HARD PRESSED

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Go For Broke 前田亘輝 茂村泰彦 M-Project  
2 Try Boy,Try Girl 前田亘輝 UNI M-Project 4thシングル 最高2位 売上83.2万枚 新録音
3 Don't You Got Big Balls! 前田亘輝 川島だりあ&大橋雅人 M-Project  
4 Nobody Can Press My Soul 前田亘輝 UNI M-Project  
5 Get No Answer 前田亘輝 多々納好夫 M-Project  
6 -SAGA- 前田亘輝 松川敏也 M-Project  
7 Why? 前田亘輝 川島だりあ&大橋雅人 M-Project  
8 いいわけ? 前田亘輝 増崎孝司 M-Project  
9 Heaven 前田亘輝 UNI M-Project  
10 君だけのTomorrow 前田亘輝&UNI 前田亘輝&UNI M-Project 6thシングル 最高6位 売上24.0万枚 新録音
11 フォローマン 前田亘輝 織田哲郎 M-Project 3rdアルバム『SMASH』収録曲 新録音

リリースデータ

1997年12月12日
2007年6月20日
初登場8位 売上14.6万枚 Produced by 前田亘輝 SONY Records
Sony Music Associated Records

前田亘輝6thアルバム。『前田亘輝 & HIS BLUES FRIENDS』から4年10ヶ月ぶり、単独ソロオリジナルアルバムとしては6年ぶり。1993年11〜12月にシングル『Try Boy,Try Girl』『そばにいるよ』をリリース後はソロ活動が止まっていたが、1997年9月に『君だけのTomorrow』をリリースして3年9ヶ月ぶりにソロリリースを再開した。今作には「Try Boy,Try Girl」「君だけのTomorrow」の2曲を収録。「そばにいるよ」は未収録となった。帯では"ヒットシングル曲「Try Boy,Try Girl(新録)」「君だけのTomorrow(新録)」を含む、L.A.レコーディング全11曲"と書かれているものの、ブックレットに新録音を示す表記は無い。また3rdアルバム『SMASH』収録曲「フォローマン」も新録音で収録されている。Sony Music Shopの曲目では「フォローマン」も含めた既出3曲には"(新録音)"の表記が加えられている。

全面的にLAレコーディングで制作され、既出3曲も含めて演奏は全て現地ミュージシャンが担当し国内ミュージシャンの参加は無い。1曲ごとに演奏クレジットがあるがその付近にそれぞれDrums:Simon Phillips,Matt Sorum,Denny Fongheiser、Bass:Mike Porcaro,Billy Sheehan,Duff McKagan,Eric Pressly、Guitar:John Lowery,Vivian Campbell,Steve Hunter,Craig Chaquico,Neil Giraldo,Tim Pierce,Zakk Wylde,Petter Frampton、Background Vocal:Becky Barksdale、Keyboards:Jeffery CJ Vanstonが写真付きで掲載されている。

今作を最後にソロ活動は再度行われなくなり、次は4年1ヶ月後の2002年1月のシングル『Always』となるがこの時はシングル1作のみであった。さらに5年4ヵ月後の2007年5月に『恋ノウタ』が発売され、続けて6月の『Single Collection+』までアルバム発売は途絶えた。『Single Collection+』発売時に旧作アルバムがSony Music Associated RecordsのAICL品番で再発された。

作曲は全て国内、編曲はM-Projectで統一されており誰が中心人物なのは不明。ディレクターこそ小松久だが、録音の段階で現地エンジニアと日本人の連名、ミックスは全面現地エンジニアでマスタリングは国内。ProgrammingやOther Insstrumentsの表記が無いのは一切の打ち込みやアレンジャーによって制作されたオケを使用せずに全て生演奏で構成されているのか、省いているのかは不明だが、いずれにしても生演奏部分は前田のボーカル以外は100%LA製ロックサウンドという事になる。「Try Boy,Try Girl」「君だけのTomorrow」は確かにシングルよりワイルドさを増しているし、全体にワイルドさはあるんだけど、前述のようにメロディーは国産J-POPなので聞きやすいし、音圧は抑えめにしているのか爆音ロックでもない(演奏自体は激しいのでボリュームを通常より上げれば派手ではある)。またこの時点で既にTUBEの音楽性もだいぶ広がっていて同年の『Bravo!』、翌年の『HEAT WAVER』はTUBEの歴代のアルバムの中でも最もハードロック色が出ていた時期でもあり、当然影響していると思われる。この時期の前田亘輝は力強さも高音も絶好調で脂が乗り切った時期であり、こういったハードな方向性に傾倒していたという事だろう。100%LAサウンドはギターベースドラムがメンバーであるTUBEでは絶対に実現できないため、今作はボーカリストとしてのソロでしか出来ない挑戦ではあるし、久々にソロでやる意味は確かにあった。

B000SAIQ082007年盤  B00005G78Z1997年盤 

印象度★★★★☆

2025.1.30更新

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