回しすぎて迷走しているような感じ。しかしこれはこれで予測不可能な面白さがあり聞きごたえがある。根底にあるポップ性にはさほど揺るぎはなく、これまでとは違った角度から出てきた名盤。シングルにしては実験しすぎな「アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック」のかなりアバンギャルドとでもいうのかなんかよく分からない感じも、最終的にはポップスとして見事にバランスが取れている奇跡の1曲だと思う。一時的に売れすぎた反動とその後の失速が生んだ迷いのアルバムっていうのが今作だと思うんだけど、このバンドに関してはあんなに大ヒットはせずに、そこそこの人気でマイペースに活動していた方が良かったのかもしれないとどうしても思ってしまう。
リマスター盤に関してポニーキャニオン3作の中で今作だけはSINGLE MIXの追加収録がされなかった。「NICE TO MEET YOU」は表記はされていないが(下記のようにiTunes配信ではしっかりalbum mixと表記)、シングルとアルバムではミックスが異なるが…。「そんな気分じゃない」は表記されているように完全なアレンジ違いだし、「STRANDED」は今作では最初と最後にSEが入っているが、シングルには無いという違いもあるだけに今作だけ何故スルーされたのだろうか。
印象度★★★★★
2017.3.16リマスター盤仕様に修正