NEVER SOLD OUT

リリースデータ

メンバー

LUNA SEA1stライブアルバム。89年5月29日のLUNA SEA初ライブからピタリ10周年を記念しての発売。99年は新作のリリースはなく、今作と映像作品のみのリリースだった。ライブでは年始にアジアツアーを行い、今作発売翌日には野外での10万人ライブを決行。開催前に強風でセットが倒壊する中でのギリギリの決行だったという。その模様を収録したVHS作品が9月にリリースされたがこれだけは何故かDVD化されていない。またオリジナルアルバムが07年1月に廉価再発(『LUNA SEA』除く)、再結成ライブが行われる07年12月にはDVD付リマスタリング盤として再発されたのに対して他のベスト盤同様に今作は一切再発されていない。2014年には続編となる「2」がリリースされている。

会場も時期も完全にシャッフルされているが、1枚で1つの独立したライブの流れが味わえるように曲と曲の間の歓声がつながっていたり、空気感があからさまに変わることのないように細心の注意が払われている。RYUICHIの歌声は時と共にけっこう変わっていったため、曲によってかなり声が違うとはいえ1枚通して完成度の高いつながりをもったライブとして楽しめる。ファンの間で評判の高い『MOTHER』『STYLE』といったアルバムの曲は個人的にピンと来なくて売り払ってしまったほどだったので中盤の特にスローで長い曲はあまり良さを感じなかった。しかしそれ以外のシングル曲や『LOVELESS』『Dejavu』『Time Has Come』『PRECIOUS』『WISH』『UP TO YOU』などはどれも最高である。ライブバージョンの方が断然かっこいいと思えるほどで、演奏力も高いので荒さとかはあまり感じない。CDの演奏がそのままライブ感で迫力を増したような雰囲気である。特にDISC-2ラスト3曲の流れは素晴らしい（3連発で曲頭で「ラスト」「最後の曲です」って言ってるのが何かおかしいけど）。『WISH』は『IMAGE』、そして再録音版が『PERIOD』にも収録されたがこのライブバージョンが一番カッコイイと思う。シングル以外にいくつかのアルバム曲が好きという程度であってもこのライブ盤は十分に楽しめる。

印象度★★★★☆

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