Design & Reason
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 朝が来るよ | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
2 | どーもありがとう | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
3 | だらん | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
4 | In The Snowy Site | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
5 | ただただ | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
6 | キボウノヒカリ | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
7 | 微妙なお年頃 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
8 | 2 Crows On The Rooftop | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | |
9 | 記憶(Album Ver.) | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 48thシングル 最高22位 売上0.4万枚 |
10 | Design & Reason | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 |
Strings Arrangedment:トオミヨウ(1,7,8,10)
リリースデータ
2019年2月13日 | 初登場10位 | 売上2.5万枚 | Produced by 槇原敬之 | BUPPU(WORDS&MUSIC) |
槇原敬之22ndアルバム。前作から2年2ヵ月ぶり。2016年末の前作以降、2017年は新作発表が無く、2018年10月のシングル「記憶」が唯一の先行シングル(C/Wも別アレンジ)となった。今回はDVD付も無くCD1種のみの発売。『不安の中に手を突っ込んで』以来となる10位ギリギリとなったが、2nd以降のオリジナルアルバム連続トップ10入りを果たした。
また99年の逮捕時に一緒に逮捕された"友人"にしてその後槇原の個人事務所WORDS&MUSIC社長になっていた人物が2018年3月に事務所代表を解任され、これにより事務所代表には槇原本人が新たに就任した模様。その直後に解任された社長は覚せい剤で再逮捕された(2013年より使用を再開していたと供述)。
06年の『LIFE IN DOWNTOWN』以降、槇原のクレジットがキーボードからAll Instrumentsに変更になり、シンセプログラマーの起用が無くなり、全て自分で打ち込むようになった。今作でもAll Instruments表記のままだが、『太陽』〜『EXPLORER』頃までシンセプログラマーを担当していた毛利泰士が久々にSynthesizer Programmerとして参加した。さらに1曲ごとの演奏表記も近年はほぼ槇原1人の打ち込みにギタリストが参加する程度の曲が大半だったが、今作ではベースやストリングス、毛利泰士によるCymbalを筆頭とした打楽器系の追加等も行われている。「どーもありがとう」のみはギターベースドラムが揃った生のバンド演奏。
ここ数年のシングルの印象の残らなさとアルバムトータルではそこそこな好印象、という大まかな印象は継続しつつも、より安心できるような落ち着いた音作りがここより顕著。今作は05年以降のサウンド面での多少の違和感、具体的には良く分からないタイミングで妙に声を加工したり、カシャカシャした機械音を入れたりという随所で変なロボトミー感(?)を出すといった事がほとんど無くなった。これは明らかに毛利泰士が復帰した好影響だと思う。この点は非常に良かった。また前作に続いてより老いの視点で綴った「朝が来るよ」で始まり、この曲で歌われている事を軸にして広がっていく作風は等身大で自然体。「微妙なお年頃」のように初期(というか逮捕前)のアルバムでよくやっていたお遊び系の楽曲が老いの視点をユーモラスに描く事で復活しているのも面白い。
各種インタビューで散々主張している神様論は相変わらずというか、言っている事は同じでもより独自の神様論が固まりつつある感じもある。ズレすぎている感じはしないし、ナチュラルに主張するようになってきているので、昔みたいに説教っぽいと言われることもそろそろ無くなってきていると思う。また正しさを主張しすぎるあまりに漂っていた意固地な感じも無くなってきた。そういった点や今作での見た目も含めてこの人最終的に仙人の領域になってしまいそうな気がしてきた。
印象度★★★☆☆
2019.5.6更新