GAMBLE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 愛・ing | 前田亘輝 | 前田亘輝 | M-Project | |
2 | ルーレット | 前田亘輝 | 片山圭司 | M-Project | |
3 | いいから いいから | 前田亘輝 | UNI | M-Project | |
4 | もう歳だ | 前田亘輝 | 多々納好夫 | M-Project | |
5 | You Can't Steal My Heart | 前田亘輝 | 宮原学 | M-Project | |
6 | 泣けない君へのラブソング | 前田亘輝 | 片山圭司 | M-Project | |
7 | 明・暗 | 前田亘輝 | 前田亘輝・UNI | M-Project | |
8 | Working Boy | 前田亘輝 | 多々納好夫 | M-Project | |
9 | Super Star | 前田亘輝 | 多々納好夫 | M-Project | |
10 | Merry Christmas To You | 前田亘輝 | UNI | M-Project | 2ndシングル 最高20位 売上9.6万枚 3rdシングル『Christmas For You』C/W |
リリースデータ
1991年12月12日(CD/MD) 2007年6月20日 |
初登場18位 | 売上6.5万枚 | Sound Produced by 前田亘輝 Produced by 長戸大幸 Co-Sound Produced by 小野塚晃 |
SONY Records Sony Music Associated Records |
前田亘輝5thアルバム。前作から1年ぶり。12月1日にリリースされたばかりのシングル「Merry Christmas To You」を収録。翌1992年11月にはシングル『Christmas For You』でソロ初のトップ10ヒットとなったがC/Wには「Merry Christmas To You」がもう1回そのまま収録されるという異例の扱いとなった。また1992年はシングル1枚のみでソロアルバムリリースは無く、継続してソロアルバムがリリースされていたのは今作が最後となった。今作よりカセット発売が廃止され、新メディアMDでも発売された。
ドラムは岡本郭男、樋口宗孝(LOUDNESS)、ベースは大堀薫、松原秀樹、ギターは春畑道哉、松川ラン敏也、鈴木英俊、倉田冬樹、キーボードは小野塚晃、コーラスは坪倉唯子、牧穂エミ、山本千絵、大黒摩季、伊藤一義。入れ替えや残留がありつつもじわじわと90年代半ばのビーイングお馴染みの面々になってきている。作曲では翌年WANDS「もっと強く抱きしめたなら」を手掛ける多々納好夫が新たに3曲を担当。
毎年の発売だったオリジナルアルバムは今作までなので作風が地続きなのもここまでと言えるんじゃないだろうか。ブルースっぽさは減退して前々作に続いてロック色を前面に押し出し、ガツンとしたロックナンバーが並ぶ。しかし最後に収録されたシングル「Merry Christmas To You」だけクリスマスバラードになっていて完全にアルバムの流れからは浮いている。80年代は冬の活動もあったとはいえTUBEでやっていなかった初のクリスマスソングだったのでクリスマスバラードというだけでソロならではの方向性ではあるが、今作はこれまでよりも全体のテーマが割とハッキリしているので余計に浮いてしまう。
今作ではギャンブルがテーマになっているが、それっぽいタイトルは「ルーレット」のみ。この曲で伝えているメッセージは金儲けのギャンブルの事ではなく、現状を打破して勝負に出ようぜ(超訳)というもので、人生をギャンブルに見立てて踏み出す事が勝負だと言っている(たぶん)。今作では本音と建前、白と黒、表と裏といった対比、その他あらゆる場面でいずれかを選択していく、その決意こそがギャンブルだという人生観が前面に出ているように思う。前田本人の人生観がTUBEより強く打ち出されているというのはここまでのソロでの大きな特色ではあったけど、今作では人生をギャンブルに見立てて全体のメッセージにある程度の統一感があるところは今までよりもまとまっている部分だと思う。9曲目までが本編で「Merry Christmas To You」はボーナストラックと思って聞いた方が良い。
2007年盤 GAMBLE(1991年盤)
印象度★★★★☆
2025.1.16更新