槇原敬之 Concert Tour 2022〜宜候〜
No | No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
DL | ST | DL=ダウンロード版、ST=ストリーミング版 | |||
1 | 1 | introduction〜東京の蕾〜 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
2 | 2 | ハロー!トウキョウ | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
3 | 3 | どんなときも。 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 3rdシングル |
4 | 4 | 悶絶 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
5 | 5 | 遠く遠く | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 3rdアルバム『君は僕の宝物』収録曲 |
6 | 6 | 特別な夜 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
7 | 7 | 東京DAYS | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 5thアルバム『PHARMACY』収録曲 |
8 | 8 | 悲しみは悲しみのままで | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
9 | 9 | 花水木 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 5thアルバム『PHARMACY』収録曲 |
10 | 10 | Counting Blessing | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
11 | 11 | チキンライス | 松本人志 | 槇原敬之 | 浜田雅功と槇原敬之 シングル セルフカバー 14thアルバム『LIFE IN DOWNTOWN』収録曲 セルフカバーアルバム『Bespoke』収録曲(2020 ver.) |
12 | 12 | わさび | 須藤晃 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
13 | 13 | なんかおりますの | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
14 | 14 | HOME | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
15 | 15 | 虹色の未来 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
16 | 16 | 僕が一番欲しかったもの | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 32ndシングル BLUEへ提供「The Gift」 日本語セルフカバー |
17 | 17 | 好きなものに変えるだけ | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
18 | 世界に一つだけの花 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | SMAPへ提供 セルフカバー 13thアルバム『EXPLORER』収録曲 |
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19 | 18 | 宜候 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 23rdアルバム『宜候』収録曲 |
20 | 19 | Home Sweet Home | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 11thアルバム『Home Sweet Home』収録曲 |
21 | Love & Peace Inside? | 槇原敬之 | 槇原敬之 | SMAPへ提供 セルフカバー セルフカバーアルバム『Bespoke』収録曲 |
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22 | 20 | 君は僕の宝物 | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 3rdアルバム『君は僕の宝物』収録曲 |
リリースデータ
2022年11月2日(DL/ST配信) 2022年11月2日(Blu-ray) 2022年11月2日(DVD) |
初登場17位 初登場4位(総合10位) 初登場2位(総合3位) |
売上0.03万DL 売上0.2万枚 売上0.2万枚 |
Buppu |
槇原敬之2nd配信限定ライブアルバム。通算6作目のライブアルバムで2016年の『MAKIHARA NORIYUKI SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT “cELEBRATION 2015”〜Starry Nights〜』に続くライブBlu-ray/DVDの音源のみ配信。2022年5月〜7月まで開催された全国ツアー「槇原敬之 Concert Tour 2022〜宜候〜」から2022年7月13日東京国際フォーラム ホールA公演の模様を全曲収録。最終公演ではなくこの後も愛知と大阪で2公演ずつ行われた。映像版(Blu-ray/DVD)と配信の3種で同時発売された。ライブの模様は1ヶ月後の8月には早くもWOWOWで放送され、4ヶ月で商品化された。Blu-ray/DVDには特典映像として舞台裏映像、各地でのオフショット、WOWOWエンドロールを収録。
SMAPへ提供した2曲「世界に一つだけの花」「Love & Peace Inside?」はいつも通りジャニーズ案件でストリーミングでは削除されている。ダウンロードでは販売されているがこの2曲のみ単曲購入できず、アルバム一括購入のみというのもいつも通り。今回聞いたのはST版のためこの2曲は聞いていない。
バンドメンバーはトオミヨウ(Key、バンドマスター)、松本圭司(Piano)、秋山浩徳(G)、山本タカシ(G)、遠藤龍弘(B)、屋敷豪太(Dr)、大石真理恵(Per)、毛利泰士(Synthesizer Programmer)、選曲や曲順には付き合いが長い毛利泰士がの意見が反映されている事が明かされている。
ライブ映像作品は近年ほぼツアーごとに発売されていたがライブアルバムとしての発売は2011年以来となる。過去4作のうち3作が『SYMPHONY ORCHESTRA "cELEBRATION"』シリーズのものだったので、通常のツアーを音源化するのは2002年の『THE CONCERT CONCERT TOUR 2002〜Home Sweet Home〜』以来20年ぶり。これは1度目の逮捕からの復帰ツアーであった。今作は2度目の逮捕からの復帰ツアーで、選曲に20年前の最新アルバム表題曲「Home Sweet Home」が含まれていたり、最後の曲(前回はボーナス扱い)が「君は僕の宝物」となっていたりと同じ復帰ツアーとして意識したような部分も見られる。
『宜候』から全曲に加えて随所に代表曲を織り交ぜる構成。インタビューで明かしているように20年以上の付き合い(とはいえ楽曲制作へのシンセプログラマーとしての参加は前回の逮捕からの復帰2000〜2004年、2019年以降に限られていて、2005年以降槇原が自分で打ち込みをするようになってからの15年ほどはシンセプログラマーとしてのクレジットは無かった)である毛利泰士の意見がかなり強めに反映されているようで、アンコール定番だった「どんなときも。」を今作の上京時のドキュメント的な1,2曲目の流れから3曲目に配置する、槇原が本編最後を主張していた「HOME」をそれより前に配置して「宜候」を本編最後に配置する…など槇原本人よりも客観的に見て最良と思える判断をしているように感じた。どうも槇原敬之という人は過去の言動からしても割と頑固な部分も強そうで、そんな槇原が強くぶつかりつつも最終的に毛利氏の意見を採用している辺り、双方の信頼も厚そう。こういった意見も出来るブレーンの存在はこのキャリアまで来ると重要だと思う。
選曲も絶妙で今作の音源発売自体が前回復帰時を踏襲しているものの、反省を軸にして特にその後の"cELEBRATION"ツアーでも重宝した「天国と地獄へのエレベーター」みたいな説教ソングの類は排除。あの頃の曲からは「Home Sweet Home」を置く事で暖かさと前向きさのみを強調する形になっている。演奏の印象は以前のライブアルバムとはごっそりメンバーが入れ替わっているのもあってかだいぶ印象が異なり、聞き慣れた曲でもこのバンドならではのアレンジで原曲を生かしつつも今のアレンジが施されていて程よく新鮮。「世界に一つだけの花」は有名曲なので外せないにしても、セルフカバーアルバムから唯一収録に制約が生じる「Love & Peace Inside?」だけピンポイントで披露しなくても…というのはあるにしても、最低限の代表曲を抑えつつ最新曲からは全曲披露した今の槇原敬之を提示したようなライブだと思う。20年前との違いは今回は反省をことさら強調したり、そこから得た学びや教訓を訴えていこうという事は全くない。当時のように復帰できた喜びを分かりやすく示すほどの若さでも無く、これはアルバム『宜候』での印象と同じ。
公演によっては「足音」も披露したそうだが商品化されたこの東京公演には含まれていなかったのは残念。
印象度★★★★☆
2022.11.23更新
※今作はAmazon Musicのみで視聴したため映像は手に取っていません。