LUNA SEA
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
1 | FATE | RYUICHI | SUGIZO | LUNA SEA |
2 | TIME IS DEAD | RYUICHI | J | LUNA SEA |
3 | SANDY TIME | RYUICHI | INORAN | LUNA SEA |
4 | BRANCH ROAD | RYUICHI | SUGIZO | LUNA SEA |
5 | SHADE | J,RYUICHI | J | LUNA SEA |
6 | BLUE TRANSPARENCY | RYUICHI | INORAN | LUNA SEA |
7 | THE SLAIN | RYUICHI | J | LUNA SEA |
8 | CHESS | RYUICHI | SUGIZO | LUNA SEA |
9 | MOON | RYUICHI | SUGIZO | LUNA SEA |
10 | PRECIOUS... | RYUICHI | J | LUNA SEA |
※作詞作曲編曲クレジットが今回無いので、旧盤のクレジットを記載(なお2ndアルバムまでは個別表記していたが3rd以降全曲がLUNA SEA名義になった)。
リリースデータ
2011年3月16日 | 初登場7位、最高6位 | 売上3.9万枚 | Producer:LUNA SEA | エイベックス |
メンバー
Vocal | RYUICHI |
Guitar,Violin | SUGIZO |
Guitar | INORAN |
Bass | J |
Drums | 真矢 |
LUNA SEA1stアルバムのセルフカバー盤。リリース自体は08年のベスト以来となるが、00年の終幕以降、新たに録音されたCDは今作が初となる。1stアルバムを曲順・アレンジほぼそのままに再録音している。「MOON」は2ndアルバム『IMAGE』、「PRECIOUS...」は終幕時のベスト盤『PERIOD』でそれぞれリテイクしていたので、この2曲のみ2度目の再録音となっている。LUNA SEAとしては2ndアルバムでのメジャーデビュー以降レコード会社を変えていなかったが(会社の統合などで名称は変更)、今回はエイベックスに移籍している。RYUICHIとINORAN、H.HayamaによるTourbillonが05年にエイベックスからデビュー。続けて河村隆一がソロでも09年に移籍していた。河村隆一ソロとLUNA SEAが同じレコード会社所属になったのはこれが初である。現在INORANのみソロではキングレコード所属になっているようでその旨が記載されている。89年にカセットのみで流通した2ndデモテープ『SHADE』の復刻版カセットと91年のツアーTシャツを封入した1万円の限定生産BOX、SHADE-EXTREAM CLIPが収録されたDVD付、CDのみの3種2パターン複数商法で発売された。
インディーズアルバム『LUNA SEA』は元々91年発売。初回盤は写真集やブックレットが豪華仕様となっており現在もレアな一品となっている。その後00年に1度再発しているが品番が変わっただけでとくにリマスターはされていなかったようだ。07年1月にオリジナルアルバムが再発された際にはスルーされたが、同じ07年12月に一夜限りの再結成ライブを行ったのに合わせて今度はオリジナルアルバムがDVD付リマスターで改めて再発された際にはラインナップに加わり、初めてメジャーからリリースされていた。
インディーズ版と合わせて聞くとより凄さが分かるが、とにかくメチャクチャかっこよくなっている。LUNA SEAは個人的にかなり好きな曲が多い割に、アルバムになるとコアな曲が多くてとっつきにくく、各アルバムでシングルを除くと数曲程度しか好きな曲が無い感じのライトリスナーであった(今作だと「PRECIOUS...」)。今作もかなり前に1度聞いた時は荒々しさと若さ溢れる勢いがすさまじく、既に完成された世界観ではあるものの、とりあえず音が悪いな、という印象だった(07年のリマスターでどこまで向上しているかは聞いてないので不明)。それが今回は最新の音源になったというだけでまあ自動的にかなり音は良くなるわけだけどそれだけじゃない。若さゆえの勢いだと思っていたこの当時の楽曲が全く色あせておらず、むしろ歌も演奏も全てが明らかにグレードアップしている。正直97年のソロを経て98年以降解散までのLUNA SEAもかっこよかったけど、河村隆一がロックバンドやってる感は根強かった(LUNA SEAを知らずに河村隆一からリアルタイムで聞いていたので当時は余計にそう思っていた)。その河村隆一も実際明らかにロックではなくてポップスをやりたくてしょうがなかったようで、終幕後、すぐにソロを再開。しかしあまりに狙いすぎた売れ線が失敗に終わり、低迷。00年代後半からは吹っ切れて歌い方なども変化。ここ数年はよりフラットな感じになっていたが、今作では今までのRYUICHIとも河村隆一とも違う、両者が一体化して進化したような歌声になっている。『PERIOD』で過去の4曲をリテイクした中で今作に収録されているのは「PRECIOUS...」のみだが、この音源と比べても勢いが増している。パッと聞いて明らかに違いが分かる声にばかり注目がいくけど、演奏も同様である。40代になったLUNA SEAが落ち着くどころかここまで物凄いパワーを見せつけるとは思っていなかったので本当に驚きだし、前述のように個々の楽曲単位ではあまり好きな作品ではなかったのだが圧倒された。長々書いたものの凄ぇカッコいいの一言に尽きる。やがてリリースされると思われる新作にも期待が膨らむ。
印象度★★★★☆